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チワン族 チワンゾク

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デジタル大辞泉の解説

チワン‐ぞく【チワン族】

中国の少数民族中、最も人口の多い(約1549万人)民族。9割以上が広西チワン族自治区に居住。生業は稲作を中心とする農耕。壮族。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チワン族
ちわんぞく / 壮族
Zhuang

中国の55の少数民族中で最大の人口(約1560万、1990)をもつ少数民族。広西チワン族自治区に人口の大半が居住するが、雲南、広東(カントン)、貴州、湖南の各省にも一部居住している。日常生活において漢民族との区別がつきにくいほど漢化が進んでいる。「チワン」という名称は彼らの自称に由来するが、これにあてられた漢字は「撞」から「」へと変遷し、解放後にけもの偏の文字のかわりに用いられた「僮」は音がずれるため、1965年から「壮」となった。言語はタイ系で、中国ではチワン・トン系と分類する。広西南部の左江両岸に連綿と続く峭壁(しょうへき)上には、かつてのチワンの人々の生活を知る重要な手掛りとなる壁画が残されており、500面以上出土している銅鼓とともに重要な歴史的遺物である。文身(ぶんしん)(入れ墨)や杭上(こうじょう)家屋が残っている地域もあり、これら伝統文化から古代の百越(ひゃくえつ)の人々との関係が指摘されている。
 水稲を中心として、トウモロコシ、いも類を栽培するほか、気候に恵まれているため各種果物や茶なども産する。ろうけつ染めは特産として有名である。祭日には糯米(もちごめ)を炊き、植物で彩色した五色飯を食べる地域もある。解放前は各地で行われる歌垣(うたがき)が、青年男女の配偶者選びの機会となった。現在もかけあい歌は盛んである。結婚後も妻がしばらくの間、自分の実家で生活する「不落夫家」の慣習が伝統的にみられた。[横山廣子]
『馬寅編、君島久子監訳『概説中国の少数民族』(1987・三省堂)』

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