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お夏清十郎 おなつせいじゅうろう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

お夏清十郎
おなつせいじゅうろう

井原西鶴の『好色五人女』第1話,近松門左衛門浄瑠璃五十年忌歌念仏』 (1709上演) などの主人公で,実在もした,姫路の但馬屋の娘お夏と手代清十郎。万治3 (1660) 年,清十郎は恋仲のお夏と大坂へ逃げたが捕えられ,寛文1 (61) 年死刑になったという。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

お夏清十郎

井原西鶴の本を元に、近松門左衛門らが歌舞伎、浄瑠璃などに脚色し、明治以後も坪内逍遥の舞踊劇「お夏狂乱」や真山青果の戯曲で人気を博した。粗筋は、1662(寛文2)年ごろ、姫路城下の豪商・但馬屋の娘お夏が、使用人の清十郎と恋仲になり駆け落ちする。だが捕らえられ、清十郎は「誘拐」と大金持ち逃げの疑いをかけられ打ち首に。お夏は乱心、行方をくらます。伝承では、お夏は備前片上の葛坂峠で茶店を営み70余歳まで生き、近くの正覚寺裏に埋めた清十郎の遺骨を守り抜いた。「お夏の墓」の脇には備前焼人間国宝、故・藤原啓の筆による「情熱の炎となりて燃えつくす……」を刻んだ慰霊碑がある。

(2009-02-03 朝日新聞 朝刊 岡山全県 2地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

おなつ‐せいじゅうろう〔‐セイジフラウ〕【お夏清十郎】

姫路の宿屋但馬屋(たじまや)の娘お夏と手代の清十郎。寛文2年(1662)ごろ駆け落ちしようとして捕らえられ、清十郎は刑死、お夏は狂乱した。この事件を題材とした作品に、井原西鶴好色五人女」、近松門左衛門「五十年忌歌念仏」などがある。

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百科事典マイペディアの解説

お夏清十郎【おなつせいじゅうろう】

井原西鶴の《好色五人女》,近松門左衛門《五十年忌歌念仏》坪内逍遥の舞踊劇《お夏狂乱》などに登場する主人公の男女。姫路の米問屋但馬(たじま)屋の手代の清十郎は,主人の娘お夏と密通,大坂へ駆落(かけおち)しようとしたが,運悪く捕らえられ,清十郎は大金を盗んだ嫌疑(けんぎ)まで受けて死刑となり,お夏は恋しさのあまり気が狂う。

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大辞林 第三版の解説

おなつせいじゅうろう【お夏清十郎】

1661年頃、姫路の旅宿但馬たじま屋の娘お夏と手代清十郎が駆け落ちしたが捕らえられ、清十郎は店の金の紛失の疑いをうけて処刑され、お夏は錯乱したという巷説こうせつ。井原西鶴の「好色五人女」(第一話)、近松門左衛門の「五十年忌歌念仏」などに脚色された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

お夏清十郎
おなつせいじゅうろう

実在の事件を脚色した歌謡、小説、戯曲の登場人物名。1661年(寛文1)ごろ、姫路の旅宿但馬(たじま)屋の手代清十郎が主家の娘お夏と密通し、大坂へかけおちしたが捕らえられて処刑され、残されたお夏は乱心したという。この事件が俗謡「清十郎ぶし」をはじめ、俳諧(はいかい)、歌祭文(うたざいもん)、小説、浄瑠璃(じょうるり)、歌舞伎(かぶき)などの好題材となった。代表的なものは、小説で井原西鶴(さいかく)作『好色五人女』(1686)中の「姿姫路清十郎物語」、浄瑠璃で近松門左衛門の『おなつ清十郎笠物狂(かさものぐるい)』(1705)、『五十年忌歌念仏(うたねぶつ)』(1707)、近松半二、三好松洛(しょうらく)らの『極彩色娘扇(ごくさいしきむすめおうぎ)』(1760)など。明治以後では坪内逍遙(しょうよう)作の舞踊劇『お夏狂乱』が有名で、戯曲にも真山(まやま)青果作『お夏清十郎』をはじめ多くの作品がある。[松井俊諭]

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