シマ

化学辞典 第2版「シマ」の解説

シマ
シマ
sima

地表からおよそ1200 km までの岩石圏は,おもにケイ酸塩からなっている.F.E. SuessとE. Wiechertは,この圏の外側はSiおよびAlに富む岩石からなるとして,その頭字をとりサル(sal)(現在ではシアルとよぶのが一般的)とし,内部はSiMgに富む岩石からなるとしてシマと名づけた.シマは化学的には玄武岩質,またはMg,Feに富んだ塩基性のケイ酸塩岩石に相当すると考えられており,とくに海洋深海底はシアルの部分はなく,もっぱらシマからなると考えられている.化学組成については直接の資料はなく,いん石地表で見られる密度の大きい岩石などから得た知識から推定されている.密度は3.6~4.0 g cm-3 とされ,シアルの2.8 g cm-3 よりは大きい.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)「シマ」の解説

シマ
しま
sima

大陸地殻の下部や海洋地殻の主要部分を構成する層のこと。もともとは、オーストリアの地質学者ジュースがケイ素(Si)とマグネシウム(Mg)に富む玄武岩などに対してシアルとともに名づけたものである。のちに、こうした岩石からなるとされる大陸地殻の下部や海洋地殻をさすようになったが、現在この名が使われることはまれで、普通は玄武岩質層とよばれる。大陸移動説が盛んであったころは、現在マントルとよばれる部分に対して用いられたこともある。

[吉井敏尅]

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岩石学辞典「シマ」の解説

シマ

大陸のシアル(sial)の下に横たわる地殻の部分で,明らかに玄武岩組成の岩石で構成されている.シマ(sima)は海洋底にも連続しており,ここではシアルが欠如している[Suess : 1888].シマは組成の意味が含まれているので適当ではなく現在は使われない.現在では下部地殻(lower crust)の語は組成の意味をもっていないので,シマに代わって使用することが薦められている.シフェルナ(siferna)[Schiefer- decker : 1959].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「シマ」の解説

シマ
sima

大陸地殻の下半部と海洋地殻をつくる物質総称。P波の伝播速度が約 6.8km/sの層に相当する。玄武岩質地殻にほぼ等しい。おもにケイ素 Siとマグネシウム Mgを特徴とすることから simaと名づけられた。古くは現在の地殻の下のマントル物質をさしていた。今日では,この語はあまり用いられない。

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世界大百科事典内のシマの言及

【琉球】より

…第2に地方統治制度の強化がある。北は奄美諸島から南は先島諸島までの各島を〈間切(まぎり)〉に編成し,その下にシマと称する行政単位を置いた。そして首里大屋子(しゆりおおやこ),大屋子,目差(めざし),掟(おきて)などの役人を配した。…

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