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リュードベリ定数 リュードベリていすう Rydberg constant

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リュードベリ定数
リュードベリていすう
Rydberg constant

原子のスペクトル系列を説明するリュードベリの式に現れる普遍定数。記号は R ただし h はプランク定数,me は電子の質量,e は電気素量,c は真空中の光速度,μ0 は真空の透磁率。 R は質量が無限大の原子核をもつ仮想的な原子に対するリュードベリ定数であって,質量 M の原子核をもつ実際の原子に対する R は前式で電子質量 me を換算質量 meM/(meM) で置き換えたもので与えられる。

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デジタル大辞泉の解説

リュードベリ‐ていすう【リュードベリ定数】

Rydberg constant原子スペクトル波長を与える式の中に現れる定数。デンマークの理論物理学者ボーアの原子構造論より理論的に導かれ、その計算値が実験値と一致したことによって量子論が発展した。スウェーデンの物理学者リュードベリの名にちなむ。

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百科事典マイペディアの解説

リュードベリ定数【リュードベリていすう】

水素やアルカリ金属スペクトル系列を表す公式の中に出現する普遍定数。記号R。ボーア原子構造論によれば(式1)で与えられる。ここでeは電気素量,cは真空中の光速度,hはプランク定数,m,Mは電子,原子核の質量。
→関連項目リュードベリ

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法則の辞典の解説

リュードベリ定数【Rydberg constant】

原子スペクトルの波数を表す公式に含まれる定数で通常 R で示される.2π2me4/ch3 に等しく,波数単位だと109737.31 ±0.06cm-1 となる.通常は水素原子のスペクトルの場合のこの値のことをいうが,一般の原子については上の値の(1+m/M-1 倍したものを同じくリュードベリ定数と呼ぶことも多い.ここに m は電子の質量,M は核の質量である.

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世界大百科事典 第2版の解説

リュードベリていすう【リュードベリ定数 Rydberg constant】

水素原子の発する光のスペクトル線の波長λは,という式で表され(ただし,n,n′は整数),この式に現れる定数RHを水素原子のリュードベリ定数と呼ぶ。その名はJ.R.リュードベリにちなみ,RH=10967759m-1である。量子力学の理論によると,RHは,という式で表される(ただし,mは電子の質量,eは電子の電荷の絶対値,cは光速度,hはプランク定数,Mは陽子の質量)。この式は実験と正確に一致する。陽子の質量は電子の質量に比べてはるかに大きいから,上式の右辺のM/(Mm)は1に近い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リュードベリ定数
りゅーどべりていすう
Rydberg constant

原子スペクトルにおけるスペクトル項を表すのに用いられる定数。分光学の開拓者であるスウェーデンの物理学者J・R・リュードベリは1890年ごろ、原子スペクトル系列を表す公式を経験的に導いた。スペクトル線の波数(波長の逆数)は一般に

のように表される。ここでRはリュードベリ定数、mnは有効主量子数(mn)とよばれ、主量子数から量子欠損とよばれる補正項を差し引いて求められる。Rは原子種に固有の定数であり、初めは実験式をつくるときにみいだされた値であるが、のちに量子力学の理論を使って、他の基本的物理定数との関係が明らかにされた。電子の質量をme、電荷をeとし、原子核の質量M、プランク定数h、光速度c、真空誘電率ε0を用いれば、SI単位系を使って

と表される。μは換算質量とよばれる。Rは原子核の質量に依存してわずかに変化する。水素原子(原子核の質量数=1)ではRH=10967758.34m-1である。これは、水素のイオン化エネルギー(約13.6eV)を波数単位で表した値に等しい。ちなみに、水素原子のスペクトルに対しては、量子欠損はゼロであり、波数は主量子数の組合せだけから求められる。M=∞に対するRは基本物理定数の一つで、一般にはRをリュードベリ定数とよぶことが多い。国際科学会議(ICSU)の科学技術データ委員会(CODATA)による2010年の推奨値は次の通りである。
R=10973731.568539m-1[鈴木 洋・中村信行]

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世界大百科事典内のリュードベリ定数の言及

【原子スペクトル】より

…ただし,R,a,a′は定数,n,n′は整数で,a,a′には何通りかの値がある。Rと前出のRHとはほぼ等しく,これらはリュードベリ定数と呼ばれる。スイスのW.リッツは,一般に原子スペクトルの光の振動数νが二つの項Tn,Tnの差としてν=TnTnの形に表されることを発見した。…

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