ウィリアムソン(英語表記)Williamson, Alexander William

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウィリアムソン
Williamson, Alexander William

[生]1824.5.1. ロンドン
[没]1904.5.6. サリー,ハインドヘッド
イギリスの化学者。ドイツ,ハイデルベルク大学で L.グメーリーン,ギーセン大学で J.リービヒに学ぶ。 1849年以降ロンドン大学で教鞭をとり,55年化学教授。 50年アルコールとエーテルの分子構造の関係を明らかにし,可逆反応,化学平衡の機構を解明した。またアルコールからエーテルを生成する際の中間生成物の生成機構および触媒 (硫酸) の働きを明らかにした。また種々のエーテル混合体を得るウィリアムソン合成を開発した。留学生の指導などで明治期の日本の化学の道歩にも貢献した。

ウィリアムソン
Williamson, Henry

[生]1895.12.1. ドーセット
[没]1977.8.13.
イギリスの作家。好んで田園風物を描く。動物物語『かわうそタルカ』 Tarka the Otter (1927) でホーソンデン賞を受けた。

ウィリアムソン
Williamson, Oliver E.

[生]1932.9.27. ウィスコンシン,スペリオール
アメリカ合衆国の経済学者。1955年マサチューセッツ工科大学 MITで理学士号,1960年スタンフォード大学で経営学修士号,1963年ピッツバーグのカーネギーメロン大学で博士号を取得。経済学の研究生活をカリフォルニア大学バークリー校でスタートさせ(1963~65),ペンシルバニア大学(1965~83)とエール大学(1983~88)で経済学教授を歴任。1988年バークリー校に戻り,2004年に経営学,経済学および法学のエドガー・F.カイザー名誉教授に就任した。著書に "The Economic Institutions of the Capitalism: Firms, Markets, Relational Contracting"(1985)などがある。2009年,経済統治という研究分野を確立し,市場や市場価格の理論に重点をおく従来の経済学の考え方を拡大した功績に対し,エリノア・オストロムとならんでノーベル経済学賞が与えられた。ウィリアムソンは,市場での駆け引きから生じるむだな取引コストの節約という視点から,企業の存在理由および組織内で取り引きが生まれる理由を説明し,高く評価された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウィリアムソン【Alexander William Williamson】

1824‐1904
イギリスの有機化学者。ロンドン生れ。右目が見えず,かつ左手が不自由であったが,ハイデルベルク大学で医学,ギーセン大学で化学を学び,パリで自分の研究室をつくって化学者たちと交わり(1846‐49),のちロンドン大学教授(1849‐87)。《エーテル生成の理論》(1850),《塩の構成》(1851)において,アルコールとエーテルの構造関係を明らかにし,両者が基本的に酸素原子を中心にして両側にアルキル基水素原子をもつ水型の分子構造をもつという〈水型説〉を提唱することによって,分子構造論の先駆的役割を果たした。

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図書館情報学用語辞典の解説

ウィリアムソン

1877-1965.米国において図書館学教育を大学におけるプロフェッショナルスクールで実施する制度を提唱し,その確立に寄与した.経済学で学位を取得し,ブリンモア大学で経済学を教えた後,1911年以後ニューヨーク公共図書館において経済学・社会学部門の主任やニューヨーク市政図書室の館長を歴任した.その間カーネギー教育振興財団(Carnegie Foundation for the Advancement of Teaching)の要請により1923年に提出したのが『ウィリアムソンレポート』(Training for Library Services)である.この報告書に基づいて1926年にコロンビア大学に図書館サービス大学院が創設され,彼はその学科長として大学に基盤を置く図書館員養成の道を開いた.

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世界大百科事典内のウィリアムソンの言及

【ウィリアムソン反応】より

…ハロゲン化アルキルまたはジアルキル硫酸によってアルコキシドまたはフェノキシドをアルキル化してエーテル類を合成する反応。 RONa+R’X―→ROR’+NaX C6H5ONa+R2SO4 ―→C6H5OR+NaRSO41852年,イギリスのA.W.ウィリアムソンによって発見された反応で,エーテル類の簡便な好収率の反応として知られている。【友田 修司】。…

※「ウィリアムソン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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