ビフェニル

百科事典マイペディアの解説

ビフェニル

ジフェニルともいう。C12H1(/0)。ベンゼン環2個からなる(フェニル基が2個結合)無色葉状結晶。融点71℃,沸点255.25℃。水に不溶。ヨードベンゼン類を銅粉とともに加熱し合成。加熱溶媒,有機合成原料。ビフェニルの水素を塩素で置換したものがPCBである。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビフェニル【biphenyl】

フェニル基が2個結合した構造を有する化合物。ジフェニルdiphenylともよばれる。無色の葉状結晶。融点71℃,沸点255.25℃。水,エチルアルコールに不溶。コールタール中に存在する。2個のベンゼン環は,結晶中では同一平面上にあるが,液相および気相では互いに約45度ねじれている(図)。ベンゼンを赤熱した鉄管に通して合成する。置換ビフェニルの合成法としては,(1)ヨードベンゼン類を銅粉と加熱する方法(ウルマンUllmann反応),(2)ビフェニルに対する芳香族求電子置換反応,(3)ベンジジン転位などがある。

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大辞林 第三版の解説

ビフェニル【biphenyl】

フェニル基二個が結合したかたちの化合物。熱媒体、またカビ防止剤として柑橘かんきつ類などに用いられる。毒性がある。ジフェニル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビフェニル
びふぇにる
biphenyl

ベンゼン系芳香族炭化水素の一つ。ジフェニルともいう。
 二つのフェニル基が直接に炭素‐炭素(C-C)結合した構造であるが、2個のフェニル基-C6H5は同じ平面上になく、42度の角でねじれている。芳香をもつ無色の結晶。ヨードベンゼンと銅粉を加熱して合成される(ウルマンの合成法)。このほか臭化ベンゼンをベンゼン中で光分解すると生成する。伝熱媒体として用いられるほか、染料、医薬品などの合成原料としての用途がある。[向井利夫]

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