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トパーズ トパーズtopaz

翻訳|topaz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トパーズ
topaz

Al2SiO4(OH,F)2 。斜方晶系の鉱物。単位格子中に4分子含む。黄玉ともいう。比重 3.49~3.57,硬度8。劈開{011}に完全。条痕は無色。ガラス光沢。無色あるいは淡黄色の柱状透明結晶。柱面{001}に平行な条線が顕著。宝石として用いられる。 850~900℃付近で,揮発成分 (F,OH) を放出してムル石に変化する。アルミニウムは6配位で,そのうち4配位は SiO4 四面体と共有する酸素が占め,残りの2配位は他のアルミニウム八面体と共有するフッ素が占める。フッ素の位置は 30%ぐらいまで OH によって置換される。一般に OH/F の割合が増すと,比重は小さくなり,屈折率は大きくなる。ペグマタイト中に産するほか,スズやタングステン鉱床中に脈石鉱物として産出する。日本産のトパーズは無色の結晶が多いが,外国産のものは淡褐色のものが多い。 11月の誕生石。トパーズは熱せられるとピンク色に変るので,宝石として人工的に熱を加えてピンク色にしたものがある。ブラジルルビーと呼ばれるものにはこのようにしてつくられたものがある。

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百科事典マイペディアの解説

トパーズ

黄玉(おうぎょく)とも。Al2(SiO4)(OH,F)2の化学組成をもつ鉱物。斜方晶系。柱状結晶。硬度8,比重3.4〜3.6。へき開は完全。ガラス光沢を有し,色は黄色が多く,灰,緑,赤,青などの淡色も示す。
→関連項目誕生石

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色名がわかる辞典の解説

トパーズ【topaz】

色名の一つ。宝石のトパーズのような明るく黄色みがかった褐色。多様な色の宝石だが黄色系統が愛好される。16世紀ごろから用いられていた色名。トパーズはフッソアルミニウムなどを含む珪酸塩けいさんえん鉱物で、黄色い宝石の代表といわれる。11月の誕生石。日本では黄玉おうぎょくとも呼ばれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

トパーズ【topaz】

和名を黄玉という。鉱物の一種。黄玉の名の通り,黄色トパーズは宝石としての価値を有するが,無色透明であることが多い。化学成分Al2SiO4(F,OH)2。形態は斜方晶系の柱状。モース硬度8,比重3.5~3.6。ペグマタイト,高温石英脈,花コウ岩や流紋岩の晶洞に産するが,ブラジルの黄色トパーズはこれらより低温の熱水性である。日本の産地としては岐阜県苗木および滋賀県田上山の花コウ岩ペグマタイトが有名。世界最大のトパーズはブラジル産で80cm×60cm×60cm,300kgに達し,ニューヨークの自然科学博物館にある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トパーズ
とぱーず
topaz

黄玉(おうぎょく)あるいはトパズともいう。斜方柱状の結晶をなすことが多く、柱の方向に平行な条線がよく発達する。透明のことが多いが、分解すると白濁する。花崗(かこう)岩質ペグマタイト中の晶洞に、石英、長石、雲母(うんも)などを伴い美しい結晶を産する。日本では岐阜県苗木地方と滋賀県田上山(たのかみやま)のものが明治時代から有名。ただ濃色のものが少ないため宝石として利用されることはあまりなかった。ブラジルをはじめ世界的に産地は多い。ほかに、気成鉱脈、流紋岩の空隙(くうげき)中に結晶を産する例がある。また熱水鉱床の母岩の変質物や粘土中に微細な結晶の塊状集合として産する。なお、シトリン・トパーズというのは水晶を熱処理して黄色のトパーズにみせかけたものである。またオリエンタル・トパーズというのは黄色のサファイアのことである。英名はギリシア語のTopazionから由来するが、これは紅海にある島の名前である。11月の誕生石となっている。[松原 聰]

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