ヨハネ(読み)よはね

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨハネ(バプテスマのヨハネ)
よはね
Ioannes ho Baptistesギリシア語
John the Baptist英語

パレスチナにおける洗礼者運動の代表的人物。『新約聖書』伝承によれば、祭司ザカリヤの子として生まれ(「ルカ伝福音(ふくいん)書」1章)、紀元28年ごろ(「ルカ伝福音書」3章)ヨルダン渓谷において預言活動を行い(「マタイ伝福音書」11章、「マルコ伝福音書」11章)、人々に説教し、悔い改めの証(あかし)としての洗礼(バプテスマ)を授けた(「マルコ伝福音書」1章)。彼が「バプテスマのヨハネ」とよばれるのは、このためである。そしてイエスも彼から受洗する(「マタイ伝福音書」3章、「マルコ伝福音書」1章)。加えてきわめて原始的な生活を送っていたことも特筆に価する(「マタイ伝福音書」3章、「マルコ伝福音書」1章)。そして禁欲的な生活を送っていたことから、エッセネ派の一員またはクムラン教団に関係があったのではないかとも考えられる。彼は、当時の王家を批判したため、刑死した(「マルコ伝福音書」6章)。[定形日佐雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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