コルドバ(スペイン)【コルドバ】
- 百科事典マイペディア
- スペイン南部,アンダルシアの同名県の県都。グアダルキビル川右岸にある交通・商業の中心地で,皮革工業,金銀細工などの産業がある。イスラム支配…
イドリース朝 イドリースちょう Idris
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 788〜985アフリカ大陸北西端のモロッコに初めて成立した,イスラーム教シーア派の王朝都はフェズ。ベルベル人の支持を得て国威を揚げたが,後 (こう)…
ジャフム派 ジャフムは Jahmīyah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ウマイヤ朝時代,イスラム神学思想の発生期に大きな役割を果した思想家ジャフム・イブン・サフワーンによって打立てられた神学派の名称。ジャフム・…
ワリード[1世] Walīd b.`Abd al-Malik 生没年:670ころ-715
- 改訂新版 世界大百科事典
- ウマイヤ朝第6代カリフ。在位705-715年。父アブド・アルマリクと同じく帝国のアラブ化と拡大に努めたので内政は安定し,領域は西はイベリア半島から…
アブー・ムスリム Abū Muslim 生没年:?-755
- 改訂新版 世界大百科事典
- ホラーサーンにおけるアッバース朝革命の指導者。アッバース家のイブラーヒームIbrāhīm b.Muḥammad(701・702-749)によって秘密の宣伝者(ダーイー…
サッファーフ al-Saffāḥ 生没年:723ころ-754
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝の初代カリフ。在位750-754年。通称アブー・アルアッバースAbū al-`Abbās。ムハンマドの叔父アッバースの子孫。打倒ウマイヤ朝のアッバ…
シッフィーンの戦い シッフィーンのたたかい Ṣiffīn
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 657年5~7月,第4代カリフ,アリーとシリア総督で,のちウマイヤ朝を創建したムアーウィヤ1世との間で,シリア国境に近い北イラクのシッフィーンで行…
コルドバの大モスク コルドバのだいモスク Great Mosque of Córdoba
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- スペインのコルドバに遺存するモスク。通常メスキータ (モスクの意味) と呼ばれ,一時期,内部にキリスト教の礼拝堂が造られたりもしたが,広大な礼…
ディーナール dīnār
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラーム世界に流通した金貨。法定重量は4.29gで,ウマイヤ朝のカリフ,アブド・アルマリクは,ダマスクスで,イスラーム世界最初のディーナール金…
ムアーウィヤ[1世] Mu`āwiya Ⅰ 生没年:?-680
- 改訂新版 世界大百科事典
- ウマイヤ朝の創建者でその初代カリフ。在位661-680年。父は預言者ムハンマドに敵対したメッカのクライシュ族ウマイヤ家の指導者アブー・スフヤーン。…
せいとうカリフ‐じだい【正統カリフ時代】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( カリフは[英語] caliph ) イスラム社会で、マホメットが没してからウマイヤ朝の建設にいたるまでの四人のカリフの時代(六三二‐六六一)。サラセン…
シーア派 シーアは Shī`ah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラム二大宗派の一つで,多数派スンニー派に対立する。元来はムハンマドのいとこで女婿でもあった第4代正統カリフのアリーを支持する政治・宗教的…
ムルシア(Murcia)
- デジタル大辞泉
- スペイン南東部にある都市。同名の自治州の州都。セグラ川沿いの平野の中央部に位置する。9世紀の後ウマイヤ朝アブド=アッラフマーン2世の治下、絹…
いわ‐の‐ドーム〔いは‐〕【岩のドーム】
- デジタル大辞泉
- エルサレム旧市街にあるイスラム様式の神殿。7世紀にウマイヤ朝が建設し、いくたびの改修を経て青色の壁と金色のドーム屋根という現在の形となった。…
アブー・ムスリム Abū Muslim
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]755. バグダードアッバース家 (→アッバース朝 ) の革命運動の指導者。出身も本名もあえて秘密にしていた。ホラーサーンの地で反ウマイヤ家…
アブー・ハーシム Abū Hāshim
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 8世紀初頭,ウマイヤ朝下,シーア派の分派であるカイサーン派のイマーム。父は同派の始祖のムハンマド・イブヌル・ハナフィーヤ。伝説によれば,ウマ…
イスラム帝国 いすらむていこく Islām
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラム教徒が西アジアを中心に建設した大帝国。中世ヨーロッパではサラセン帝国とよんだ。632年預言者ムハンマド(マホメット)の死の翌日、メディ…
アルハミース‐モスク(Al-Khamis Mosque)
- デジタル大辞泉
- バーレーンの首都マナーマの南郊にあるイスラム寺院。7世紀末、ウマイヤ朝ウマル2世の時代に創建とされ、同国最古のモスクと考えられている。14世紀…
ヒシャーム Hishām ibn `Abd al-Malik
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]691. ダマスカス[没]743.2.6. ダマスカス西アジア,ウマイヤ朝第 10代のカリフ (在位 724~743) 。父は第5代カリフ,アブドゥル・マリク。彼の時…
アブル・アッバース Abū al-Abbās, al-Saffāh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]724頃[没]754. アンバールアッバース朝第1代のカリフ (在位 749~754) 。アッバース家の革命運動の支持者に推され,749年 11月 28日イラクのクー…
カリフ
- 百科事典マイペディア
- 初期イスラムの最高指導者の称号。アラビア語で正しくはハリーファkhalifa。本来は〈代理者〉〈継承者〉を意味し,632年ムハンマドの没後アブー・バ…
アーダ ‘āda
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 慣習,慣行を表すアラビア語。イスラーム法学では特に慣習法をさす。イスラーム初期の征服地では,旧支配地,多くの場合サーサーン朝かビザンツ帝国…
岩のドーム いわのドーム
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 初期イスラームを代表する建築物7世紀にウマイヤ朝カリフ,アブド=アルマリクの命によりイェルサレムに建てられた。中央の巨岩からムハンマドが昇天…
ディルハム dirham
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- イスラーム世界に流通した銀貨。法定重量は2.97gで,ウマイヤ朝のイラク総督ハッジャージュ・ビン・ユースフ(在位694~714)が,イスラーム世界最初の…
カリフ caliph
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 政治上と宗教上の権力を合わせ持つイスラームの支配者の称号ムハンマド(マホメット)の代理者・後継者の意で,アラビア語のハリーファ(khalīfa)に…
イブン・アブド・ラッビヒ いぶんあぶどらっびひ Ibn ‘abd Rabbihi (860―940)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アラブの詩人・作家。スペインの後ウマイヤ朝のカリフ、ヒシャーム・イブン・アブドゥル・ラフマーンの一解放奴隷の子孫で、コルドバで一生を送る。…
フェルナンド(1世)(カスティーリャ王) ふぇるなんど Fernando Ⅰ (1016?―1065)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- カスティーリャ王(在位1035~65)。11世紀前半にキリスト教スペイン諸国をほぼ統一支配したナバラ王サンチョ3世の次男。母方の叔父であるカスティー…
アブドゥル・ラフマーン(2世) あぶどぅるらふまーん ‘Abd al-Ramān Ⅱ (792―852)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 後(こう)ウマイヤ朝第4代アミール(君主)(在位822~852)。その治世中、国家は強大であり繁栄した。バグダードのアッバース朝文化を積極的に移入し…
ルスタム朝 (ルスタムちょう) Rustam
- 改訂新版 世界大百科事典
- アルジェリア西部にハワーリジュ派の一派イバード派が建てた王朝。777-909年。首都はターハルト(ティーハルト)。ペルシア人のイブン・ルスタムIbn …
ジルヤーブ Ziryāb
- 改訂新版 世界大百科事典
- 8世紀末から9世紀にかけて活躍したアラブの音楽家。生没年不詳。本名アブー・アルハサン・アリー・ブン・ナーフィーAbū al-Ḥasan `Alī b. Nāfī`。イ…
イドリース朝 イドリースちょう Idrīs
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリーの子孫であるイドリース1世 (在位 789~793) がモロッコに建てたシーア派のイスラム王朝 (789~926) 。首都はフェス。イドリース2世 (在位 793…
イブヌル・アシュアス Ibn al-Ash`ath
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]702ウマイヤ朝中期,イラク総督ハッジャージ・イブン・ユースフに反乱したイラクのアラブ正規軍の首領。前イスラム時代,南アラビアのハド…
サンチョ(3世) さんちょ Sancho Ⅲ, Sancho Garcés (992?―1035)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ナバラ王(在位1000~35)。「大王el Mayor」と通称される。後(こう)ウマイヤ朝の滅亡(1031)によってアル・アンダルス(イスラム教スペイン)が内…
バッシャール・イブン・ブルド Bashshār ibn Burd, Abū Mu`ādh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]714/715頃.バスラ[没]784/785頃.バスラ?アラビア語詩人。ただし血統はイラン系で,イランが生んだ最初のアラビア語の大詩人といわれている。先祖…
ダフラ‐オアシス(Dakhula Oasis)
- デジタル大辞泉
- エジプト南部、リビア砂漠にあるオアシス。主な町はムート、カスル。黄土色の顔料オークル(黄土)を産する。古代エジプト古王国時代から古代ローマ…
アブー=アルアッバース Abū al-‘Abbās
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 724ごろ〜754アッバース朝の創始者(在位749〜754)ムハンマドの伯父アッバースの4代の孫。イランのホラサーンで挙兵し,ウマイヤ朝を打倒,クーフ…
クライシュ族 クライシュぞく Quraish
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 5世紀末からアラビアのメッカを支配した一部族伝承によれば,アブラハムの子イスマーイールの子孫。5世紀ごろカーバ神殿の管理権を獲得し,メッカの…
バレンシア王国 バレンシアおうこく Kingdom of Valencia
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1021~1238年スペイン東部に存在したイスラム (ムーア人) の小王国。後ウマイヤ朝の没落後,イスラム社会は 20の小王国に分裂したが,そのうちの一つ…
イブン・アッズバイル Ibn al-Zubayr 生没年:622-692
- 改訂新版 世界大百科事典
- メッカの僭称カリフ。父はサハーバ(ムハンマドの教友)のズバイル,母はアブー・バクルの長女アスマーで,ヒジュラ後ムハージルーン(メディナへの…
アラブ帝国(アラブていこく)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 大征服以降ウマイヤ朝滅亡に至るアラブ・イスラーム支配体制。免税とアター受給の特権を持ったアラブ戦士が,地元の非アラブ中間支配層を通じ征服地…
ムルジア派 むるじあは Murji'a
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラム神学確立以前の神学派の一つ。9世紀後半にクーファを中心におこった。ハワーリジュ派は、大罪を犯した信者(ムスリム)はもはや信者ではなく…
アクサー・モスク Jāmi` al-Aqṣā'
- 改訂新版 世界大百科事典
- エルサレムの聖域,ハラム・アッシャリーフの南西端に位置するモスク。ウマイヤ朝時代に建造され,以後,改築・補修を重ねたので,最初のものとして…
正統カリフ時代 せいとうカリフじだい
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 632〜661ムハンマドの死後,その後継者(カリフ)に推された4人のイスラーム指導者の治世アブー=バクル・ウマル・オスマン・アリーの4人で,信徒…
ジヤード・イブン・アビーヒ Ziyād ibn Abīhi
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]613頃.ターイフ[没]673. バスラウマイヤ朝イラク三大総督の一人。メッカ近郊の町ターイフのサキーフ族出身。母が奴隷で,父が不明のため,「彼の…
ハッジャージ・イブン・ユースフ al-Ḥajjāj ibn Yūsuf al-Thaqafī
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]660/661. ターイフ[没]714.6. ワーシト初期イスラム,ウマイヤ朝の軍人,政治家。アラブのサキーフ族出身。ウマイヤ朝カリフ,アブドゥル・マリ…
ハラージュ kharāj
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム法に定められた地租初めはイスラーム教徒支配下の異教徒の貢ぎ物(金納または物納)を意味したが,ウマイヤ朝後半の8世紀以後は,ジズヤ…
大食 タージー Tāzi(Tāzik)
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 唐〜宋代の中国人がアラビアおよびアラビア人に対して用いた呼称。大石・大寔・多氏とも書くイスラーム帝国全体をも意味し,特にアッバース朝を黒衣…
クーファ くーふぁ Kūfa
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラク中部、カルバラー州にある町。アラビア語で「円い砂丘」を意味する。639年、第2代カリフであるウマル1世の命によりイラク総督サード・ブン・ア…
ファラズダク al-Farazdaq
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]641頃.東アラビア,ヤマーマ[没]728/730. バスライスラム初期のアラブ詩人。本名 Tammām ibn Ghālib。ファラズダクは「こねた粉のかたまり」を意…
アラブ帝国 アラブていこく Arab
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラーム史上における正統カリフ時代・ウマイヤ朝時代をさすアラブ人に特権が認められていたため,この時代をアラブ帝国の時代と呼ぶ。のちのアッ…