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フェアディール フェアディールFair Deal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェアディール
Fair Deal

1945年9月アメリカの H.トルーマン大統領が議会にあてた教書のなかで提示した国内政策の総称。トルーマンは F.ルーズベルトニューディールよりも広範な内政上の改革を目指して,一連の福祉政策の立法化を議会に求めた。その結果,最低賃金の引上げ,公共住宅の制定,社会保障の拡充は達成されたが,労働法の改定や公民権法の制定などは議会の保守派にはばまれて実現しなかった。

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世界大百科事典 第2版の解説

フェアディール【Fair Deal】

アメリカのトルーマン大統領の国内政策の総称。この言葉は,彼が絶対に劣勢といわれた選挙に勝利した直後の1949年1月の年頭教書の中で用いられ,のちしだいに一般化したが,彼自身は1945年9月の立法計画案に始まるとしている。それは〈ニューディールの延長であり,大衆の経済的機会の拡大である〉と説明され,さまざまな進歩的な政策を提示したが,実現しないものが多かった。その中には完全雇用の実現(理念としては1946年雇用法に織りこまれた),人種差別撤廃のための公民権委員会設置,国民健康保険制度の実施,労働組合を抑制するタフト=ハートリー法の廃止などがある。

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大辞林 第三版の解説

フェアディール【Fair Deal】

アメリカ大統領トルーマンがニュー-ディールにならって、1949~52年頃まで行なった国内政策の総称。社会保障、労働権の確立、経済統制、市民権拡大などを内容としたが、米ソ冷戦状態で十分な成果をみることなく終わった。

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世界大百科事典内のフェアディールの言及

【トルーマン】より

…戦後はソ連との対決姿勢を強め,47年に〈トルーマン・ドクトリン〉を発表したのをはじめ,48年ソ連のベルリン封鎖に対抗して空輸作戦を指令,49年北大西洋条約機構(NATO)を結成するなど,〈冷戦〉外交を展開し,さらに50年朝鮮戦争にあたって韓国援助のため派兵を決定した。48年の大統領選には彼の政策に対する批判から民主党内が3派に分裂する中で一般の予想をくつがえして勝利をおさめ,内政面ではニューディールを継承・拡大する〈フェアディール〉政策を提唱した。その中西部風の素朴な人柄や凡庸な風采は,ローズベルトとあまりに対照的で国民をとまどわせたが,大統領としてのトルーマンは国防総省,中央情報局(CIA)の設置など政府機構の改革を実現したり,一貫して公民権の擁護を主張し,また,朝鮮戦争に際し方針を異にするマッカーサー司令官を断固解任して文官優位の原則を守ったことなどにみられるように,強力な指導者でもあった。…

※「フェアディール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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