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ホルムアルデヒド ホルムアルデヒド formaldehyde

翻訳|formaldehyde

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒド
formaldehyde

刺激臭のある無色の可燃性の気体。化学式 HCHO 。沸点-19.5℃。水,アルコールエーテルなどによく溶ける。有機物不完全燃焼するときに発生し,またハムや薫製品を製造する際の煙の中に多く存在する。

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知恵蔵2015の解説

ホルムアルデヒド

尿素樹脂の原料に使われる化学物質尿素樹脂は安価で加工しやすく、合板などの木材接着剤に大量に使われるが、ホルムアルデヒドが10〜20年と長期間にわたり発生する。ホルムアルデヒドは、発がんの可能性が高い物質で、眼、鼻、のどなどを刺激し、アトピー性皮膚炎の原因物質の1つ。新築の住宅建材や家具類の接着剤から発散するホルムアルデヒドにより、1990年代にはシックハウス症候群が多発。97年に厚生省(当時)は、ホルムアルデヒドのWHO室内濃度指針値0.08ppmを策定。2002年には建築基準法を改正し、ホルムアルデヒド発散建材の使用を規制した。

(畑明郎 大阪市立大学大学院経営学研究科教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ホルムアルデヒド

合成樹脂や接着剤、塗料などに幅広く使われている化学物質。水溶液ホルマリンは防腐剤や消毒薬などに使われる。気化したものを長期間吸った場合に発がん性があると指摘され、厚生労働省などが様々な規制を定めている。吸い込むと目や鼻の粘膜を刺激するため、シックハウス症候群の原因物質の一つとされる。

(2012-05-19 朝日新聞 朝刊 埼玉 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

ホルムアルデヒド(formaldehyde)

《「フォルムアルデヒド」とも》刺激臭のある無色の気体。メチルアルコールを酸化して得られる。水によく溶け、約40パーセントの水溶液はホルマリンとよばれる。ベークライトなどの合成樹脂の原料として重要。化学式HCHO メタナール
[補説]人体に対する毒性が強く、のどや目の炎症などを起こすシックハウス症候群の原因となる。そのため、居室の建材での使用には制限が設けられている。

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百科事典マイペディアの解説

ホルムアルデヒド

化学式はHCHO。最も簡単なアルデヒド。メタナールとも。刺激臭のある無色の気体。融点−92℃,沸点−19.3℃。水に易溶。還元性が強い。有毒で,発癌性。容易に重合し,無水のものはトリオキサン(CH2O)3,水溶液からはパラホルムアルデヒドHO(CH2O)(/n)Hを生ずる。
→関連項目化学物質過敏症殺菌剤シックハウス症候群尿素樹脂ベークライトポリアセタールメラミン樹脂

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リフォーム用語集の解説

ホルムアルデヒド

有機化合物のうち、最も簡単なアルデヒドのひとつ。毒性は強い。接着剤、塗料、防腐剤などの成分であり、安価なため建材に広く用いられている。建材から空気中に放出されることがあり、低濃度でも人体に悪影響を及ぼす、いわゆる「シックハウス症候群」の原因物質のうちの一つとして知られている。建築基準法により、放散量のランクであるF☆☆☆☆の建材をしようしなければならない。

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かんたん不動産用語解説の解説

ホルムアルデヒド

有害化学物質の一つで、合成樹脂や接着剤に含まれている。空気中に拡散し、多量に吸い込むと中毒を起こす。また、化学物質過敏症の一因としても挙げられる。最近ではホルムアルデヒドを使わないノンホルマリン接着剤が使われるようになってきている。

出典|(株)ネクストコーポレーション
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栄養・生化学辞典の解説

ホルムアルデヒド

 CH2O(mw30.02).HCHO.

 工業原料として使われるほか,水溶液はホルマリンとして殺菌に使われる.

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世界大百科事典 第2版の解説

ホルムアルデヒド【formaldehyde】

最も簡単な構造のアルデヒドで,メタナールともいう。化学式HCHO。融点は-118.3~-117.8℃,沸点-19.3℃。強烈な刺激臭をもち,皮膚に炎症を起こし,粘膜を侵す。水によく溶ける。通常35~38%の濃度の水溶液として市販され,ホルマリンとよばれる。 ホルムアルデヒドは,メチルアルコールCH3OHを酸素とともに熱した白金,銅網を通して酸化し,合成される。 2CH3OH+O2―→2HCHO+2H2O純粋なものはギ酸カルシウム(HCOO)2Caを乾留すると得られる。

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大辞林 第三版の解説

ホルムアルデヒド【formaldehyde】

最も簡単なアルデヒド。刺激臭の強い気体。化学式 HCHO メチルアルコールの酸化によって得られ、酸化されればギ酸を生じる。水によく溶け、水溶液はホルマリンと呼ばれる。ベークライトや尿素樹脂など合成樹脂の原料。建築材料としての使用が制限されている。フォルムアルデヒド。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホルムアルデヒド
ほるむあるでひど
formaldehyde

もっとも簡単な構造をもつアルデヒド。メタナールともよぶ。1859年にロシアブートレロフによって最初に得られた。
 メタノール(メチルアルコール)の接触酸化によって生成する。この反応は、メタノールの蒸気と酸素を赤熱した白金、銅、または銀網上に通すとおこり、反応熱が触媒を熱するから触媒を加熱し続ける必要がない。工業的にも、メタノールと空気の混合ガスを加熱して銀またはモリブデン鉄混合酸化物触媒上に通して反応させると得られる。この反応はメタノール‐空気混合ガスの爆発範囲(メタノール7~37%)を避けて行う必要があり、そのためにメタノールを約50%含む混合ガスを用いるメタノール過剰法と、メタノールを約5%にした空気過剰法の2通りの製法がある。現在では、空気の使用量が少なく、動力の点で有利な前者がおもな工業的製法になっている()。
 常温では強い刺激臭をもつ気体である。きわめて強い還元性をもち、フェーリング液を還元して赤銅色を呈し、アンモニア性硝酸銀水溶液を還元して銀鏡反応を示す。酸化を受けるとギ酸HCOOHとなり、さらに強く酸化すると二酸化炭素と水とになる。容易に重合してトリオキシメチレン(メタホルムアルデヒド)を生ずるが、この物質は加熱によってホルムアルデヒドを再生する。ホルムアルデヒドは水によく溶けるので、35~38%水溶液がホルマリンの名で市販され、消毒・殺菌に用いられている。工業的に重要なのはベークライト(フェノール樹脂)、ユリア(尿素)樹脂、メラミン樹脂、ビニロンなどの合成原料としての用途である。また、その還元性を利用して分析試薬としても使われる。
 ホルムアルデヒドは生活環境中では建材、塗料、接着剤などの原料として使われているが、毒性が強く、視覚障害、皮膚や消化器の炎症、鼻や咽頭(いんとう)の粘膜の刺激などの症状を引き起こす。木材、石炭、砂糖など多くの有機化合物が不完全燃焼する際の煙にはホルムアルデヒドが含まれているので、目や鼻の粘膜が刺激され、痛みや炎症をおこす。また、建材や建築用接着剤に含まれているホルムアルデヒドはシックハウス症候群(建築材料などから発生する化学物質による室内空気汚染による健康障害)の原因物質の一つとされている。そのため、2002年(平成14)厚生労働省によって室内におけるホルムアルデヒドの濃度の指針値(職域における屋内空気中のホルムアルデヒドの濃度を0.08ppm以下とする)が設定され、さらに同年に建築基準法の改正が行われ、ホルムアルデヒドを使用した建材が制限されるようになった。また、メラミン食器(メラミン樹脂はホルムアルデヒドを原料とする)を長期間使用していた児童に視覚障害がおきたとの報告もあるので注意を要する。[廣田 穰・末沢裕子]
『日本建築学会編『室内空気質環境設計法』(2005・技報堂出版)』

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世界大百科事典内のホルムアルデヒドの言及

【ガス化学工業】より

…メーカーには,三井東圧化学,三菱瓦斯(ガス)化学,信越化学工業,日産化学工業,日本化成,協和ガス化学工業,コープケミカル,東洋ガス化学工業などがある。ガス化学工業の主要な前記3製品のうち,まずメタノールはその大半がホルムアルデヒドになり,ホルムアルデヒドは,ユリア樹脂(尿素樹脂),メラミン樹脂(接着剤や化粧板等の原料)などや,ポリアセタール(エンジニアリングプラスチック,いわゆるエンプラ)などの原料である。アンモニアは,尿素,硫安などの窒素肥料や,ナイロン,アクリルなどの合成繊維の原料をつくるのに使われる。…

【殺菌剤】より

…アルコールと混和して使用することがすすめられている。(7)ホルマリン ホルマリンはホルムアルデヒドの水溶液であるが,芽胞を含むほとんどすべての微生物を不活化する。作用温度の低下により殺菌効力は極端に低くなるので,少なくとも30℃以上で作用させなければならない。…

【ホルマリン】より

…ホルムアルデヒドを水に溶解したもので,日本薬局方によれば含量は35.0~38.0%であり,重合を避けるためにメチルアルコールを5~13%加えてある。外国の局方にはメチルアルコールの量は規定されていない。…

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