デジタル大辞泉 「マリクシャー」の意味・読み・例文・類語 マリク‐シャー(Malik Shāh) [1054~1092]セルジューク朝第3代のスルターン。在位1072~1092。ニザール=アル=ムルクを宰相に登用して政治を安定させ、西アジア全域を支配、セルジューク朝の全盛期を現出した。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「マリクシャー」の意味・わかりやすい解説 マリク・シャーMalik Shāh生没年:1055-92 セルジューク朝第3代のスルタン。在位1072-92年。カーブルド・ベクの反乱を鎮圧して一族内の地位を確立,宰相ニザーム・アルムルクの助けを得て,イクター制の整備,奴隷軍の再編成を行った。イスファハーン,バグダード,ホラーサーン諸都市に公共建造物,市壁を造り,東方ではカラ・ハーン朝,西方ではマルワーン朝,ビザンティン帝国より領土を奪って,同朝史上最大の版図を実現した。ニザーム・アルムルク暗殺の直後,バグダードで急死,これを期に同朝は東西に分裂した。執筆者:清水 宏祐 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報