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タナラ族 タナラぞくTanala

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タナラ族
タナラぞく
Tanala

マダガスカル島に住む一民族。1世紀初め頃までに,オーストロネシア語を話すインドネシア諸族が海を渡ってアフリカの東部,特にマダガスカル島に達したことは形質,言語,文化の面からみて,確実である。言語はインドネシア諸語に属するマラガシー語を話す。中央部の高原地帯のタナラ森林に住み,移動しながら焼畑で陸稲を栽培し,村をつくっていた。親族関係は従来は父系制であるとされたが,最近では,元来は父系的傾きがある双系制であるという説が唱えられている。宗教は祖先崇拝を中心とし入念な葬式を行う。 18世紀頃に隣のベチレオ族から水田耕作を学び,水田の私有化,家族の単位化,定住化の傾向が増した。 (→マラガシー人 )  

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世界大百科事典 第2版の解説

タナラぞく【タナラ族 Tanala】

アフリカ南東部,マダガスカル民主共和国の東部,海岸沿いの熱帯降雨林に居住する住民の総称で,タナラとは〈森の民〉を意味する。ベツィミサラカ族Betsimisaraka(人口80万),アンタイサカ族Antaisaka(35万),ザフィマニリ族Zafimaniry(2万)などが代表的な部族である。これらの部族が居住する東海岸は,高い台地が急激に海へ落ち込む急傾斜の斜面で,平地がほとんどみられない。年間を通じほとんど降雨が続き,8月から9月の1ヵ月間だけ中断する。

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世界大百科事典内のタナラ族の言及

【マダガスカル】より

…中南部の高地に住むベツィレオ族Betsileoは人口が3番目に多い部族で,米作を行う。 東海岸の熱帯降雨林に住むアンタイサカ族Antaisaka,ザフィマニリ族Zafimaniryや2番目に人口の多いベツィミサラカ族Betsimisarakaは,森の民を意味するタナラ族と総称されることもある。彼らは焼畑農業に従事し,イネ,バナナ,キャッサバなどを主作物として栽培するほか,コーヒー,バニラなどの商品作物も生産する。…

※「タナラ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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