せいせい‐ねつ【生成熱】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 反応熱の一つ。成分元素の単体から一モルの化合物を合成するときに発生または吸収される熱量。〔稿本化学語彙(1900)〕
ホスホニトリル ホスホニトリル phosphonitrile
- 化学辞典 第2版
- 組成式 (X2PN)n で表される化合物.Xはアルコキシ,ハロゲン,ほかの陰性基.nは整数で制限はない.[別用語参照]ホスファゼン
烯 xī [漢字表級]2 [総画数]11
- 中日辞典 第3版
- [名]<化学>アルケン.▶有機化合物の一種で,分子中に飽和しない炭化水素を含む.乙yǐ~/エチレン.
ヒドロホウ素化 ヒドロホウソカ hydroboration
- 化学辞典 第2版
- ハイドロボレーションともいう.ジボラン,アルキルボランなどのB-H結合を有する化合物が,B-H結合で切断されてオレフィンに付加する反応をいう. 2…
金属水素化物 キンゾクスイソカブツ metal hydride
- 化学辞典 第2版
- 金属元素と水素の二元化合物の総称.【Ⅰ】塩型水素化物:アルカリ金属,アルカリ土類金属元素は,MⅠH,MⅡ H2型の無色のイオン結晶をつくる.水素化ナ…
付加環化 (ふかかんか) cycloaddition
- 改訂新版 世界大百科事典
- 不飽和結合に対する一種の付加反応であるが,生成物が環式化合物となる場合をいう。たとえば,エチレンは光をあてると式(1)のように2分子が反応し…
えんきせい‐さんかぶつ(‥サンクヮブツ)【塩基性酸化物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 酸と中和して塩をつくる酸化物。塩基の無水物とみられる化合物で、水溶性のものは水と化合して塩基を生じる。陽性の大きい、典型的な金属…
タンタル たんたる tantalum
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 周期表第5族に属し、バナジウム族元素の一つ。原子番号73、元素記号Ta。1802年スウェーデンのエーケベリがフィンランドおよびスウェーデンでみつけら…
分子間力 ぶんしかんりょく intermolecular force
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 電気的に中性な分子の間に働く力で,引力と斥力がある。通常,原子も分子の1種と考える。引力は遠距離まで働くが,斥力は近距離のみで有効である。引…
キサントン きさんとん xanthone
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 環内に酸素原子を含む複素環式化合物の一つ。ジベンゾ-γ(ガンマ)-ピロンともいう。 この化合物自体は天然に存在しないが、誘導体はある種の植物(た…
ヒドロペルオキシド ひどろぺるおきしど hydroperoxide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一般にヒドロペルオキシ基‐OOHを有する化合物の総称。脂肪族あるいは脂環式炭化水素基をもつ化合物は酸素により自動酸化を受け、しばしばヒドロペル…
ワトソンの式【Watson's equation】
- 法則の辞典
- 有機化合物の蒸発熱のデータを,臨界温度付近において拡張する計算式.既知の蒸発潜熱や換算温度のデータを利用する.
エーテル
- 栄養・生化学辞典
- 化学的にはR-O-R′のエーテル結合をもつ化合物をいうが,狭義にジエチルエーテルを指す場合が多い.
チアゾール
- 栄養・生化学辞典
- C3H3NS (mw85.13). 五員環複素環式化合物.無色の揮発性物質.常温で液体.ピリジン臭をもつ.
ラクタム
- 栄養・生化学辞典
- 環状化合物で環の中に-CONH-の構造をもつものの総称.β-ラクタム,γ-ラクタム,δ-ラクタムなどがある.
老化防止剤
- 栄養・生化学辞典
- 諸種の物質が時間とともに劣化するのを防ぐ化合物.ゴム,ガラス,コロイドなど,諸種の物質の老化防止剤がある.
ほうしゃせいどういたいひょうしきかごうぶつ【放射性同位体標識化合物】
- 改訂新版 世界大百科事典
圧電半導体 あつでんはんどうたい piezoelectric semiconductor
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 圧電効果を示す半導体のこと。半導体結晶構造において対称中心をもたない構造の半導体はすべて圧電効果を示すが,比較的大きな圧電定数をもつ半導体…
熱分解【ねつぶんかい】
- 百科事典マイペディア
- クラッキング,分解蒸留とも。加熱によって化合物をより安定ないくつかの化合物に分解すること。石油精製工程では,重質油留分を高温高圧下に分解し…
どじょうおせんによるけんこうしょうがい【土壌汚染による健康障害】
- 家庭医学館
- カドミウム、シアン、鉛、六価クロム、ヒ素、総水銀、アルキル水銀、PCBは、いったん土壌に入ると、分解しにくく、長期にわたって残留します。…
ビタミンD3
- 栄養・生化学辞典
- C27H44O (mw384.65). コレカルシフェロールともいう.ビタミンD活性をもつ化合物のうち,いずれの種にも有効な化合物.肝臓で,1位が水酸化さ…
潮解 チョウカイ deliquescence
- 化学辞典 第2版
- 固体化合物が大気中の水蒸気を吸収して,終局的にその化合物の不飽和水溶液ができる現象.すなわち,飽和溶液の示す水蒸気圧が,そのときの大気中の…
テルペン てるぺん terpene
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 精油の主要成分となっている化合物のなかで、イソプレンC5H8が先端と末端で結合(頭尾結合head to tail)した基本骨格(C5H8)nをもつ化合物を総称して…
クレオソート油 クレオソートゆ creosote oil
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- コールタールの低温乾留で得られる中油以上の留分の混合物。アントラセン,ナフタリン,クレゾール,高級フェノール類,ナフトール類などを含む。各…
ホフマン ホフマン Hoffmann, Roald
- 化学辞典 第2版
- ポーランド生まれのアメリカの理論化学者.第二次世界大戦下,ユダヤ人として収容されていた収容所から母と逃れ,解放後,各国のキャンプを経て,194…
ヘック へっく Richard Fred Heck (1931― )
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アメリカの化学者。マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれ。1954年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で博士号を取得。博士号取得後…
ガリウム がりうむ gallium
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 周期表第13族に属する元素。1875年、フランスのボアボードランが分光分析によりピレネー産の閃(せん)亜鉛鉱中に紫色の輝線を示す新元素をみつけ、フ…
塩素化 えんそか chlorination
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 塩素原子を含む化合物をつくる反応をいう。不飽和結合に塩素原子を付加させる反応と、他の原子あるいは官能基を塩素原子で置換する反応とがある。付…
構造異性【こうぞういせい】
- 百科事典マイペディア
- 異性の一つ。同じ分子式であっても構造式の違う化合物が2種以上あるとき,それらを互いに構造異性であるという。有機化合物では,同じ構造式をもち…
有機化学分析 (ゆうきかがくぶんせき) organic chemical analysis
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 元素分析 官能基分析 同定法狭い意味では有機化合物の構成元素の種類と量を分析する有機元素分析,あるいは有機化合物中の官能基の種…
アミノ基【アミノき】
- 百科事典マイペディア
- アンモニアNH3の水素を1個除いた原子団−NH2をいう。アミンRNH2,酸アミドRCONH2などがアミノ基を含む代表的な化合物。
二重結合
- 栄養・生化学辞典
- 化合物の中の二つの原子が2本の原子価結合線で結ばれている結合.例えば,エチレンのCH2=CH2にみられる炭素と炭素の間の結合.
リガンド
- 栄養・生化学辞典
- 特定のタンパク質と特異的に結合する比較的低分子の化合物.酵素に対する低分子基質,受容体に対するホルモンなどはリガンドの例.
オキシカルボン‐さん【オキシカルボン酸】
- デジタル大辞泉
- 《oxycarboxylic acid》ヒドロキシカルボン酸のこと。1分子中に水酸基とカルボキシル基をもつ化合物。オキシ酸。
塩化ホスホニトリル エンカホスホニトリル phosphonitrile chloride
- 化学辞典 第2版
- で示される化合物の旧名で,二塩化窒化リンともいうが,現在はジクロロホスファゼンというのが普通である.[別用語参照]ホスファゼン
ぶんせき‐かがく(‥クヮガク)【分析化学】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物質を構成する化合物や基、元素などを明らかにする方法やその理論を取り扱う化学の一部門。〔稿本化学語彙(1900)〕
渡環反応 トカンハンノウ transannular reaction
- 化学辞典 第2版
- 中員環状化合物にみられる反応で,単環から双環に変化する反応をいう.たとえば,6-ブロモシクロデセンをメタノリシスすると3種類の生成物の混合物が…
サバチエ さばちえ Paul Sabatier (1854―1941)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- フランスの化学者。触媒による有機化合物への水素添加の研究で1912年にノーベル化学賞を受賞。ベルトロに学び、1882年からトゥールーズ大学に勤め、1…
さくたい‐かがく〔‐クワガク〕【錯体化学】
- デジタル大辞泉
- 錯体を研究対象とする化学の一分野。主に金属錯体が対象となるが、広義には有機金属化合物、典型金属および金属以外の典型元素なども含まれる。
縮合環 シュクゴウカン condensed ring, fused ring
- 化学辞典 第2版
- 環式化合物で,一つの環を構成する2個以上の原子が,同時に別の環の構成原子になっているような場合,この環構造を縮合環という.下に数例を示す.
レトロディールス-アルダー反応 レトロディールスアルダーハンノウ retro-Diels-Alder reaction
- 化学辞典 第2版
- ディールス-アルダー反応の逆反応.シクロヘキセン化合物を高温に加熱すると,ジエンとアルケンに熱分解する.[別用語参照]リッカート分解
キノン キノン quinone
- 化学辞典 第2版
- 芳香族炭化水素のベンゼン環のH原子2個がO原子2個で置換された形の化合物をいう.p-ベンゾキノン(a)およびo-ベンゾキノン(b)が基本化合物であるが,…
メチル銅(Ⅰ) メチルドウ methylcopper(Ⅰ)
- 化学辞典 第2版
- CH3Cu(78.58).メチルリチウムにヨウ化銅(Ⅰ)を低温で反応させると得られる.黄色の固体.-20 ℃ 以下の低温でも分解してしまい,メタン,エタンと金…
トリメチルシリル化 トリメチルシリルカ trimethylsilylation
- 化学辞典 第2版
- TMS化,シリル化ともいう.ヒドロキシ基,アミノ基,カルボキシル基などの親水性基をもつ化合物をTMS化すると,いちじるしく揮発性が高められるので…
はつえん‐ざい【発煙剤】
- デジタル大辞泉
- 大気中で化学反応を起こし、大量の煙を発生する薬剤。信号用には塩素酸カリウム・乳糖・色素の化合物が、煙幕用には四塩化チタンなどが用いられる。
アリザリン
- 栄養・生化学辞典
- C14H8O4 (mw240.20).セイヨウアカネの根に含まれる配糖体のアグリコンで,赤色の色素.媒染染料として使われた化合物.
異性化
- 栄養・生化学辞典
- ある化合物が,異性体に変化すること.例えば,ラセミ化ではS体がR体に変化する反応が起こる.シス型がトランス型になる反応などもある.
二糖
- 栄養・生化学辞典
- 二糖類ともいう.二つの単糖が脱水縮合した化合物で,加水分解により単糖を生じる.代表的なものに,マルトース,ラクトース,ショ糖などがある.
レチノイド
- 栄養・生化学辞典
- レチノールの骨格をもつ化合物を総称していう場合と,レチノイン酸レセプターに結合するレチノイン酸活性をもつ物質を総称していう場合がある.
水酸化物イオン スイサンカブツイオン hydroxide ion
- 化学辞典 第2版
- OH-のこと.中性の遊離基の名称はヒドロキシルであるが,ヒドロキシルイオンとはいわない.有機化合物の置換基OHはヒドロキシと命名される.