出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
イギリスの近代建築家,家具デザイナー,画家。グラスゴーに生まれ,設計事務所に勤めるかたわらグラスゴー美術学校で建築を学び,奨学金を受け1891年にイタリアに旅行。同美術学校の仲間(一人はのちに結婚したマーガレット)と〈四人組〉を結成。93年ころから活発に活動し,ポスター,家具,工芸品などのデザインに,古代ケルト人のモティーフ,植物や人体に基づく曲線,さらに浮世絵に学んだ斬新な表現法等により,ヨーロッパ大陸のアール・ヌーボーに呼応する動きとして注目を浴びる。彼自身もウィーン・ゼツェッシオン展(1900),トリノの国際装飾展(1902)に出品し,高い評価を得た。グラスゴー美術学校新築の競技設計(1896)に入賞,2期にわたる全工事(1909)を担当し,彼の代表作となる。97年よりグラスゴーに設計した一連の喫茶店には,室内装飾の才覚がよく発揮された。ここでは内装,家具はもとより,食器もデザインし,(イングラム街の店,1903)柳の木を中心的モティーフとしたソーチーホール街の店(1904)は,〈ウィロー・ティールーム〉として知られる。彼が手がけた住宅,ヒル・ハウス(ヘレンズバラ,1903)は,隅の塔状の部分などスコットランドの伝統を受け継ぐ外観をもつが,非対称的な平面計画,寝室の白に統一された色調,植物に基づくモティーフで表現される室内装飾を特徴とする。1914年にグラスゴーを離れ,ロンドンに移って壁紙などをデザインするが建築作品を残すことなく,晩年には水彩画に没頭すべくフランスに渡った。ロンドンで没。
執筆者:星 和彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
…しかし,コマンドをキーボードから入力するタイプの交流は操作性,信頼性,わかりやすさの点で,とりわけ,初心者ユーザーにとっては十分ではないため,新たな交流のタイプの実現が求められるようになった。 1984年に一般ユーザー向けに発売されたマッキントッシュ(Apple社)には,今では基盤的なHI技術となっている,グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)と直接操作性とが組み込まれた。これによって,HIは,コンピューターとの新たな交流の世界を広く普及させることになった。…
…また緑地に囲まれた独立的な都市の建設を提唱したE.ハワードの〈田園都市garden city〉構想は,理想主義的色彩が強いが,各国の都市計画に大きな影響を及ぼした。またグラスゴー美術学校(1897‐99)の設計で知られるC.R.マッキントッシュは,イギリスのアール・ヌーボーを代表する建築家,工芸家であるが,彼の機能主義的な一面は,ドイツ,オーストリアの建築家(ロース,ベーレンスら)にも影響を与えた。 20世紀のイギリス建築の主流はいわゆる国際様式に追随しているが,その一方ではハワードの〈田園都市〉構想の影響下に,自然とのつながりを重視してつくられたサセックス大学(1960)など,伝統を反映した作品も生まれている。…
…特にホフマンの業績は大きく,その代表作はブリュッセルのストックレー邸(1905‐11)であり,その室内装飾,家具,食器等生活用品のすべてをウィーン工房が担当したが,壁面装飾はクリムトが受けもった。これらの作品に指摘されるのは,グラスゴーの鬼才マッキントッシュの直線的な装飾原理との関連である。ウィーン工房設立の財政的擁護者であるフリッツ・ウェンドルファーが工芸家の一群をスコットランドに派遣して当地の工芸を実地に学ばせたほど,この工房とスコットランドの関係,特にマッキントッシュの空間処理の影響は強かった。…
…アール・ヌーボーの代表的作例であるオルタによるタッセル邸(1892‐93)やギマールによるパリの地下鉄入口では,創意に満ちた曲線的モティーフが見られた。同時にアール・ヌーボーの周辺では,〈シカゴ派〉に属するL.H.サリバンが高層ビルの原型を実現しつつあり,グラスゴーではマッキントッシュがオーストリアに影響を与えることになる直線的様式を発展させつつあり,またスペインのガウディは,ゴシック原理に基づきつつ,うねるような曲線を多用した独自の造形を追究していた。北欧やオランダでは中世建築の手づくりの造形を新しく再生させる試みがつづけられ,20世紀に入ってから,〈アムステルダム派〉を形成してゆく。…
※「マッキントッシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新