バンガロー(読み)ばんがろー(英語表記)bungalow

翻訳|bungalow

デジタル大辞泉 「バンガロー」の意味・読み・例文・類語

バンガロー(bungalow)

インドのベンガル地方の民家形式に基づく平家建て住宅。軒が深く、正面ベランダをもつ。
キャンプ場などに設ける、木造の簡易な宿泊施設。 夏》
[類語]ハット小屋仮屋山小屋山荘山房ヒュッテログハウスコテージコッテージロッジ

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精選版 日本国語大辞典 「バンガロー」の意味・読み・例文・類語

バンガロー

〘名〙 (bungalow)
① インドのベンガル地方の民家に由来する建築様式。軒が深く正面にベランダがある木造建築別荘などの小住宅に採用
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石風呂の後「一階建のバンガローを拵へて」
② キャンプ用の簡易な小屋。《季・夏》
真理の春(1930)〈細田民樹〉島の噴煙「バンガローの休憩場の入口に、三台自動車が見えたが」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンガロー」の意味・わかりやすい解説

バンガロー
ばんがろー
bungalow

ヒンディー語のbanglā(ベンガル地方に属するの意)が語源で、イギリス、アメリカにおいて、簡単な、あるいは臨時の住宅をさす。夏季だけ開く簡易山小屋にも用いられる。起源は、インドのベンガル地方独特の、軒が深く正面にベランダのある平屋建ての小住宅にある。イギリスでこの名称がみられるのは18世紀の初めで、19世紀に入ると広く用いられるようになっている。19世紀の後半にはアメリカにおいても建てられるようになる。日本においては20世紀に入ってまもなくアメリカ式の住宅の影響が強くみられるようになり、大正から昭和の戦前期には、バンガロー式は設備がよく経済生活に適した小住宅と認識されている。

[平井 聖]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンガロー」の意味・わかりやすい解説

バンガロー
bungalow

建築用語。周囲をベランダが囲む形式の平屋住宅。初めはインドのベンガル地方の植民地官舎として建てられた草ぶき,または瓦ぶきの軒を深くとった木造の小住宅で,のちに洋風化され欧米で普及した。最近はキャンプ場などの簡易な小屋もバンガローと呼ばれている。

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百科事典マイペディア 「バンガロー」の意味・わかりやすい解説

バンガロー

インドにおける欧米人の簡易な木造小住宅。通風,防暑,防湿を考慮して軒の出が深く,床や壁にすきまを設け,居室のまわりをベランダが取り囲んでいるのが特徴。欧米で普及。日本ではキャンプ地等における簡易な宿泊施設をいう。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「バンガロー」の解説

バンガロー【bungalow】

➀屋根の傾斜がゆるく軒(のき)の深い、ベランダのある平家建ての木造住宅。◇インドのベンガル地方独特の木造住宅「バングラ(baṅglā)」から。
➁キャンプ場などに設けられた簡易な小屋。

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