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ビワ

栄養・生化学辞典の解説

ビワ

 [Eriobotrya japonica].バラ目バラ科ビワ属の常緑高木で果実を食用にする.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

食の医学館の解説

ビワ

《栄養と働き&調理のポイント》


 ビワは原産地の中国で、もっとも古くから栽培された果樹です。日本でも1000年前には利用されていました。ふつうのくだものとは異なり、晩秋から初冬に花が咲き、初夏に実がなります。
○栄養成分としての働き
 ビワはカロテンが豊富で、その含有量は緑色のピーマンを上回り、くだもののなかではベスト3に入ります。粘膜(ねんまく)や皮膚を強化し、かぜのせきやのどの痛みの緩和に効きます。このほかビタミンB群・C、カリウム、リンゴ酸、クエン酸などを含み、すぐれた栄養食品です。このため夏かぜの症状緩和や疲労回復、食欲増進に役立ちます。
 葉にはタンニンが含まれ、細菌の繁殖や炎症を抑えるので、外用するとかぶれなどの皮膚疾患に効きます。また、レートリルというビタミン様物質が含まれ、せき止めのほか、がん予防にも有効といわれています。
○漢方的な働き
 果肉には肺を潤してせきを止めるほか、胃腸の働きをととのえたり、嘔吐(おうと)を止めたりする作用があるとされています。
 葉にも去痰(きょたん)、鎮咳(ちんがい)、利尿、声がれ、吐(は)き気(け)止めの効用があり、また暑気払いや腸炎予防にも用いられています。種は肝臓病、むくみ、せきに効くといわれています。

出典 小学館食の医学館について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビワ
びわ / 枇杷
[学]Eriobotrya japonica Lindl.

バラ科の常緑中高木。中国の中・南部地方に原生する。また、日本では大分、山口、福井県などで野生がみられる。『日本三代実録』(901)、『本草和名(ほんぞうわみょう)』(918)など多くの文献にその名が記載され、古くから利用されていた。葉は濃緑色で浅い鋸歯(きょし)をもち、長さ20センチメートル、幅10センチメートルで短い葉柄がある。表面は革質、裏面には灰白色の短毛が密生する。花は枝の先端にできる円錐(えんすい)花序に密につき、晩秋から初冬に開花し、淡い黄白色がかった白色で5弁からなり、径1センチメートル、芳香がある。果実は房状につき、球形または倒卵形で綿毛に覆われ、宿存萼(がく)をもち、初夏に黄色に熟す。
 熟果は在来種では10グラム、改良種では50グラム。2心室で各室に1、2個の大きな種子がある。種子は外面は黒褐色で光沢があり、内に肉質の白い子葉がある。明治初期までは在来の丸形の小果品を枇杷(びわ)とよび、大果品を唐枇杷(とうびわ)とよんでいた。長崎地方では天保(てんぽう)・弘化(こうか)年間(1830~1848)から中国大陸中部のビワの種子を輸入、播種(はしゅ)して、実生(みしょう)から大果の品種を選んでいた。大果品種の「茂木(もぎ)」はこうしたなかから、長崎県茂木町で選ばれたもので、果形は倒卵形、果重は50グラム、甘く、品質優良で、九州や瀬戸内の暖地の主要品種となった。品種「田中」は1879年(明治12)、長崎の大果品の種子を田中芳男が東京に持ち帰り播種したなかから得られたといい、果形は前者より丸みを帯びやや酸味が強いが豊産性で、房総や伊豆地方に多い。ほかに10余品種が知られる。長崎では長形果をヒワ、丸形果をビワと区別することもある。2005年(平成17)の全国栽培面積は1890ヘクタールで生産量は6730トン、長崎、鹿児島、愛媛、千葉、香川、和歌山などに多い。生果のほか缶詰に利用される。種子にはアミグダリンがあり、杏仁(きょうにん)の代用となる。材は粘り強く、折れにくいため、小道具類の材とされる。名は、果実の形が琵琶(びわ)に似ているから転用されたとも、葉がそれに似ていることによるともいわれる。[飯塚宗夫]
『農山漁村文化協会編・刊『果樹園芸大百科11 ビワ』(2000)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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