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クレオパトラ クレオパトラ Kleopatra

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デジタル大辞泉の解説

クレオパトラ(Kleopatra)

(7世)[前69~前30]古代エジプトプトレマイオス朝最後の女王。在位前51~前30。弟と共同統治したが排斥されて王位を失った。のち、カエサルの力を借りて復位し、エジプトを統一。カエサル暗殺後、アントニウスと結婚したが、彼の敗死とともに自殺。絶世の美女として有名。

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百科事典マイペディアの解説

クレオパトラ

エジプトのプトレマイオス王国最後の女王(クレオパトラ7世。在位前51年―前30年)。弟プトレマイオス13世の妻にして共同統治者。古来,傾国の美女の典型として東の楊貴妃に比せられたり,多くの文芸作品などにとり上げられたりするが,実際は魅力的で教養豊かであったものの,妖婦ではなかったらしい(プルタルコスアントニウス伝》)。
→関連項目エジプト(地域)

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デジタル大辞泉プラスの解説

クレオパトラ

1934年製作のアメリカ映画。原題《Cleopatra》。エジプトの女王クレオパトラの運命を描く。監督:セシル・B・デミル、出演:クローデット・コルベール、ウォーレン・ウィリアム、ヘンリー・ウィルコクスンほか。第7回米国アカデミー賞作品賞ノミネート。同撮影賞受賞。

クレオパトラ

1963年製作のアメリカ映画。原題《Cleopatra》。古代エジプトの女王クレオパトラと、その虜になるローマの将軍、シーザーアントニーの運命を描く歴史スペクタクル。監督:ジョゼフ・L・マンキーウィッツ、出演:エリザベス・テイラー、レックス・ハリスン、リチャードバートンマーティンランドー、ロディ・マクドウォールほか。第36回米国アカデミー賞作品賞ノミネート。同美術賞(カラー)、撮影賞(同)、衣裳デザイン賞(同)、特殊視覚効果賞受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

クレオパトラ【Kleopatra VII】

前69‐前30
古代エジプト,プトレマイオス王朝最後の女王。在位前51‐前30年。同名の女王が7人いたが,その7世。しばしば,唐の玄宗の寵妃楊貴妃と並んで,王座を占めた絶世の二大美人とされ,シェークスピアショーなどの文芸作品で取り上げられて,世界の支配者たちをその色香で手玉にとった女性として定型化された。ことにシェークスピアの《アントニーとクレオパトラ》は,ローマの将軍アントニウスをあらゆる手練手管で翻弄した妖婦のように描いた。

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大辞林 第三版の解説

クレオパトラ【Kleopatra】

(七世)(前69~前30) 古代エジプト、プトレマイオス朝の女王(在位 前51~前30)。その才知と美貌でカエサルの愛人となり、のちアントニウスと結婚して専制支配を図ったが、アクチウムの海戦で敗れ、毒蛇に身をかませて自殺。

出典|三省堂
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飲み物がわかる辞典の解説

クレオパトラ【Cleopatra】


カクテルの一種。ライトラム、クレーム・ド・モカ生クリームをシェークしてカクテルグラスに注ぐ。ショートドリンク。食後酒。

出典|講談社
(C)Kodansha 2013.
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クレオパトラ
くれおぱとら
Cleopatraラテン語
Kleopatraギリシア語
(前69―前30)

クレオパトラ7世(在位前51~前30)。エジプトのプトレマイオス朝最後の女王。クレオパトラという女性名は、古代マケドニアアレクサンドロス大王の王家、ついでシリアのセレウコス王家にみいだされ、さらにプトレマイオス王家にも女王名としてしばしば用いられたが、もっとも有名なのは女王クレオパトラ7世である。[秀村欣二]

共同統治

クレオパトラは、プトレマイオス12世アウレテスPtolemaios Aults(在位前80~前51)の次女として生まれた。マケドニア・ギリシア系の才色兼備の婦人で、高い教養をもち、ギリシア語しか話さなかった王家の人々のなかで、エジプト語はもちろん、近隣諸国の言語を解し、外交使節とも通訳なしに応対したといわれる。17歳のとき、プトレマイオス家の慣例に従って9歳の弟プトレマイオス13世と結婚し、共同統治者となったが、まもなく2人は反目し、宮廷内も2派に分かれて争い、クレオパトラのほうが劣勢で、一時シリアに退いた。ところが、紀元前48年ポンペイウスを追ってエジプトにきたユリウス・カエサルに1人で会ってその支持を取り付けた。その結果生じたアレクサンドリア戦争で、カエサルは初め苦戦したが、ついにプトレマイオス13世を敗走、溺死(できし)させた。カエサルは、クレオパトラと5歳の末弟プトレマイオス14世をエジプトの共同統治者としたが、彼女は事実上カエサルの愛人となり、男児カエサリオンを生んだ。カエサルのローマ凱旋(がいせん)後、クレオパトラは幼王をも伴ってローマを公式訪問し、カエサルの邸宅に迎えられた。しかし前44年3月15日カエサルが暗殺されると、急いでエジプトに帰り、プトレマイオス14世を殺し、カエサリオンを共同統治者としてカエサル亡きあとの政治情勢を静観した。[秀村欣二]

ヘレニズム世界の女王

その後、前42年オクタウィアヌスとともにカエサル暗殺者たちを撃滅したアントニウスは、翌年小アジアのタルソスでクレオパトラと会見、その美貌(びぼう)と才知のとりことなり、アレクサンドリアに同道し、交情を結んだ。前40年アントニウスはローマに帰り、オクタウィアヌスの姉オクタウィアと政略結婚し、クレオパトラとの関係は解消したかにみえた。しかし前37年、パルティア遠征のため東方にきたアントニウスは、クレオパトラとの愛情を復活するとともに、彼女から軍事的支援を得た。2人の間には男女の双生児が生まれた。前36年のパルティア遠征は惨敗に終わったが、クレオパトラはフェニキアまで救援に駆けつけた。前34年アントニウスはアルメニアで勝利を収めると、凱旋式を慣例に反してローマでなくアレクサンドリアで挙行した。クレオパトラはイシス女神の扮装(ふんそう)をし、藩属国諸王を従え、東方ヘレニズム世界の女王としてふるまった。この知らせはやがてローマに達し、前35~前34年にかけてオクタウィアヌスとアントニウスとの間に活発な宣伝と非難の文書合戦が開始され、それは政治問題から女性関係のスキャンダルの暴露にまで及んだ。[秀村欣二]

アクティウムの海戦

前33年、アントニウスはエフェソスに東方のローマ軍団と藩属国の軍隊を集結、クレオパトラも軍船と軍資金を提供した。前32年、アントニウスはついにオクタウィアに離縁状を送り、オクタウィアヌスは内乱の形式を避けるため、クレオパトラに対してのみ宣戦を布告した。前31年、アクティウムの海戦に双方は天下を賭(と)したが、戦いなかばにしてクレオパトラは艦隊を率いて逃走しアントニウスもこれを追ったので、戦いはあっけない結末に終わった。前30年、アレクサンドリアでアントニウスが自殺し、クレオパトラもローマの凱旋式に引き回されることを拒否して、毒蛇に身をかませて死んだと伝えられる。[秀村欣二]

評価

カエサル、アントニウスと2人のローマの代表的将軍を魅惑したクレオパトラは、ローマ人から「ナイルの魔女」と悪罵(あくば)されたが、その最後の潔い死は評価された。「クレオパトラの鼻」で知られるパスカルの警句、プルタルコスに拠(よ)ったシェークスピアの『アントニーとクレオパトラ』やバーナード・ショーの『シーザーとクレオパトラ』とそれらの映画化など、このヘレニズムの最後の女王への関心は今日まで続いている。[秀村欣二]
『エーミル・ルートヴィッヒ著、高津久美子訳『クレオパトラ』(1973・筑摩書房) ▽浅香正著『クレオパトラとその時代』(1974・創元新書) ▽ブノワ・メシャン著、両角良彦訳『クレオパトラ――消え失せし夢』(1979・みすず書房)』

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世界大百科事典内のクレオパトラの言及

【アクティウムの海戦】より

…オクタウィアヌス(アウグストゥス)が,前31年アントニウスクレオパトラの連合軍を破った古代ローマの海戦。共和政最末期すでに海外に大領土を有していたローマでは,イタリアおよび西方諸地域を統治したオクタウィアヌスと,おもに東方諸地域を管轄したアントニウスの2人に実権が握られていった。…

【アントニウス】より

…次いで前42年には,カエサル暗殺者のブルトゥス,カッシウスの連合軍を,オクタウィアヌスとともにフィリッピにおける2回の合戦の末破り(フィリッピの戦),元老院支配体制の息の根をとめた。その後は東方,特にシリア,小アジアで地盤の育成にはげみ,前41年小アジアのタルソスでクレオパトラと会見した後は,その魅力にとらえられて,ローマの政務官でありつづけながらもエジプトを後ろだてとしてゆく。オクタウィアヌスとの緊張は,ブルンディシウムの和で一時回避され,オクタウィアヌスの姉オクタウィアを妻に迎え,勢力圏として東方を認められたが,協約・和解の試みもむなしく,両者の関係は次第に悪化してゆく。…

【カエサル】より

…次いでエジプトに渡ったが,王位継承の争いにまきこまれた(前48年10月~前47年3月)。戦いに勝って王位につけたクレオパトラと結ばれ,一子カエサリオンをもうけたが,前47年9月,小アジアのゼラでミトリダテス大王の息子ファルナケスを討って,小アジアの秩序を回復した(この時の元老院あて報告が〈来た,見た,勝った〉の3語)。さらにアフリカに渡り,スキピオの率いるポンペイウスの残兵をタプソス(現,チュニジアのテブールバ)に破り(前46年4月6日),小カトーを自刃させた。…

【真珠】より

…どうやらプリニウスは真珠を植物における果実のようなものと考えていたらしく,大きな真珠は〈水の中ではやわらかいが,水から出すとたちまち固くなる〉などとも書いている。 クレオパトラがアントニウスを迎えた宴会で,耳飾の真珠を酢に溶かして飲んだという伝説は有名だが,酢で真珠を溶かすのは無理であり,また真珠を溶かすほど強い酸では,とても人間が飲めたものではない。しかし,真珠を飲むというのは美食の極致として,しばしば人間の願望にあらわれたもので,たとえば16世紀イギリスの金融業者で〈グレシャムの法則〉によって名高いT.グレシャムは,1万5000ポンドの真珠を砕いて混ぜたブドウ酒でエリザベス女王のために乾杯を捧げたという。…

【鼻】より

…だから〈象の鼻は長い〉と〈天狗の鼻は高い〉は日本語の枠組みの中でしか意味をもたないことになる。プトレマイオス朝エジプト最後の女王クレオパトラ7世の鼻が〈もう少し“短かった”ならeût été plus court〉世界の顔は変わっていただろうというパスカルのことばも,長短でなく高低で形容する日本人芥川竜之介は〈クレオパトラの鼻が“曲って”ゐたとすれば,世界の歴史はその為に一変してゐたかも知れないとは名高いパスカルの警句である〉(《侏儒の言葉》)と,court(短い)をcourbe(曲がった)に取り違えてしまった。プルタルコスの《英雄伝》はクレオパトラを魅力ある会話と交際術にたけた数ヵ国語を操る才媛(さいえん)として描いているが,美貌というほどではないとし,鼻には言及していない。…

【プトレマイオス王国】より

…続くプトレマイオス12世は一時期追放の憂き目に遭った以外は長期にわたって王位にあった。プトレマイオス13世は姉クレオパトラ世とともに共同統治者として国を治めたが,のち二人は王位をめぐって争いを起こし,一時姉を追放したが,おりからポンペイウス討伐のためアレクサンドリアに来ていたカエサルの介入を招いて殺された(前47)。プトレマイオス14世は前47年クレオパトラとの共同統治者となったが,前44年彼女の命令で暗殺された。…

【ローマ】より

…カエサルの勝利は小アジアのゼラ(前47),アフリカのタプソス(前46),スペインのムンダ(前45)と続く。ファルサロスの戦の後エジプトに逃げたポンペイウスは,その地に上陸前に殺され,彼を追って来たカエサルはプトレマイオス王国の女王クレオパトラ(7世)を保護下に置き,エジプトをもローマの勢力下に置いた。 こうしてカエサルはローマの唯一の権力者として残ったが,彼が独裁的傾向を強め,王位への野望もみせたので,カッシウス,ブルトゥスらの共和主義者は前44年3月15日彼を元老院議場で暗殺した。…

※「クレオパトラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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