日本大百科全書(ニッポニカ) 「キャッシュ・フロー」の意味・わかりやすい解説 キャッシュ・フローきゃっしゅふろーcash flow もともとは、企業活動による一定期間の現金流入cash inflowと現金流出cash outflowそのものをいった。現在では、企業の自己資金をさし、税引後純利益+減価償却費として計算される。このようなキャッシュ・フローは、営業活動によって獲得された純現金量を示すとともに、株主や債権者に対して配当や利子として分配できる資金の大きさや投資の可能性を示すものとなる。したがって、キャッシュ・フローは、経営者が各種の財務上の意思決定をする場合の重要なデータとなる。[森本三男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャッシュ・フロー」の意味・わかりやすい解説 キャッシュ・フローcash flow (1) 企業活動によって生じる種々の取引に伴って起る現金収支をいう。それは受取りと支払いの総称であり,現金収支表に記録される。 (2) 税引後純利益に支出を伴わない費用 (主として減価償却費) を加えたものをいう。この数値は企業の資金繰りの状態を調べるとき,あるいは企業の収益力を検討するときなどに使われる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報