デジタル大辞泉 「びりびり」の意味・読み・例文・類語 びり‐びり [副]1 紙や布が裂ける音や、そのさまを表す語。「紙をびりびり(と)破く」2 物が小刻みに震動する音や、そのさまを表す語。「爆風で窓ガラスがびりびり(と)鳴る」3 電気などの強い刺激をからだに継続的に感じるさま。「びりびり(と)電気が走る」4 神経が高ぶっているさま。ひどく過敏になっているさま。「びりびり(と)緊張感が漂う」[形動]紙や布があちこち破れているさま。「びりびりに引き裂かれたポスター」[アクセント]はビリビリ、はビリビリ。[類語](1)ばりっと・ぱりっと・ばりばり・ぱりぱり・びりっと・ぴりっと・べりべり/(2)ぴりぴり/(3)ぴりっと・ひりり・びりり・ぴりり・ひりひり・ぴりぴり・うずく・ずきずき・しくしく・ちくちく・ひりつく・しみる・差し込む・痛む・痛める・痛い・きりきり・ずきんずきん・がんがん・ちくり 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「びりびり」の意味・読み・例文・類語 びり‐びり [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 紙や布などが裂ける音、または、裂けているさまを表わす語。[初出の実例]「『障子を張るときは余程慎重にしないと失策(しくじ)るです』〈略〉茶の間の縁側からびりびり破き始めた」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉八)② 体をふるわせるさま。また、一般に小刻みにふるえて動くさまを表わす語。[初出の実例]「びりびりと身ぶるひして出る息とまって」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)四)③ 大きな音が響くさま、特にその音が物を細かく震動させて響くさまを表わす語。[初出の実例]「転関護索の曲をはらりとひくときは雷の空堂に響するが如にして、窓なんどもびりびりとなるぞ」(出典:四河入海(17C前)一二)④ 飢えているさま、欲情するさまを表わす語。[初出の実例]「酒にも女にもびりびりする男だぜ」(出典:人情本・春色恵の花(1836)二)⑤ 心や神経を強く刺激するさま、また、刺激を受け、神経を高ぶらせて興奮するさまを表わす語。[初出の実例]「お品の大儀相な容子が彼の臆した心にびりびりと響いて」(出典:土(1910)〈長塚節〉四)⑥ 刺激や痛みを継続して感じるさまを表わす語。[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 紙や布があちこち破れ裂けているさま。[初出の実例]「布布(のんの)に解て見たらの、手をあてる所(とこ)がビリビリさ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by