テタヌラ類(読み)てたぬらるい(英語表記)tetanurs

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テタヌラ類
てたぬらるい
tetanurs
[学]Tetanurae

竜盤目獣脚類(亜目)テタヌラ類(下目)に分類される恐竜。獣脚類のうちヘレラサウルス科HerrerasauridaeとエオラプトルEoraptorを除いたものはケラトサウルス類とテタヌラ類に二分されるが、その進んだタイプのほうがテタヌラ類である。その語源はテタヌスが「硬い」、オウラが「尾」という意味からきている。脊椎(せきつい)が尾の後半では長く伸びた関節突起でがっちりと連結されているので、尾がほとんど曲がらないようになっている特徴をさしている。ほかの特徴をあげると、たとえば頭骨の中に空気の満ちた空間があること、上顎(じょうがく)の歯列は目より前にのみあること、鎖骨が癒合して叉骨(さこつ)(鳥類にみられる、鎖骨と間鎖骨が癒合した骨)をなすこと、手の指が3本に減っていること、腓骨(ひこつ)が小さくなり脛骨(けいこつ)に寄り添うこと、などである。テタヌラ類は原始的なスピノサウルス上科Spinosauroideaを除くと、カルノサウルス類Carnosauriaとコエルロサウルス類Coelurosauriaに2区分されている。たとえば、前者にはアロサウルス科Allosauridaeが含まれ、後者にはティラノサウルス科Tyrannosauridaeが含まれる。この両者に共通する特徴としては、恥骨(ちこつ)の先端の膨らみが顕著になる、恥骨の閉鎖管孔が消失する、くちばしの先がU字形になる、前上顎骨の歯の断面が非対称となる、などである。カルノサウルス類はシンラプトル科Sinraptoridae、カルカロドントサウルス科Carcharodontosauridae、クリオロフォサウルスCryolophosaurusなども含む。コエルロサウルス類には小形恐竜が多いが大形の種類もある。その共有の特徴は、坐骨(ざこつ)の長さは恥骨の3分の2以下、坐骨の遠位端の膨らみ消失、目は大きく円形、横突起のある尾椎の数15個以下、などである。コエルロサウルス類からコムプソグナトゥスCompsognathusなどを除いた分類群をマニラプトル形類Maniraptoriformesとよぶ。これはオルニトミモサウルス類Ornithomimosauriaとマニラプトル類Maniraptoraで構成される。さらにドロマエオサウルス科Dromaeosauridaeとアルバレツサウルス科Alvarezsauridaeなどと、鳥類をあわせてマニラプトル類としている。マニラプトル形類の共有特徴は、目の前に第3の穴が出現する、手首の骨の一つが半月形となる、前方の頸椎(けいつい)の関節突起が長く伸びる、第3中手骨が細長い、などである。[小畠郁生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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