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アルシン hydrogen arsenide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルシン
hydrogen arsenide

化学式 AsH3水素ヒ素またはヒ化水素ともいう。無色,中性の気体で不快なにんにく臭がある。猛毒。融点-117℃,沸点-55℃。 300℃で分解してヒ素を遊離する。また光に当ると,湿ったヒ化水素はただちに分解し,黒色の光沢あるヒ素を析出する。水に不溶。過マンガン酸カリウム溶液,臭素水に通すと分解除去することができる。点火すると青色の炎をあげて燃え,この炎を冷たい皿に触れさせるとヒ素が析出してヒ素鏡を生じる。

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百科事典マイペディアの解説

アルシン

(1)ヒ化水素AsH3をいう。無色,有毒な気体。(2)ヒ化水素の水素原子を炭化水素基,ハロゲンなどで置換した化合物の総称。メチルアルシンCH3AsH2など。

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世界大百科事典 第2版の解説

アルシン【arsine】

ヒ素の水素化物およびそのアルキル,アリール置換体の総称。
[水素化ヒ素hydrogen arsenide]
 化学式AsH3。ヒ化水素ともいう。融点-113.5℃,沸点-58.5℃のニンニク臭のある気体。比重3.484g/l(0℃,1気圧)。水に対する溶解度20ml/100ml。エチルアルコールにわずか溶ける。きわめて有毒で,その毒性は一酸化炭素の10~20倍ともいわれる。取扱いはすべて性能のよいドラフトで行う必要がある。

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大辞林 第三版の解説

アルシン【arsine】

ヒ素の単体や化合物が発生期の水素と反応して生じる、ニンニク臭のある無色・猛毒の気体。分子式 AsH3 砒化水素。水素化ヒ素。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルシン
あるしん
arsine

ヒ素の水素化物。水素化ヒ素、ヒ化水素ともいう。またAsH3の水素をアルキル基、アリール基、ハロゲンなどで置換した化合物たとえばAs(C6H5)3、As(C2H5)3などの総称でもある。金属ヒ化物を酸で分解するとき、またヒ素を含む物質を亜鉛とともに希硫酸で処理するとき発生する。ニンニク臭のある無色の気体。水100グラムに0.0019グラム溶ける(0℃)。エタノールにわずかに溶ける。きわめて有毒。アルシンを熱すると分解してヒ素を生ずる。これを利用したヒ素の検出法がマーシュの試験法である。塩素を通ずると燃え、ヒ素と塩化水素を生ずる。塩素水と反応する場合は亜ヒ酸、ヒ酸となる。アルシンには還元作用があり、硝酸銀溶液から銀を沈殿する。[守永健一・中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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