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アメーバ運動 アメーバうんどう amoeboid movement

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アメーバ運動
アメーバうんどう
amoeboid movement

原生動物であるアメーバの特徴的な運動様式であるが,その他の原生動物や体液中の遊走細胞白血球培養細胞など,生物界に広くみられる。運動様式は多様であるが,葉状仮足をもつアメーバ類のものが基本型とされる。

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デジタル大辞泉の解説

アメーバ‐うんどう【アメーバ運動】

アメーバなどにみられる細胞体の変形運動。偽足を出し、その中に原形質が流れこむことにより移動する。リンパ球白血球などにも同様の運動がみられる。

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百科事典マイペディアの解説

アメーバ運動【アメーバうんどう】

偽足形成による細胞の変形運動。アメーバ有孔虫,粘菌(変形菌類)の変形体,白血球やその他の遊離細胞などで見られる。移動あるいは摂食の手段として用いられる。粘度の低い中心部の原形質(原形質ゾル)が進行方向に流動して,前端で偽足を形成,その後周辺部に流れ出してゲル化する。
→関連項目仮足原形質流動食作用

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世界大百科事典 第2版の解説

アメーバうんどう【アメーバ運動 amoeboid movement】

動物の細胞運動アメーバ運動繊毛運動筋肉運動に大別される。アメーバ運動とは自由生活あるいは寄生しているアメーバにみられるような,細胞が形を変えながら動いて歩きまわる運動であり,われわれの体の中で一部の白血球(マクロファージなど)や癌細胞などもこの運動によって動く。細胞質の流動を伴い,仮足の腹面を歩く面上にしっかり接着させて進む。細胞膜の内側には外肉質ゲルがあって外形を保ち,その内部を内質ゾルが流動している。

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大辞林 第三版の解説

アメーバうんどう【アメーバ運動】

アメーバなどにみられる細胞体の変形移動運動。進む方向に原形質が流動し、前端はゾルからゲルに変化して仮足をつくり、後端ではゲルからゾルに変化しながら進む。根足虫類のほか、変形菌の変形体、白血球などの食細胞、成長中の神経繊維などにもみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アメーバ運動
あめーばうんどう
amoeboid movement

仮足形成を伴う細胞の変形運動。細胞体の移動と捕食に役だち、原生動物のアメーバでもっとも典型的なものがみられるほか、多くの動物と、ある種の植物が示す。アメーバ類、変形菌類の変形体、白血球などの遊走細胞では仮足を底質に付着させて細胞体の移動運動を行うが、有孔虫類、放射偽足類、脊椎(せきつい)動物の細網内皮系のマクロファージなどでは遊離性の仮足を伸縮・屈曲させて摂餌(せつじ)に役だてるだけである。高等な生物の組織を構成する細胞は通常アメーバ運動を示さないが、組織培養下、胚(はい)発生時、また癌(がん)化によりこの種の運動を示す。仮足の数・形は細胞の種類により変異し、これに伴い運動の様式もさまざまであるが、アメーバ類についてよく研究されている。アメーバでは、プラスマレンマとよぶ薄い外皮の内側にゲル状の透明外質、顆粒(かりゅう)外質があり、これらに包まれてゾル状の内質がある。内質は絶えず前方に流動し、仮足先端に達するとゲル化して顆粒外質に取り込まれる。細胞後端では外質がゾル化して内質を補充する。前記の内質の流動と、プラスマレンマの底質との粘着・遊離の結果として細胞体の移動がおこる。内質の流動の機構には諸説があり、まだ解明されていないが、エネルギー源としてATP(アデノシン三リン酸)、制御因子としてカルシウムイオンを必要とするアクチン―ミオシン系の収縮・弛緩(しかん)の関与が示唆されている。なおタイヨウチュウの有軸仮足には微小管があり、仮足の生滅への関与が示唆されている。[馬場昭次]

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世界大百科事典内のアメーバ運動の言及

【原形質流動】より

…このような現象を原形質流動とよんでいるが,狭義には細胞の外形が変わらない場合に限ってこの語を用いる。細胞の形を変化させて進むアメーバにも,やはり原形質流動がみられるが,アメーバ運動の場合には流動する原形質ゾルが先端部域でゲルに転換するという現象を伴うので一般にはこれに含めない。すべての細胞の内部では原形質は流動しているが,その動きの速さがシャジクモの場合の50μm/s,アメーバの場合の10~30μm/sなどに比べてはるかに遅く,肉眼では動きを確認できないだけのことである。…

【食細胞】より

…白血球やその他の遊走細胞は組織細胞と異なり,身体の中を独立してかけ回る。体液に乗って動いたり,組織の上をはって動くのであるが,このような運動型をアメーバ運動とよぶ。アメーバ運動を行う細胞は,アメーバであれ,白血球細胞であれ体外から固形物を餌としてとりこんで生きているので,食細胞と呼ばれ,この餌をとりこむ作用を食細胞運動とよぶ。…

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