レイオフ

デジタル大辞泉 「レイオフ」の意味・読み・例文・類語

レイオフ(layoff)

不況による操業短縮などに際し、余剰となった従業員を景気回復後に再雇用する条件一時解雇する制度日本では、一時帰休制の意に用いることもある。

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精選版 日本国語大辞典 「レイオフ」の意味・読み・例文・類語

レイ‐オフ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] layoff ) 経済不況による操業短縮などに際し、将来再雇用することを条件に一時従業員を解雇すること。一時解雇。

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人材マネジメント用語集 「レイオフ」の解説

レイオフ

・layoff → 一時解雇
企業が、景気変動や不況に伴い業績悪化した際、一時的な人件費抑制のために自社の都合で労働者の再雇用を前提とした一時的な解雇をする事。
・なお、企業の業績回復時は、一時的に解雇した労働者を優先的に再雇用する事を前提とするため、勤続年数の短い労働者からレイオフされ、再雇用時には、勤続年数の長い労働者が優先される事が一般的である。また、一次解雇の間、人材流出を防止するために、一定手当を支給するケースもある。
・企業が人件費抑制等の合理化策を実施する際には労働者を解雇する事が最も効率的な合理化となる。しかしながらあえてレイオフを実施する最も大きな理由は、長年の勤務でしか養えない労働者の経験やスキル・ノウハウの流出を最小限に留めることができるためである(そのために再雇用が前提となる)。
・従って、レイオフを効果的に活用するアメリカなどにおいても、製造業(自動車産業等)を中心に活用されており、金融、サービス等、スキル・ノウハウが各企業に依存する要素の薄い業界では、合理化施策としてはレイオフではなく解雇を選択する傾向がある。
・日本の企業では、法的規制等、労働者保護の観点からレイオフの活用事例は少ない(類似施策として一時帰休等を活用する)。
・ヨーロッパ諸国の企業においても、労働組合や労働委員会から賛同を得る事が困難なため、日本と同様にレイオフの実施が難しい。

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百科事典マイペディア 「レイオフ」の意味・わかりやすい解説

レイオフ

一時帰休,一時解雇ともいう。企業が内部事情で事業を縮小・閉鎖する際,情勢好転により事業を復旧・再開する場合に優先的に再雇用することを条件に労働者を一時的に解雇すること。一時解雇期間中,賃金に比例して一定の手当が支給されるのが通例。
→関連項目解雇帰休制度雇用調整ワークシェアリング

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「レイオフ」の解説

レイオフ

企業による雇用調整策のひとつ。業績が悪化した場合などに、事業主と労働組合が協定した上で、業績回復時の再雇用を条件に従業員を一時的に解雇すること。一般に一時解雇は勤続年数が短い者から、逆に再雇用は勤続年数が長かった者から順に雇用される。アメリカでは一般的だが、日本では浸透していない。

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改訂新版 世界大百科事典 「レイオフ」の意味・わかりやすい解説

レイオフ
layoff

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世界大百科事典(旧版)内のレイオフの言及

【帰休制度】より

…一時帰休の場合には,労働基準法に基づき使用者に平均賃金の60%以上の休業手当を支払うことが義務づけられているが,この時期の休業手当には平均賃金の60%をかなり上回るものが多く,休業の期間とも関連するが100%のものもみられた。 一時帰休制度と似たものにアメリカのレイオフlay‐offがあるが,これは,再雇用の可能性をもつとはいえ,雇用関係がなくなる解雇であり,一時帰休制度の場合雇用関係が継続しているのとは異なる。もっとも,1950年代の一時帰休制度には,再雇用の条件つきながら,一時帰休者は離職者とみなされたうえ失業保険金を支給されるものもあった。…

※「レイオフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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