タバスコ(英語表記)Tabasco

翻訳|Tabasco

世界大百科事典 第2版の解説

タバスコ【Tabasco】

メキシコ,ユカタン半島基部のメキシコ湾岸に面する州。面積2万4661km2,人口175万(1995)。州都ビヤエルモサグリハルバ川ウスマシンタ川等により形成された沖積平野が大部分を占め,熱帯雨林気候である。バナナ,サトウキビ,コーヒー,カカオ等の生産が基幹産業であったが,1960年代から石油産業も立地した。巨大な戦士の顔を刻んだ石彫で有名なオルメカ文化開花の地。1518年にグリハルバJuan de Grijalva(1480?‐1527)が当地を探検し,19年H.コルテスメキシコ征服のため,最初に原住民と衝突し,勝利した土地である。

タバスコ【tabasco】

トウガラシの1系統群,また辛味ソースの商品名ともなっている。この名はメキシコ南部の地名にちなむ。草丈は50cmくらい。葉は卵状披針形ないし披針形で,5~10cm,よく分枝する。花は小型で,花冠は帯緑黄色,ふつう5裂する。果実は節成り性で着果数が多く,上を向いてつく。果実の長さは平均2.5~7.6cm,果肉は厚く多汁質で,きわめて辛いのが特徴であり,また香りもすぐれている。果実をすりつぶしてタバスコ・ソースを作る。

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大辞林 第三版の解説

タバスコ【Tabasco】

赤唐辛子とうがらしでつくったソース状香辛料。ピザ・スパゲッティなどに用いる。商標名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タバスコ
たばすこ
tabasco
[学]Capsicum annum L. var. conoides Bailey

ナス科の一年草で、トウガラシの1変種。また、タバスコの辛味ソースの商品名ともなっている。南アメリカ原産の辛味野菜で、植物体は日本のトウガラシの品種タカノツメ(鷹の爪)によく似ている。茎は高さ30~60センチメートル、よく枝分れし、まだらに白色の小花をつける。果実は小さく、長さ2センチメートルほどの細長い円錐(えんすい)形で、上を向いたまま成熟するのが特徴である。果肉は厚く多汁質で、秋に橙赤(とうせき)色に熟したものをすりつぶしてタバスコソースの材料とする。辛味が強く、香りも優れている。[星川清親]

食品

アメリカ、ルイジアナ州のマッキルヘニー社が同州の南部で独占的に栽培、この果実をよくすりつぶし、適度の塩を加えて発酵させてつくったタバスコソースは、同社の登録商標でもあり、製法も極秘にされて世界中に独占販売されている。酸味の利いた強烈な辛さをもつ香辛料で、オードブルのシュリンプカクテルやオイスターカクテル、またピッツァ、各種スパゲッティ料理、グラタンなどによくあい、2、3滴で料理の味を引き立てる。[齋藤 浩]

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精選版 日本国語大辞典の解説

タバスコ

(Tabasco) 香辛料の商標名。赤とうがらしをすりつぶしてオリーブ油と塩をまぜ、発酵・熟成させたのち果実酢などを加えて作った辛みの強いもの。洋風料理の味つけに用いたり、ピザ、スパゲッティなどにかけたりする。

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世界大百科事典内のタバスコの言及

【タバスコソース】より

…メキシコ産の辛味トウガラシ,タバスコペッパーを主原料とする香辛調味料で,アメリカのマキルヘニー社McIlhenny Co.(1868創立)の製品。美食家として知られた銀行家のマキルヘニーEdmund McIlhennyが,南北戦争で資産を失い,わずかに畑に残っていたトウガラシを利用してソースをつくり,食事を楽しんだのがきっかけで商品化されたという。…

※「タバスコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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