ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベレロフォン」の意味・わかりやすい解説
ベレロフォン
Bellerophōn
ベレロフォン
Bellerophon
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翻訳|Bellerophon
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ギリシア神話の英雄。コリントスの王シシフォスの子グラウコスの子とされるが、実の父はポセイドン神。誤って兄弟を殺すが、ティリンス王プロイトスのもとへ逃れて罪を浄(きよ)めてもらい、そこで王妃アンテイアに恋慕される。しかし、彼がその誘惑をはねつけると、王妃は怒って若者に言い寄られたと夫に讒言(ざんげん)する。そのためプロイトス王は「本状の持参者を亡き者にして欲しい」という意味の手紙を持たせて、ベレロフォンをリキアに住む舅(しゅうと)イオバテスの所へ送り出す。そこで彼はイオバテスから、怪獣キマイラ退治、ソリモイ人と女戦士アマゾンの討伐を命じられるが難なくこれを果たす。さらに待ち伏せの精鋭をも皆殺しにするに及んで、神の子であることを認められたベレロフォンはイオバテスから娘と王国の半分を与えられる。この伝説はホメロスの『イリアス』にみえる。彼はアテネ女神の庇護(ひご)を受けて天馬ペガソスを手に入れ、それにまたがってキマイラを退治したものの、のちにはその馬で天にまで昇ろうとしたため振り落とされたとも、またゼウスの雷電に撃たれたともいわれる。
[中務哲郎]
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