イワツバメ(英語表記)Delichon dasypus; Asian house martin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イワツバメ
Delichon dasypus; Asian house martin

スズメ目ツバメ科。全長 12cm。頭上,背,尾羽が黒く,胸腹部と腰が白い。尾羽は浅い尾形。海岸や高山の岩壁,ビルや橋などに営巣し,集団繁殖する。渡り鳥で,ロシア南東部から日本,朝鮮半島東アジアヒマラヤ山脈の山麓で繁殖し,ヒマラヤ南部やインド中東部,東南アジアで越冬する。日本では夏鳥として渡来し,北海道本州四国地方九州地方で繁殖し,少数は本州中部以南の暖地で越冬している。近年,開発による営巣場所のビルや陸橋の増加に伴い,繁殖地が平野部にまで広がっている。

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百科事典マイペディアの解説

イワツバメ

ツバメ科の鳥。翼長10.5cm,ツバメよりやや小型。東アジアで繁殖し冬は南方へ渡る。日本では全国で繁殖し,岩壁,人家の軒など人工建造物に土で巣をつくる。冬は南方へ渡るが,近年は暖地で越冬するものもある。多数群生し,飛びながら昆虫を食べる。

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世界大百科事典 第2版の解説

イワツバメ【house martin】

スズメ目ツバメ科の鳥(イラスト)。山地や海岸の垂直な岩場に多数群生するのでこの名がある。ヨーロッパの都市には昔から高層建築が多く,これに好んで営巣するため,市街地にもふつうにすんでいる。第2次世界大戦後は,日本でも本種が市街地などに進出し,一部ではツバメにとって代わる傾向が見られる。ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯とアフリカ北部で繁殖し,温帯以北のものは熱帯から南半球にかけて越冬する。日本では,3月中旬~5月上旬に渡来,9月上旬~10月下旬に渡去する夏鳥で,九州以北で繁殖する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イワツバメ
いわつばめ / 岩燕
house martin
[学]Delichon urbica

鳥綱スズメ目ツバメ科の鳥。イワツバメ属3種中の1種。全長約14.5センチメートル。背面は黒色で腰が白く、尾羽は短く、切れ込みは浅い。下面は白色、のどと上胸およびわきは汚白(おはく)色を呈する。ツバメより小さく、足は白毛で覆われる。日本には夏鳥として渡来し、山地の岩壁、海岸の崖洞(がいどう)、河川の橋梁(きょうりょう)、あるいは人家の軒などに、泥を固めた壺(つぼ)状の巣を集団でつくる。冬季、日本各地に滞留するものも少なくない。ユーラシア大陸一帯に繁殖地があり、冬季はアフリカ、インド、東南アジアに分布する。[坂根 干]

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世界大百科事典内のイワツバメの言及

【ツバメ(燕∥玄鳥)】より

…声はチュビッとよくとおり,さえずりは複雑である。種小名のrusticaは〈田舎の〉という意味で,ヨーロッパでイワツバメDelichon urbica(都会のツバメ)が都市部に営巣するのに対し,田園地帯で営巣することによる。
[ツバメ科]
 ツバメ科は世界で約80種があり,ツバメ亜科とカワラツバメ亜科に分けられる。…

※「イワツバメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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