スカンジウム(英語表記)scandium

翻訳|scandium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スカンジウム
scandium

元素記号 Sc ,原子番号 21,原子量 44.955910。周期表3族に属する。 D.メンデレーエフによって予言,エカホウ素と命名された元素で,1879年スウェーデンの化学者 L.ニルソンガドリン石から発見した。スカンジナビアという地名にちなみスカンジウムと命名。主要鉱物はソルトベイト石であるが,スズ鉱,タングステン鉱に伴い産出することもある。地殻平均含有量 17ppm,海水中の存在量 0.004 μg/l 以下。通常希土類元素の一つにみなされるが,地球化学的には必ずしも行動をともにするわけではない。単体は淡灰色の金属,比重 3.02~3.20,融点約 1400℃。酸に可溶。化学的性質は希土類元素に類似,塩基性は最も弱い。

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百科事典マイペディアの解説

スカンジウム

元素記号はSc。原子番号21,原子量44.955908。融点約1539℃,沸点2831℃。希土類元素の一つ。1879年L.F.ニルソンが発見。淡灰白色の金属。酸に可溶。
→関連項目レアアース

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世界大百科事典 第2版の解説

スカンジウム【scandium】

周期表元素記号=Sc 原子番号=21原子量=44.95591地殻中の存在度=22ppm(30位)安定核種存在比 45Sc=100%融点=1539℃ 沸点=2727℃比重=2.992電子配置=[Ar]3d14s2 おもな酸化数=III周期表第III族に属する希土類元素の一つ。1879年スウェーデンのニルソンL.F.Nilsonは,ガドリン石から得た酸化物の最も塩基性の弱い部分から新しい元素を発見し,スカンジナビアScandinaviaにちなんで命名した。

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大辞林 第三版の解説

スカンジウム【scandium】

3 族(希土類)元素の一。元素記号 Sc  原子番号21。原子量44.96。銀白色の金属。タングステン製錬の副産物として得られる。メンデレエフによりエカホウ素として予言された元素。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スカンジウム
すかんじうむ
scandium

周期表第3族に属し、希土類元素の一つ。1879年、スウェーデンのL・F・ニルソンがガドリン石の中に発見し、スカンジナビアにちなんで命名した。その性質は、メンデレーエフが周期律によって存在を予言したエカホウ素とよく一致した。遊離状態では存在しない。主要鉱石はトルトバイタイト。地球上に広く分布し、他の金属の鉱石に不純物として含まれるので、その精錬に際し副産物として回収される。銀白色の金属。室温ではα(アルファ)型であるが、1335℃以上ではβ(ベータ)型となる。空気中で表面が酸化されるが、熱すると無色の酸化物を生じる。熱水、酸に溶け、酸化数+の塩をつくる。酸化物の塩基性は希土類元素中もっとも弱く、アルミニウムと同じぐらいである。[守永健一]

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