おお‐つかさ(おほ‥)【大学寮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 令制の官司の一つ。式部省に属した官吏養成機関。地方の教育機関である国学に対する。だいがくりょう。大学。[初出の実例]「大学寮(ヲホ…
おお‐づかみ(おほ‥)【大掴】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 )① 手の指を大きく広げてつかむこと。多量につかみ取ること。[初出の実例]「何が扨々、大抓(ヅカミ)に入れませふ」(出典:浄瑠璃…
おお‐でり(おほ‥)【大照】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 強く日が照りつけること。また、長いひでり。おおひでり。[初出の実例]「段々に西国武士の荷のつどひ〈孤屋〉 尚きのふより今日は大旱(テ…
おお‐どうぐ(おほダウグ)【大道具】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 槍(やり)の別称。② 舞台装置のうち、建物、書割(かきわり)、樹木、岩石など、出場人物が手にとらない道具の総称。⇔小道具。[初出の実例]…
おおどうぐ‐かた(おほダウグ‥)【大道具方】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 歌舞伎の大道具を製作し、舞台の飾り付けや幕の開閉、回り舞台の操作、せり上げの綱引きなどを担当した者。現在は、新劇、映画、テレビな…
おお‐とじ(おほ‥)【大刀自】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おお」は接頭語、「とじ」は女性を呼ぶ敬称 )① 宮廷に仕える女性の称号。女官。[初出の実例]「九日、戊午、造酒司進大刀自・小刀自各…
おおどまり(おほどまり)【大泊】
- 精選版 日本国語大辞典
- サハリン(樺太)南部の海港コルサコフの日本領であった時代の名。
おお‐どら(おほ‥)【大どら】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ひどい放蕩。また、その者。おおどらもの。
おお‐どり(おほ‥)【大取】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多くとること。大きく利益を得ること。[初出の実例]「そっと祿でたんぬして、大どりをせぬぞ」(出典:玉塵抄(1563)二七)
おお‐どろどろ(おほ‥)【大どろどろ】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 歌舞伎の囃子(はやし)の一つ。幽霊や妖怪、変化の出、消失などに、大太鼓だけを打ち鳴らす。おおどろ。⇔うすどろどろ。〔戯場訓蒙図彙(1…
おお‐にんずう(おほ‥)【大人数】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおにんず」とも ) 人数の多いこと。また、多くの人。大勢。[初出の実例]「歳暮(くれ)の寒天(さむぞら)に此れだけの大人数(オホニン…
おお‐ばしょ(おほ‥)【大場所】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 広い場所。おおば。② 正式の場所。また、その事が盛んに行なわれる場所。[初出の実例]「東京の花柳界で、一番大(オホ)場所としてあるの…
おお‐ばなし(おほ‥)【大話】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 盛んに話しこむこと。長話をすること。また、その話。[初出の実例]「部屋へいったら文魚殿が来て居て大ばなしさ」(出典:洒落本・二日酔…
おおばん‐がしら(おほバン‥)【大番頭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 鎌倉幕府の職名。大番衆の長。② 江戸幕府の職名。大番組の隊長。[初出の実例]「故大坂城代阿部備中守正次、〈略〉一六年八月大番頭にな…
おお‐ひめごぜん(おほ‥)【大姫御前】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「御前」は尊敬の接尾語 ) =おおひめぎみ(大姫君)[初出の実例]「おほひめ御前の、くれなゐはたてまつりたる」(出典:古本説話集(11…
おお‐ひれ(おほ‥)【大比礼】
- 精選版 日本国語大辞典
- =おおひれうた(大比礼歌)[初出の実例]「おほひれなど舞ふひびき一日見るともあくまじきを」(出典:能因本枕(10C終)一四五)
おお‐ふ(おほ‥)【大腑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ものおじしないで度胸があるさま。大胆。転じて、道にはずれたことをして平気でいるさま。ずぶといこと。[初出の実例]「事の…
おお‐ふうちょう(おほフウテウ)【大風鳥】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 フウチョウ科の鳥。全長約四五センチメートル。体は葡萄色で、頭・胸部が緑色と黄色。脇に五〇センチメートルに達する多数の淡黄色の飾り…
おお‐ぶり(おほ‥)【大降】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 雨や雪などが、はげしく降ること。⇔小降り。[初出の実例]「あまりに大ふりにて候程に、やうでから取にまいらふ」(出典:寒川入道筆記(16…
おお‐べし(おほ‥)【大圧・大&JISECD8;】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 力を入れて押しつけること。② しっかりと口を閉じること。ぐっと歯をくいしばること。また、そのようす。[初出の実例]「一わにぐち。う…
おお‐べら(おほ‥)【大べら】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 =おおびら(大━)[初出の実例]「日曜日毎にするとか何んとか極めて呉れれば、公然(オホベラ)にでも出してやらねへぢゃアね…
おお‐まがき(おほ‥)【大籬】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸の新吉原で、もっとも格式の高い遊女屋。高位の遊女をかかえ、張り見世をしないで、間口、奥行ともに最も大きく、上り口の格子(籬)…
おお‐まるまげ(おほ‥)【大丸髷】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 女性の髪形の一つ。丸髷の大きいもの。[初出の実例]「大丸髷の根のとこへ切こてこてと捻(ねぢ)り付、其方此方(そつちこつち)へ笄さし」(…
おお‐まわし(おほまはし)【大回・大廻】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 遠くへだてた目的地へ航海すること。また、その船。江戸時代ではだいたい一〇〇里(約四〇〇キロメートル)以上の航程を、途中の寄港を…
おおみ‐うた(おほみ‥)【大御歌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 天皇の作られた歌。おおんうた。[初出の実例]「其の大御歌(おほみうた)に答へて歌曰(うた)ひけらく」(出典:古事…
おお‐みこともち(おほ‥)【大宰・太宰】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おお」は接頭語。「みこともち」は勅命を受けて地方に下り、政務をとる官の意 )① =たいさい(太宰)③[初出の実例]「其れ筑紫の大宰(…
おお‐みどう(おほみダウ)【大御堂】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 寺の堂の大きなもの。また、金堂。[初出の実例]「大御堂の供養の年の会の日は、人いみじうはらふべかなりとききしかば」(出典:大…
おおみ‐み(おほみ‥)【大御身】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) =おおみま(大御身)[初出の実例]「池辺大宮治天下天皇大御身労賜時」(出典:金銅薬師仏造像記(法隆寺所蔵)丁…
おお‐みやすんどころ(おほ‥)【大御息所】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おお」は接頭語 ) 先代の天皇の御息所。また、天皇の母。おおみやすどころ。[初出の実例]「おほみやすん所とていますかりける、いと…
おお‐もんび(おほ‥)【大紋日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「もんび」は「ものび(物日)」の変化した語。「おおもんぴ」とも ) 遊里の紋日の中でも特に重要な日。正月の三が日、節句、盆、月見…
おお‐やまねこ(おほ‥)【大山猫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ネコ科の哺乳類。大きさは小さなヒョウぐらいで体長は約一メートル。尾は短い。体は淡褐色で斑紋は不明瞭。耳に黒色の長毛がはえている。…
おお‐やもり(おほ‥)【大守宮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ヤモリ科の爬虫類。全長約三〇センチメートル。体色は青灰色で赤い斑点が散在する。アジア南部一帯に分布。その鳴き声からトッケイとも呼…
おお‐ゆな(おほ‥)【大湯女】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 年増(としま)の湯女(ゆな)。摂津国(兵庫県)有馬温泉での称が著名。⇔小湯女(こゆな)。[初出の実例]「大ゆな・小ゆな多き中に、わけて名…
おお‐よもぎ(おほ‥)【大艾】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「やまよもぎ(山艾)」の異名。〔日本植物名彙(1884)〕
おお‐ろうか(おほラウカ)【大廊下】
- 精選版 日本国語大辞典
- 江戸城本丸にあった座敷の名。越前の松平氏、加賀の前田氏、薩摩の島津氏、因幡の池田氏、阿波の蜂須賀氏など、八家が着座した。[初出の実例]「国持…
おお‐んべ(おほ‥)【大嘗・大贄】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおにえ(大嘗)」の変化した語。「おほむへ」とも表記 )① =おおにえ(大贄)①[初出の実例]「是に海人の苞苴(オホムベ)往還(かよふ…
くう‐だい【空大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「大」は一切のものの本源としてのよりどころの意 ) 仏語。五大の一つ。空間のこと。碍も障もなく、いっさいをその中に安住させるもの…
すい‐だい【水大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。万物を構成する元素である四大(地大・水大・火大・風大)の一つ。すべての物にあるしめりけはこの元素の本性によるもので、摂集す…
てい‐だい【帝大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「ていこくだいがく(帝国大学)」の略。[初出の実例]「帝大(テイダイ)の学生の不品行が目に立つ間は、尚未だ帝大の価値が認められて居る…
だいあく‐そう【大悪僧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 たいへんな悪事をはたらく僧侶。極悪の僧。また、大のあらくれ僧。[初出の実例]「興福寺の西金堂衆、観音房、勢至房とてきこえたる大悪僧…
だいあく‐にん【大悪人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大悪をはたらく人。この上ない悪人。極悪人。[初出の実例]「娑婆世界の大悪人」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月一日)
たい‐い(‥ヰ)【大位】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 高い官位。高位。[初出の実例]「我若向後至二大位一。心事相諧者」(出典:本朝文粋(1060頃)一三・為左大臣供養浄妙寺願文〈大江匡衡〉)…
だい‐おん【大恩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな恩。ひじょうに深い恩。厚恩。〔色葉字類抄(1177‐81)〕[初出の実例]「祖師伝法の大恩、ねんごろに報謝すべし」(出典:正法眼蔵(…
だい‐おんき(‥ヲンキ)【大遠忌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。浄土真宗で、宗祖親鸞の遠忌のこと。
たい‐かい(‥クヮイ)【大魁】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中国の科挙の試験で、殿試の最優秀合格者をいう。② ( 形動 ) 心の広いこと。心がけやおこないなどが立派であること。偉大であること。ま…
たい‐き【大逵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「逵」は大道の意 ) 大きな道。大路。大通り。大道。[初出の実例]「中央の処に大なる洞門(アルチ)を開く、其前は美麗に甃石をなしたる…
たいき‐あつ【大気圧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大気の圧力。
だい‐ひつ【大弼】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 令制で、弾正台(だんじょうだい)の次官。弘仁一四年(八二三)にそれまでの弼を少弼とし、その上に置かれた。定員一人、従四位下相当官…
たい‐へき【大辟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「辟」は刑の意 ) 重い刑罰。死刑。古の五刑の一つ。[初出の実例]「凡決二大辟罪一。〈謂。辟者。罪也。死刑為二大辟一也〉」(出典:令…
だい‐ほうてい(‥ハフテイ)【大法廷】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きな法廷。[初出の実例]「公判は控訴院第三号大法廷に開れぬ」(出典:火の柱(1904)〈木下尚江〉序に代ふ)② 最高裁判所で、裁判官一…