ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤマセミ」の意味・わかりやすい解説
ヤマセミ
Megaceryle lugubris; crested kingfisher
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ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。全長約38cm。頭部,冠羽,背面は黒白の細かい斑紋よりなり,くび側,のど,腹は白い。雌雄とも胸には灰黒色の横帯があるが,雄はこの部分が褐色を帯びている。黒白の模様から一名カノコショウビン(鹿子翡翠)と呼ばれる。くちばしは長く,先端は黄白色で他の部分は灰色。脚は短くて灰色。アジア東部とヒマラヤに分布する。日本では北海道から九州までの山地の渓流や大きな河川にすんでいるが,最近はその数が減少している。餌はもっぱら魚類である。河川沿いに広いテリトリーを占めて生活し,そのテリトリー内にある数ヵ所の好適な採食地に見張場をもち,水中に頭から突っ込んで水面近くに現れた魚をくちばしでくわえとる。冬季には,若鳥は山地の渓流より出て,山ろくや平野部の川や池に現れることもある。4~6月ころ,土の崖地に1m前後の横穴を掘って営巣し,1腹5~6個の卵を産む。
執筆者:安部 直哉
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