せき‐しゅう(‥シウ)【石州】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 石見国(いわみのくに)の別称。[初出の実例]「先考故石州録事参軍弓氏」(出典:性霊集‐八(1079)為弟子僧真境設亡考七々斎願文)[ 2 ] 〘 名詞 …
せき‐しん【石心】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 石のように堅固で、簡単には曲げない志。[初出の実例]「猶石心鉄肝たゆむ事なかれ」(出典:俳諧・刷毛序(1706))② 石のように冷たい心…
せき‐ちょう(‥テフ)【石&JISF1FC;】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石でつくった姫垣。城壁などの上にめぐらした石造りの低い垣。[初出の実例]「叫ぶ声が石堞に響を反して、窈然と遠く鳴る木枯の如く」(出…
せき‐とう【石磴】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石のある坂路。また、石の段。[初出の実例]「渉二崇山之嵬一、攀二石磴之磊一」(出典:経国集(827)一四・秋雲篇示同舎郎〈滋野貞主〉)[…
せき‐どう【石洞】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石のほらあな。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「又西来の一道ありて、車道の下を刳鑿し、石洞の門を穿ちさり、上下に十字の路を…
せきばん‐せき【石版石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 炭酸カルシウムを主成分とする石灰岩。灰色または淡黄色で硬く、板状にはがれやすい。吸湿性・吸油性があるので石版に用いられる。リトグ…
せき‐みつ【石蜜】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 氷砂糖。[初出の実例]「石蜜〈煎二練沙糖一為レ之〉一名沙餠〈出二蘇敬注一〉唐」(出典:本草和名(918頃))[その他の文献]〔本草綱目‐…
せき‐り【石理】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鉱物の結晶度・粒度・粒形・結晶の相互関係・配列などの状態によって生ずる、岩石の組織。等粒状・斑状・片麻岩状・片状などの種類がある…
せき‐りょく【石緑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 緑青(ろくしょう)のこと。〔和漢三才図会(1712)〕 〔新唐書‐韋堅伝〕② 「くじゃくせき(孔雀石)」の異称。
せき‐りん【石麟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石製の麒麟(きりん)。主に墓の周囲などに建てられる。[初出の実例]「一朝相継帰二蒿里一、石麟泣レ露秋苔閟」(出典:篁園全集(1844)一…
せきろく【石勒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国、五胡十六国の後趙の建国者。廟号は高祖(在位三一九‐三三三)。匈奴系の羯(けつ)族の出身。晉将王浚(おうしゅん)を滅ぼして国を趙と号し、三二…
せっ‐けん(セキ‥)【石剣】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 磨製石器の一つ。縄文時代のものは断面が両凸レンズ形の棒状、彌生時代のものは銅・鉄剣を模している。[初出の実例]「石器は、石鏃、石匙…
ろ‐せき【鹵石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 軽金属のハロゲン化物。ナトリウムやカルシウム・カリウムなどの塩化物・臭化物・沃化物など。
りょくでい‐せき【緑泥石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アルミニウム・鉄・マグネシウムの含水珪酸塩鉱物。緑色、半透明で、ガラス光沢がある。単斜晶系、六角板状結晶。有色鉱物の分解物として…
ひる‐いし【蛭石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 黒雲母や金雲母が加水変質してできた鉱物。急激に熱すると蛭のように膨張する。焼成したものは軽く、耐火性があり、吸音・断熱用の充填材…
ひびき‐いし【響石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =おうむせき(鸚鵡石)①
ねだ‐いし【根太石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 根太(ねだ)①を支える石。根太の下に置かれ重量を受ける石。[初出の実例]「セメントで固めた根太石に逞しい根太の材木を据ゑ」(出典:女体…
はい‐いし(はひ‥)【灰石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 高温の火山灰が厚く堆積し、内部が熔結したもの。特に、九州の阿蘇火山や鹿児島湾岸の火山のものをいう。
はん‐せき【半石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 一石(いっこく)の半分。五斗。[初出の実例]「はんせきの、又半石あるといふが、此分ではなるまひか」(出典:虎明本狂言・米市(室町末‐…
こく‐だいのう(‥ダイナフ)【石代納】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =こくだい(石代)
こく‐め【石目】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 枡ではかった量。枡目(ますめ)。
めくら‐いし【盲石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 真っ白や真っ黒、または光る石で、家に持ち帰ると目が見えなくなるなどといって忌まれていた石。[初出の実例]「石塔をつめよ川原のめくら…
まだら‐いし【斑石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 熊本県宇城(うき)市小川町、茨城県常陸太田市町屋町などに産する橄欖岩の石材。帯緑白色の生地に濃緑色の竹の葉を散らしたようにみえる…
みずぶね‐いし(みづぶね‥)【水船石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石を彫って作った水槽。鳥居の前や墓碑の前などに置いて、参詣者の手洗い、口浄めなどの水を貯えるもの。水船。[初出の実例]「鳥居の前成…
へげ‐いし【剥石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 板状節理がよく発達して、平らに割れる石材。鉄平石、根府川石など。
さわだ‐いし(さはだ‥)【沢田石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 静岡県賀茂郡河津町沢田付近から産出する凝灰岩質の石。淡緑色で、石質は緻密であるが軟らかい。石材として用いる。
さんざい‐いし【散在石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 盆石で、海面に仕立ててそこに散在させるのに用いる石。茶褐色のものを用いる。
さん‐せき【霰石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =あられいし(霰石)①〔改正増補和英語林集成(1886)〕
しうん‐せき【紫雲石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 岩手県東磐井郡東山町から大東町にかけて産する粘板岩の一種。赤褐色に淡緑色雲状の縞目のあるもので、硯石(すずりいし)に使われる。
さとみ‐いし【里見石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 群馬県群馬郡榛名町上里見の烏川沿岸から産する、輝石安山岩の一種。石質はやや粗く、薄い灰色を帯び、流状のしま模様の中に黄色の斑点を…
しらかわ‐いし(しらかは‥)【白川石・白河石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 京都市左京区北白川から産する石。白色の花崗岩(かこうがん)で墓石、石灯籠、敷石、橋などに用いられる。白川御影。[初出の実例]「いし…
たいしゃ‐せき【代赭石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 赤鉄鉱を主成分とし、粘土を多く含む鉱物。しゃせき。〔日葡辞書(1603‐04)〕
とう‐せき【凍石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 微粒な滑石の集合体。灰・淡緑色などで緻密。ふつう塊状で蛇紋岩・雲母片岩中に産する。減磨剤、彫刻などに用いる。[初出の実例]「蝋石や…
きょう‐いし(キャウ‥)【経石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 法華経を小石一個に一字ずつ写したもの。時には数字または数千字写すこともあり、多くは祈願や回向のために土中に埋める。きょうせき。
こし‐こく【越石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 知行割の際、所定の高より一〇石内外の高が不足するとき、近村からその不足分の高を渡すこと。〔地方凡例録(1794)〕
こまつ‐いし【小松石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石材の一つ。伊豆半島海岸一帯に産する輝石安山岩。灰色できめこまかく、斑晶の少ない本小松と、灰色または赤褐色で比較的きめ荒く斑晶の…
げんば‐いし【玄蕃石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 長方形の板石。敷石または蓋石(ふたいし)などに用いる。げんば。[初出の実例]「ズウッと残らず、玄蕃石(ゲンバイシ)を二様に並べて敷詰め…
いまづ‐いし【今津石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 兵庫県豊岡市城崎町今津南戸で産出する流紋岩質凝灰岩。淡緑白色で緻密、耐火性にすぐれる。土木・建築用石材。
き‐せき【棋石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 囲碁に用いる石。碁石(ごいし)。
かつぶし‐いし【鰹節石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 形が鰹節に似た紡錘(ぼうすい)状の火山弾。
かんすい‐せき【寒水石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 茨城県日立市助川付近に産出する大理石の石材名。一般には純白の大理石をもいう。古生代の結晶質石灰岩で、白地に灰色の縞があり、結晶粒…
夜泣き石 よなきいし
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 夜になると泣き声を立てるという石,またはその伝説。夜泣き松など樹木にまつわる伝説の場合もある。動かそうとすると泣き声を出すとか,妊婦を埋め…
独鈷石 どっこいし
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 仏具の独鈷に形態が類似する磨製ないし敲打製(こうだせい)の石器。主として縄文時代晩期に発達するが、弥生(やよい)時代にも残存している。長さ10~2…
いし‐いり【石入】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 宝石がはめこんであること。また、そのもの。[初出の実例]「僕がのは竜頭捲(りうづまき)なり石入(イシイ)りなりと、徒らに外観の虚飾を愛…
いし‐うめ【石梅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「てんのうめ(天梅)」の異名。
いし‐がっせん【石合戦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 二手に分かれ、石を投げ合って戦うこと。祭礼、年中行事、または子供の遊びとしておこなわれた。徳川家康が幼時、安倍川原で見物し、勝敗…
いし‐きり【石錐】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石器時代の打製石器の一つ。黒曜石や硅岩(けいがん)などで作り、先端を鋭くとがらせ、穴をあけるのに用いる。せきすい。
いし‐けり【石蹴】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 子供の遊びの一種。地面にいくつかの円形や四角形などの区画を描き、小石をけって、その区画に順々に入れて、片足で移動して行き、最後の…
いし‐ざら【石皿】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 縄文時代に用いられた石器の一つ。安山岩、花崗(かこう)岩などを長方形または楕円形の扁平な形にして、中央を皿状にくぼめたもの。物を…
いし‐さんご【石珊瑚】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 イシサンゴ類の腔腸(こうちょう)動物の総称。主に熱帯から温帯の浅い海底に着生するが、寒海や深海には単体のものが分布する。形態、色は…