ルーズベルト(英語表記)Roosevelt, Theodore

精選版 日本国語大辞典 「ルーズベルト」の意味・読み・例文・類語

ルーズベルト

[一] (Theodore Roosevelt セオドア━) アメリカ合衆国第二六代大統領在任一九〇一‐〇九)。トラストを規制し、国家資源保存など革新的政策を進め、海軍軍備拡張、パナマ運河敷設権の獲得、対中国門戸開放政策宣言、日露戦争講和斡旋、モロッコ問題の解決など積極的な対外政策を展開した。一九一二年、共和党から分離した革新党を率いて大統領選に出馬したが、ウィルソンに敗れた。一九〇六年ノーベル平和賞受賞。(一八五八‐一九一九
[二] (Franklin Delano Roosevelt フランクリン=デラノ━) アメリカ合衆国第三二代大統領(在任一九三三‐四五)。(一)の縁戚ニューヨーク州知事をつとめ、一九三三年民主党から推されて大統領に就任。ニューディール政策を推進して、大恐慌を切り抜け、第二次世界大戦では連合国の戦争指導に当たり戦争を勝利に導き、また、チャーチル大西洋憲章を宣言、国際連合組織の基礎を確立した。(一八八二‐一九四五

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デジタル大辞泉 「ルーズベルト」の意味・読み・例文・類語

ルーズベルト(Roosevelt)

(Theodore ~)[1858~1919]米国の政治家。第26代大統領。在任1901~1909。共和党トラスト摘発、自然保護などの革新政策を行い、外交では、パナマ運河建設、ラテンアメリカ諸国への干渉など、積極策を推進。日露戦争の講和を斡旋。1906年ノーベル平和賞受賞。ローズベルト。→タフト
(Franklin Delano ~)[1882~1945]米国の政治家。第32代大統領。在任1933~1945。の縁戚。民主党ニューディール政策を実施して大恐慌に対処。また、ラテンアメリカ諸国との善隣外交を推進。第二次大戦中は連合国の戦争指導に当たるとともに、戦後国際連合の設立にも努力。終戦を間近にして急死。ローズベルト。→トルーマン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルーズベルト」の意味・わかりやすい解説

ルーズベルト
Roosevelt, Theodore

[生]1858.10.27. ニューヨーク,ニューヨーク
[没]1919.1.6. ニューヨーク,オイスターベイ
アメリカの政治家。第 26代大統領 (在任 1901~09) 。 1881~84年ニューヨーク州議会議員。 84~86年ダコタ准州で農場を経営,86年ニューヨーク市長選挙に出馬したが,落選。 89~95年連邦公務員制度委員会委員。 95~97年ニューヨーク市公安委員会委員長。 97~98年海軍次官補。 98年アメリカ=スペイン戦争が勃発すると義勇軍「ラフ・ライダーズ」を組織してキューバに転戦,勇名をはせた。 99~1900年ニューヨーク州知事。 01年 W.マッキンレー大統領のもとで副大統領。同年9月マッキンレーが暗殺されたため大統領に就任。 04年再選。その間カリブ海に進出し,パナマ独立を達成させ,03年新政府とヘー=ビュノーバリヤ条約を結んで,パナマ運河地帯を獲得,運河建設事業に着手した。 05年には日露の和平会談で仲介の労をとり,06年ノーベル平和賞を受けた。また国内では反トラスト法によるトラスト規制,資源保護に尽した。 12年の大統領選挙に革新党を組織して立候補したが,民主党候補 T. W.ウィルソンに敗れた。第1次世界大戦では対外強硬論を主張,みずから義勇軍を率いて参戦しようとしたが果せなかった。主著『ニュー・ナショナリズム』 New Nationalism (10) ,『アメリカと第1次世界大戦』 America and the World War (15) など多数。

ルーズベルト
Roosevelt, Franklin Delano

[生]1882.1.30. ニューヨーク,ハイドパーク
[没]1945.4.12. ジョージア,ウォームスプリングズ
アメリカの政治家。第 32代大統領 (在任 1933~45) 。名門の家に生れ,1904年ハーバード大学卒業。 10年民主党よりニューヨーク州上院議員として政界に入った。 W.ウィルソン政府のもとで海軍次官をつとめ,20年の大統領選挙で副大統領候補に指名されたが敗北。翌年小児麻痺にかかり闘病生活を強いられた。 28年政界に復帰してニューヨーク州知事に当選。次いで大恐慌 (→大不況 ) の経済危機のもとで 33年大統領に就任,ただちにニューディールと呼ばれる大がかりな恐慌対策に着手し,景気の回復に努めるとともに,種々の社会改革を推進した。第2次世界大戦の勃発後は連合国側の支援に乗出し,41年に参戦。戦時大統領として強力な指導力を発揮しつつ,ソ連との協調を重視しながら戦後の平和構想の立案に尽力した。しかし終戦を目前に脳溢血で死去。

ルーズベルト
Roosevelt, (Anna) Eleanor

[生]1884.10.11. ニューヨーク
[没]1962.11.7. ニューヨーク
アメリカ第 32代大統領 F.ルーズベルト夫人,著述家,外交官。 T.ルーズベルト大統領の姪として生れたが,両親の死後はイギリスの祖母のもとで教育を受けた。 1905年結婚。 21年以後,小児麻痺で療養中の夫の精神的な支えとなり,33年ルーズベルトが大統領に当選後はファースト・レディーとして多彩な役割を果した。 45年夫の死後,H.トルーマン大統領の指名により国連アメリカ代表となり,国連人権委員会委員長として世界人権宣言の起草にあたった。 52年国連代表退任後は世界各国を歴訪し,講演のかたわら文筆活動を続けた。"This is My Story" (1937) ,『私自身で』 On My Own (58) など多数の著書がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ルーズベルト」の意味・わかりやすい解説

ルーズベルト

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「ルーズベルト」の解説

ルーズベルト

ローズベルトローズベルト

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百科事典マイペディア 「ルーズベルト」の意味・わかりやすい解説

ルーズベルト

ローズベルト

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20世紀西洋人名事典 「ルーズベルト」の解説

ルーズベルト


ローズベルトを見よ。

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