だい‐が【大牙】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 天子または将軍の居所に立てる旗。牙旗。[初出の実例]「鞭声粛粛夜過レ河、暁見千兵擁二大牙一」(出典:山陽詩鈔(1833)一・題不識菴撃…
たい‐がい【大害】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「だいがい」とも ) 大きなわざわい。また、大きなさまたげ。[初出の実例]「少過を糺さずして大害に及ばむとは、私に勢ひを施して将に…
だい‐がいねん【大概念】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三段論法で、媒概念と結合して大前提を作るとともに結論の賓辞ともなる概念。大名辞。〔哲学階梯(1887)〕
だい‐かさい(‥クヮサイ)【大火災】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 広い範囲にわたる火事。大きな火災。大火事。[初出の実例]「五月廿二日松前城下大火災、凡三千軒許延焼」(出典:小津桂窓宛馬琴書簡‐天…
だい‐かぞく【大家族】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人数の多い家族。成員の多い家族。[初出の実例]「吾家は母なる寡婦より当歳の孫女まで、凡て十三人の大家族にして」(出典:帰省(1890)…
だい‐がっく(‥ガクク)【大学区】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 明治五年(一八七二)の学制による教育行政上の学区のうち、その各区に大学が一校ずつ置かれるように定められて全国を八つに分けた区域…
たい‐かん【大汗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「汗」は君主の意 ) 五世紀以来、遊牧民族の皇帝に対する称号。各種の汗を統轄し君臨する大王の意。一二〇六年、ジンギスカンがこの位…
たい‐きゃく【大客】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 高貴な身分の客。また、大切な客。[初出の実例]「ひまのない旅籠屋奉公、ことにけふは清原様とやら麦藁様とやら、お公家様の大客」(出典…
だい‐きょう(‥キャウ)【大経】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。その宗派で依用する大部の経典をいう。天台宗では大般涅槃経、浄土教の諸宗では無量寿経をいう。[初出の実例]「『大経』偈云、一切…
たい‐きん【大&JISEB4D;】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「大」は初、「昕」は明の意 ) 夜明け。[初出の実例]「仲春之月、初丁大昕、有レ事二于孔廟一、蓋釈奠也」(出典:菅家文草(900頃)一…
だい‐ぐれん【大紅蓮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きな赤色の蓮華。② 盛んな炎(ほのお)。大きな火の手。猛火。③ 「だいぐれんじごく(大紅蓮地獄)」の略。[初出の実例]「紅蓮大紅蓮の…
たい‐くん【大勲】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きなてがら。抜群の勲功。偉勲。大功。[初出の実例]「鎌足にいたりて大勲をたて、世に寵せられしによりて」(出典:神皇正統記(1339‐43…
たい‐けい【大経】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きなすじみち。大きな法則。不変の条理。[初出の実例]「此天道之大経也。ちゃうど定たことぞ」(出典:史記抄(1477)二〇)「夫君臣の…
たい‐ご【大語】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① すぐれたことば。立派な文辞。大言。〔揚雄‐解嘲〕② 大きなことを言うこと。いばって大げさに言うこと。また、そのことば。大言。〔中論…
だい‐こうり(‥カウリ)【大行李】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大型の行李。② 旧陸軍で、第一線の部隊に緊急には必要としない糧食、衣服などを補給するために、師団の後方で行動する部隊をいう。緊急…
たい‐さい【大災】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きなわざわい。はなはだしい災害。[初出の実例]「児聞。古之聖人勝二於大災一故。有二唐旱殷水之事一」(出典:聖徳太子伝暦(917頃か)…
たいさい‐び【大祭日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「だいさいび」とも ) =たいさいじつ(大祭日)[初出の実例]「実は昨日も一昨日も休んだものだから、今日が大祭日(ダイサイビ)といふ…
だい‐さんげ【大懺悔】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 天台宗で行なう例時作法における懺悔。このとき、罪過を仏前に悔い告白する。[初出の実例]「けう花おこなふ所、山寺のさほううつして、大…
だい‐じけん【大事件】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 重大な事件。大きなできごと。大事。[初出の実例]「コレ見な。ここにソレてめへの一条大事件(ダイジケン)がいちいちかいてある」(出典:…
だい‐じしん(‥ヂシン)【大地震】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな地震。おおじしん。[初出の実例]「ブツゼンニテ Deus エ Oratio シタマエバ、タチマチ daigixin(ダイヂシン) ヲコッテ メイドウス…
だい‐じひ【大慈悲】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏の広大無辺な慈悲。大慈大悲。[初出の実例]「当に凡夫所愛の身を捨て智者の所楽の大慈悲を可受」(出典:観智院本三宝絵(984)上)[その…
たいしゅ‐か【大酒家】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多量の酒を飲む人。おおざけのみ。[初出の実例]「前から大酒家で〈略〉大酔をしては乱暴を働く」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)
だい‐じゅ【大呪】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。陀羅尼(だらに)を尊んでいう語。また、長い真言の呪文(じゅもん)。だいず。[初出の実例]「弟子の僧共に阿彌陀の大呪(ダヒシュ)、地…
だい‐じゅ【大綬】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「たいじゅ」とも ) 勲章などを身につけるのに用いる綬の一つ。肩にかけ脇へ垂らす。中綬・小綬に対して、最も大きいもの。大勲位菊花…
だいしょう‐みょう(ダイセウミャウ)【大小名】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中世、地方豪族、在地領主で勢威の比較的大きい者と小さい者。また、大小の名田(みょうでん)の所有者。→大名(だいみょう)。[初出の実例]…
たい‐しょく【大職】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 責任の重い大切な職業。要職。[初出の実例]「得二其人一則百姓欣喜。百僚説服。不レ得二其人一則大職(タイショク)堕〔漢書〕」(出典:文…
たい‐せい【大姓】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 何代も続いた勢いの強い家柄。その土地の豪族。大家。[初出の実例]「吾邦武家にて苗字と称する者も畢境は源平藤橘などの大姓の派別支分せ…
だいせいし‐ぼさつ【大勢至菩薩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 阿彌陀三尊の一つ。阿彌陀如来の右の脇士で、阿彌陀の智慧を表わす菩薩。勢至菩薩。大勢至。〔三帖和讚(1248‐60頃)浄土〕
たい‐せつ【大刹】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「せつ」は「刹」の慣用音 ) 大きな寺院。大規模な寺。大伽藍。巨刹(きょさつ)。たいさつ。[初出の実例]「みだりに大刹の主として、雲…
おお‐あご(おほ‥)【大顎】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 節足動物の口の一部を形成する器官。口の左右に一個ずつある突起状のもので頭部につながる。食物の咀嚼(そしゃく)、特に物をかみ切る時に…
おお‐あざみ(おほ‥)【大薊】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 植物「やまあざみ(山薊)」の異名。《 季語・秋 》 〔薬品手引草(1778)〕② 植物「おおひれあざみ(大鰭薊)」の異名。
おお‐あしらい(おほあしらひ)【大あしらい】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 いいかげんに取りあつかうこと。丁重にもてなさないこと。[初出の実例]「新参の身として、故参の人を大(オホ)あしらひにするゆへ、をのづ…
おお‐あたり(おほ‥)【大当】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 当たったことを強調していう語。① 予想、抽選などで非常によく的中すること。また、非常な好運にあうこと。[初出の実例]「博運(ばくうん)…
おお‐あわて(おほ‥)【大慌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 非常にあわてること。
おお‐うら(おほ‥)【大裏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 連歌・俳諧の懐紙一巻の最後の紙の裏。名残(なごり)の裏。② 商家の裏庭の奥。奉公人などの便所を置く。[初出の実例]「平生軍の沙汰して…
おお‐かえで(おほかへで)【大楓】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「いたやかえで(板屋楓)」の異名。
おお‐かし(おほ‥)【大樫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 植物「あかがし(赤樫)」の異名。〔日本植物名彙(1884)〕② 植物「あかめがしわ(赤芽柏)」の異名。③ 植物「あらかし(粗樫)」の異…
おお‐かぶき(おほ‥)【大歌舞伎】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =おおしばい(大芝居)①〔楽屋図会拾遺(1802)〕
おおき‐みかど(おほき‥)【大御門】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きいりっぱな御門。[初出の実例]「一日には千度参りし東の大寸御門(おほきみかど)を入りかてぬかも」(出典:万葉集(8C後)二・一八…
おお‐ぎよ(おほ‥)【大清】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 天皇の御料、天皇の御品物の事をいう女房詞。〔公家言葉集存(1944)〕
おお‐くさり(おほ‥)【大腐】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおぐさり」とも )① ばくちで大敗すること。大負け。[初出の実例]「伊勢へ通しに行った時、宵から暁の明星が茶屋で飲み干すやうな大…
おお‐こころ(おほ‥)【大心】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人をよくうけいれる、広くゆったりした心。[初出の実例]「岩陰に声する猿は二疋つれ〈栄徳〉 太山の鷲は大こころなる〈玄甫〉」(出典:俳…
おお‐さゆう(おほサイウ)【大左右】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 能楽の型の名称。「左右」の型の大きいもの。先ず左手を上げ、地謡座の方へ行き、左で足拍子を一つして、体をまわし、左手を下げながら反…
おお‐ざら(おほ‥)【大ざら】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 数量や程度の大きいこと。また、態度などが大げさなこと。[初出の実例]「なぞと唄へば、又片片は大ざらな張肘(はりひぢ)で」…
おお‐しばい(おほしばゐ)【大芝居】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 江戸幕府から公許のしるしとしての櫓(やぐら)を立てることを許された常設劇場。また、それらの大劇場での歌舞伎興行。大歌舞伎。⇔小芝居…
おお‐じめ(おほ‥)【大締・大占】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人気を独占すること。大当たり。[初出の実例]「お前さんの鳴神が、一人大当(オホジメ)さ」(出典:人情本・妹背鳥(1842‐44頃か)前)② 説…
おお‐じょたい(おほ‥)【大世帯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 一軒の家に家族や奉公人などが多くいること。また、その暮らしむき。おおせたい。② 所有している土地や財産、資産などが大きいこと。大…
おお‐ぜり(おほ‥)【大芹】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 植物「とうき(当帰)」の異名。[初出の実例]「於保世利(オホセリ)は 国の禁物(さたもの) 小芹こそ ゆでても旨(むま)し」(出典:催馬楽…
おお‐ぞこ(おほ‥)【大底】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 取引相場で、一定期間内のいくつかの底値のうち、一番低いもの。〔取引所用語字彙(1917)〕
おお‐そとぐるま(おほ‥)【大外車】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 柔道の足技の一つ。相手を後方に崩して外側に踏み出し、足を相手の後方から両足に掛け、引きまわすように払い上げてあおむけに倒す技。