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エスカレーション escalation

翻訳|escalation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エスカレーション
escalation

戦争の様式ないし規模が段階的に拡大する様相をいう。元来,戦争では最短期間に最大限の打撃を敵に加えることが,戦勝に導く原則的戦略であるとする関係から,短期間に可能な最大限のエスカレーションを行う場合が多い。また戦争が行きづまれば,戦局打開のため,新しい戦争手段,地域や規模の拡大などが行われる。したがって,エスカレーションは自然的・必然的要因をもっている。しかし国力,軍事力の限界,地形的制限,または政治的必要から,エスカレーションを制限しようとする要因もある。このため計画的にエスカレーションを管制しようとする戦略もある。特に核兵器が出現して以来,核保有国間の全面的戦争は,相互的な大量殺傷と全面的破壊を予想させることから,そのような戦争を極力回避しながら,核抑止力を通常戦争にまで効果的に作用させるため,柔軟反応戦略ないし段階的抑止戦略が提唱されるようになった。この戦略は,アメリカの M.テーラー大将によって提唱され,北大西洋条約機構によって正式に採用された。ワルシャワ条約機構でも,ほぼ同様の戦略を実質的に採用した。また,H.キッシンジャーは制限戦争論を提唱。ベトナム戦争ではアメリカが戦略の基本として制限戦争論を取入れたことから,ソ連,中国との全面戦争にエスカレートすることが防止された。エスカレーションの理論については,アメリカの戦略理論家で未来学者の H.カーンは著書『エスカレーション』 On Escalation: Metaphors and Scenarios (1965) でエスカレーションを 44の段階に分け,これに6つの敷居を設け,各段階における対応策を分析している。この中でカーンは危機拡大に歯止めをかける反エスカレーション De-escalationの重要性も強調した。

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デジタル大辞泉の解説

エスカレーション(escalation)

段階的に増大したり、激化したりすること。「戦闘規模のエスカレーション
業務上の下位者が対応しきれない事態が発生したとき、上位者に報告し、事態の対応を引き継ぐこと。

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デジタル大辞泉プラスの解説

エスカレーション

日本で発売されている外国産タバコのブランド。輸入、販売は双日ジーエムシー。原産地はインド。「オレンジメンソール・ビディー」がある。

エスカレーション

日本のポピュラー音楽。歌は女性歌手、河合奈保子。1983年発売。作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平

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大辞林 第三版の解説

エスカレーション【escalation】

段階的な拡大・激化。 「戦線の-」

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