モルガン(英語表記)Morgan, J(ohn) P(ierpont)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モルガン
Morgan, J(ohn) P(ierpont)

[生]1837.4.17. アメリカ合衆国,コネティカット,ハートフォード
[没]1913.3.31. イタリア,ローマ
アメリカ合衆国の大金融資本家。ドイツのゲッティンゲン大学で学び,1857年ニューヨークのダンカン・シャーマン商会に入社,1960~64年父 J.S.モルガンがパートナーだったジョージ・ピーボディ商会と,それを引き継いだ J.S.モルガン商会(ロンドン)のニューヨーク代理人として金融界で活躍。1871年ドレクセル・モルガン商会のパートナー,1895年同商会を傘下に収めて J.P.モルガン商会を創設。投資銀行家として合衆国政府債の引受業務,アメリカ鉄道界の再編成と安定化,ユナイテッド・ステーツ・スチールゼネラル・エレクトリックインターナショナル・ハーベスターなどの巨大会社の実現に成功,アメリカ金融界の中心人物,経済力集中のシンボルとなった。1912年にはアメリカの主要 47会社の 72の重役の椅子をモルガン商会パートナー 11人が占め,モルガン財閥を形成した。病院,教会,図書館,美術館にも莫大な金を寄付した。

モルガン
Morgan, Claude

[生]1898.1.29. パリ
[没]1980.11.12. オルレアン,ロアール
フランスの小説家,ジャーナリスト。対独レジスタンス運動から文学の世界に入った。『レットル・フランセーズ』 Les Lettres françaises紙の創刊に尽力,のち編集長をつとめた。「深夜叢書」の1冊として出した『人間のしるし』 La Marque de l'homme (1944) をはじめ,『羅針盤のない旅行者』 Le Voyageur sans boussole (51) など。

モルガン
Morgan, Jacques de

[生]1857.6.3. ロアールエシェール
[没]1924.6.12. マルセイユ
フランスの考古学者。オリエント先史考古学の先駆者。メンフィス (エジプト) で遺跡調査を行い,スーサ遺跡 (イラン) ではハンムラビ法典碑文やエラム史料を発掘した。主著『オリエント先史考古学』 La Préhistoire orientale (3巻,1925~27) 。

モルガン
Morgan, Michèle

[生]1920.2.29. ヌイイシュルセーヌ
[没]2016.12.20. ムードン
フランスの映画女優。マルセル・カルネ監督の『霧の波止場』(1938)でジャン・ギャバンと共演,一躍名が知られた。1946年,アンドレ・ジッドの小説を原作とした『田園交響楽』で盲目の主人公を演じ,第1回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した。1969年レジオン・ドヌール勲章を受章

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デジタル大辞泉の解説

モルガン(John Pierpont Morgan)

[1837~1913]米国の実業家・金融資本家。モルガン商会を興し、鉄鋼・鉄道をはじめ諸産業を支配する財閥を築いた。モーガン

モルガン(Lewis Henry Morgan)

[1818~1881]米国の人類学者・社会学者。アメリカ先住民イロコイ族の養子となり彼らの親族組織・制度を研究。エンゲルスなどに影響を与えた。著「古代社会」。モーガン。

モルガン(Thomas Hunt Morgan)

[1866~1945]米国の遺伝学・発生学者。ショウジョウバエを使って交雑実験を行い、メンデルの推定した遺伝要素が、染色体上に並ぶ遺伝子であることを確認。染色体地図を作製した。1933年ノーベル生理学医学賞受賞。著「遺伝子説」。モーガン。

モルガン(morgan)

染色体上での遺伝子間の距離を表す単位。二つの遺伝子座の間で1回の減数分裂当たり、染色体の交差が平均1回起こる距離を1モルガンとする。この単位だと大きすぎるため、ふつうそれを100分の1にしたセンチモルガン(cM)という単位が用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

モルガン

英国の小説家海軍に入り第1次大戦で捕虜になる。大学卒業後タイムズ社に入社。批評集《鏡にうつる姿》(1929年)と戦争体験をもとにした小説《泉》(1932年)によって認められた。以後《スパーケンブルック》(1936年)ほかの小説,戯曲《日取りレンズ》(1953年),評論集《精神の自由》(1951年)など。

モルガン

フランスの考古学者。地質学を学んだのち考古学に転じ,エジプトで石器時代,王朝時代を研究。1897年―1900年フランスのペルシア考古学調査団長としてスーサの発掘を指揮,この時ハンムラピ法典を発見した。また,1909年,旧石器時代と新石器時代の中間に中石器時代という明確な時代概念を提唱したことでも知られる。主著《オリエントの先史》《先史時代の人間》。
→関連項目カンピニー文化

モルガン

米国の金融資本家。父の大財産を継ぎ,1864年―1871年ダブニー・モルガン商会,1871年ドレクセル・モルガン商会の出資者となりモルガン財閥を形成,米国金融界を支配した。同名の息子〔1867-1943〕もモルガン財閥を支配,また第1次大戦後の賠償問題会議委員など外交面でも活躍。
→関連項目ゼネラル・エレクトリック[会社]モルガン・スタンレー[会社]USスチール[会社]

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世界大百科事典 第2版の解説

モルガン【Jacques de Morgan】

1857‐1924
フランスの考古学者。西アジアにおける先史文化の存在とその編年の大綱を明らかにした。中部フランスに生まれてパリの鉱山学校で学び,探鉱者としてマラッカなどを調査してのち,カフカスやイランの科学調査を指揮して1892年にエジプト古物局長官に任命され,97年まで多くの遺跡を発掘した。とくに重要なのは,ナカダNaqadaで第1王朝のマスタバを発見し,その構造と大きさを正確に示したことである。97年イランに渡ってスーサの層位的発掘を始めるとともに,調査年度ごとに刊行される概報と,遺跡や問題ごとの詳細な検討を加えた内容の本報告を出版して,バビロニアにおいて層位的発掘が始まる1930年ころまで,メソポタミア先史時代の編年に基準を提供した。

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大辞林 第三版の解説

モルガン【Morgan】

〔Claude M.〕 (1898~1980) フランスの小説家。レジスタンス文学の作家として名高い。主著「人間のしるし」「羅針盤のない旅行者」
〔Conwy Lloyd M.〕 ⇒ モーガン
〔John Pierpont M.〕 (1837~1913) アメリカの実業家。金融業を基礎に鉄道・鉄鋼・銀行など多くの産業を支配下におき大財閥を築いた。
〔Lewis Henry M.〕 ⇒ モーガン
〔Thomas Hunt M.〕 ⇒ モーガン

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20世紀西洋人名事典の解説

モルガン


モーガンをも見よ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

世界大百科事典内のモルガンの言及

【中石器時代】より

…1865年にJ.ラボックが,旧石器時代と新石器時代の2時期に石器時代を細分したのち,翌66年にウェストロップH.Westroppが小型の打製石器の時代として,中石器時代を加えたのが最初である。その後,モルガンJ.de Morganによって,明確な時代概念が与えられた。典型的な形でみられるのはヨーロッパとオリエント地域であるが,世界的な石器の小型化や水産資源の利用の拡大を一つの流れとみなし,必ずしも同一の内容をもつわけではないが,中石器時代という区分がその他の地域でも用いられている。…

※「モルガン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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