デジタル大辞泉
「びりびり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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びり‐びり
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① 紙や布などが裂ける音、または、裂けているさまを表わす語。
- [初出の実例]「『障子を張るときは余程慎重にしないと失策(しくじ)るです』〈略〉茶の間の縁側からびりびり破き始めた」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉八)
- ② 体をふるわせるさま。また、一般に小刻みにふるえて動くさまを表わす語。
- [初出の実例]「びりびりと身ぶるひして出る息とまって」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)四)
- ③ 大きな音が響くさま、特にその音が物を細かく震動させて響くさまを表わす語。
- [初出の実例]「転関護索の曲をはらりとひくときは雷の空堂に
響するが如にして、窓なんどもびりびりとなるぞ」(出典:四河入海(17C前)一二)
- ④ 飢えているさま、欲情するさまを表わす語。
- [初出の実例]「酒にも女にもびりびりする男だぜ」(出典:人情本・春色恵の花(1836)二)
- ⑤ 心や神経を強く刺激するさま、また、刺激を受け、神経を高ぶらせて興奮するさまを表わす語。
- [初出の実例]「お品の大儀相な容子が彼の臆した心にびりびりと響いて」(出典:土(1910)〈長塚節〉四)
- ⑥ 刺激や痛みを継続して感じるさまを表わす語。
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 紙や布があちこち破れ裂けているさま。
- [初出の実例]「布布(のんの)に解て見たらの、手をあてる所(とこ)がビリビリさ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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