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ソリフラクション solifluction

翻訳|solifluction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ソリフラクション
solifluction

流土ともいう。土壌や岩層が,土中の水の凍結融解繰返しによって斜面下方に向ってゆるやかに流動する現象。スウェーデンの地質学者 J.アンダーソンによって名づけられた (1906) 。寒冷な周氷河地方に著しい。流動する深さは数十 cm程度で,表層になるほど速度が大きい。

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百科事典マイペディアの解説

ソリフラクション

ツンドラ気候や周氷河気候下に多くみられる土壌の浸食作用の一種。土層中の凍結した水が融解し,水で飽和した土壌や風化砕屑(さいせつ)物が高位置から低位置へ流動する現象。
→関連項目周氷河地形

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岩石学辞典の解説

ソリフラクション

水に飽和した斜面堆積物の土壌や岩屑が,高い場所から低い場所へ目で感知できないほどに緩慢に移動すること.氷河周辺(periglacial area)では上部層が凍結した層の上に移動することは普通に起こる過程である[Anderson : 1906, Flint & Skinner : 1974].ラテン語solumは土壌,fluereは流れの意味.

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世界大百科事典 第2版の解説

ソリフラクション【solifluction】

水に飽和された表層土が,全体としてゆるやかに斜面を流れ下る現象。寒冷で湿潤な両極地方の島々で,20世紀の初頭に初めて詳しく観察され,ラテン語のsolum(地面)+fluctuo(ゆらぐ)があてられた。流土の訳語が使われることもある。樹木のない高緯度地方や山地などの周氷河地域では,冬の間多量の水を吸い上げて凍結し凍上していた地表が,春になって融解するとき,下層に残る凍土が水を通さず,それに融雪水が加わるので過飽和状態になりやすい。

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世界大百科事典内のソリフラクションの言及

【氷河時代】より

…周氷河作用により土壌のあるところでは凍土層がみられ,その上部はくり返される融解・凍結によるじょう乱を受け,地表では岩屑の流動による構造土ができる。そして山の斜面ではソリフラクションsolifluctionといわれる岩屑の重力による流動が生じ,面状に浸食される現象もともなう。日本では氷食地形は,更新世の氷河遺跡である日本アルプスや日高山脈に残されているし,周氷河作用は日本アルプス,高緯度の東北地方北部以北にあったと考えられる。…

【氷河時代】より

…周氷河作用により土壌のあるところでは凍土層がみられ,その上部はくり返される融解・凍結によるじょう乱を受け,地表では岩屑の流動による構造土ができる。そして山の斜面ではソリフラクションsolifluctionといわれる岩屑の重力による流動が生じ,面状に浸食される現象もともなう。日本では氷食地形は,更新世の氷河遺跡である日本アルプスや日高山脈に残されているし,周氷河作用は日本アルプス,高緯度の東北地方北部以北にあったと考えられる。…

※「ソリフラクション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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