精選版 日本国語大辞典 「ねぶた」の意味・読み・例文・類語
ねぶた
- 〘 名詞 〙 東北地方で行なわれる旧暦七月七日の行事の一つ。竹や針金でつくった枠に紙を張り、さまざまな人物や、歌舞伎狂言の場を極彩色で描いて、中に灯を点じ、屋台や車に載せて引き回す。盆に先だつ七日日(なぬかび)(=七夕)の行事の一つとして発展。現在は八月の一日から七日まで行なわれるが、特に青森市、弘前市(弘前では「ねぷた」と呼ぶ)を中心に津軽地方のものは盛大。ねぶたまつり。《 季語・秋 》
- ねぶた〈奥民図彙〉
ねぶたの補助注記
種々の伝説があるが、ネブタとは「眠(ねぶ)たい」の語幹「ねぶた」から来た語で睡魔のことらしい。ネブタ(合歓木)を目にこすりつけ、「ネブタ流し何流し、豆の葉流してまめになれ、まなこの性によいように」(群馬県万場町)と唱えながら川に流すところからもそう考えられる。