アルバイト

精選版 日本国語大辞典「アルバイト」の解説

アルバイト

〘名〙 (Arbeit)
① 労働。作業。仕事。〔新しき用語の泉(1921)〕
② 学問研究の作業。研究業績、特に、研究論文。
③ (━する) 学生が、学業のかたわら従事する仕事や、社会人が本業のかたわら行なう内職。また、それをする人。バイト
※旅‐昭和九年(1934)一一月号・秘境奈良田と西山温泉〈細井吉造〉「アルバイトを必要とせずしかも最短時間に到達されるもので」
※赤い孤独者(1951)〈椎名麟三〉一「昼間会社へつとめ、夜はどこかの喫茶店でアルバイトしている女たち」

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デジタル大辞泉「アルバイト」の解説

アルバイト(〈ドイツ〉Arbeit)

[名](スル)《労働・仕事・研究の
本業や学業のかたわら、収入を得るための仕事をすること。また、その仕事をする人。内職。バイト。「書店でアルバイトする」「学生アルバイト
パートタイム労働法に定める短時間労働者に分類される雇用形態臨時雇いパート。バイト。→フリーター
学問上の作業。業績。
[類語]常勤非常勤パートタイム内職手間仕事賃仕事臨時雇いフリーターパートタイマー

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人材マネジメント用語集「アルバイト」の解説

アルバイト

・arbeit
・ドイツ語で「労働」の意味。本業とは別に副業として収入を得る、あるいは短時間労働者、季節労働者、繁忙期の一時労働者として就労することに総じて用いる。主婦のパートも同じ意味として用いられる。

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とっさの日本語便利帳「アルバイト」の解説

アルバイト

本職以外の仕事、内職、副業。元のドイツ語では労働のことだった。英語ではpart‐time job(パートタイム・ジョブ)、side job(サイドジョブ)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「アルバイト」の解説

アルバイト
あるばいと

非正規雇用の形態の一つ。

[編集部 2021年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版「アルバイト」の解説

アルバイト

ドイツ語のArbeit(労働,業績の意)から転じて,〈本業とは別に収入を得るための仕事〉の意味で使われている。学生が学業のかたわら一時的に行う仕事を指すことが多いが,最近では主婦がパートタイマーとして一時的・季節的に就労する場合でもアルバイトとよぶ。学生のアルバイトという用語は,その近代的イメージから第2次大戦後の経済生活が(ひつぱく)していた混乱期に流行しはじめ一般化したものである(それ以前には〈内職〉とよばれていた)。

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大学事典「アルバイト」の解説

アルバイト[独]

アルバイトはドイツ語で労働を意味するが,日本ではパートタイム労働とりわけ学生のパートタイム労働を指す言葉として定着している。この意味でのアルバイトは第2次世界大戦前から見られた。とくに苦学生と呼ばれ,学費や生活費を捻出するために働く学生の労働を指していた。

 こうした学生のアルバイトが変化したのは,経済の高度成長と大学進学率が急速に上昇した1960年代以降である。アルバイトに従事する学生の比率(アルバイト従事率)は,戦後一貫して上昇してきたが,1970年代に入ると8割を超え,多くの学生が経験するものとなった(文部省「学生生活調査」)。とくに70年代後半から,アルバイトが苦学生の労働のイメージではなく,多くの学生が経験し日常化していることが,日本青少年研究所『アルバイト白書』(学生援護会発行)などの実態調査から明らかにされた。また高校時代まで社会経験の乏しい日本の大学生にとって,アルバイトが社会経験として貴重な体験という意味を持つ反面,安易な金稼ぎといった負の問題もあることが示された。さらにアルバイトが生活の中心になって学業がおろそかになり,休学や中退にいたる学生の問題も生じている。また,一部の企業で労働法を守らないでアルバイトに従事させる「ブラックバイト」と呼ばれる問題も起きている。

 全国大学生活協同組合連合会(大学生協)の「学生生活実態調査」2013年によると,アルバイトの目的として「旅行・レジャー」23.6%,「生活費の維持」20.1%,「生活のゆとり」19.9%が高い割合を占め,次いで「衣類・バッグ」「サークル費用」「貯金」がそれぞれ18.8%,18.5%,15.6%と続いており,単なる生計のためではなく,生活のゆとりや豊かさのためにアルバイトをしている者が多いことがわかる。

[従事率と収入額の推移,職種]

日本学生支援機構(2002年度までは文部省および文部科学省が実施)「学生生活調査」によれば,学生のアルバイト従事率は1968年度から92年度まで増加傾向にあったが,1994年度から2010年度まで基本的には減少傾向にある。しかし,2012年においては7割以上の学生がなんらかのアルバイトに従事している。学生1人当たりのアルバイト収入額(当年価格)は,1992年のバブル経済崩壊後,2010年度まで減少傾向にあるが,アルバイト従事者のみに限ると1992年度から2010年度までほぼ横ばい状態にある。つまり,この相違は,アルバイトに従事する学生の割合の減少がおもな原因と考えられる。なお前出の「学生生活実態調査」でも「学生生活調査」とほぼ同様で,アルバイト収入も授業期間中におけるアルバイト従事率も1991年をピークとして低下を続けている。

 「学生生活調査」によれば,「家庭教師・塾講師」や「事務」の比率は1980年代から低下をみせている。「重労働・危険作業」や「特殊技能・その他」も,1970年度以降基本的には一貫して減少傾向にある。こうした減少している職種に対して,1951年度以降,拡大を続けてきたのが販売,接客などの「軽労働」である。2012年度をみると学生アルバイトの約8割が「軽労働」となっている。

 なお,日本だけでなく多くの国で学生アルバイトが普及しているが,学生アルバイトと大学生活,とりわけ学習との関係はほかの国でも問題となっている。フランスやオーストラリアなどでは,生活費を捻出するためアルバイトに多くの時間を割き,その結果学習がおろそかになり,留年したり卒業できなくなる学生の問題が起きている。これに対して,アメリカ合衆国の一つの研究によると,学生の卒業率はまったくアルバイトをしない学生より適度なアルバイトをする学生の方が高いとされている。
著者: 小林雅之

参考文献: 岩田弘三「アルバイトの戦後社会小史」,武内清編『キャンパスライフの今』玉川大学出版部,2003.

参考文献: 日本学生支援機構「学生生活調査」隔年調査.

参考文献: 全国大学生活協同組合連合会「学生生活実態調査」各年調査.

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