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上分 じょうぶん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上分
じょうぶん

荘園制下,収益の対象となる土地からの得分。土地を下地 (したじ) というのに対し,得分を上分といった。特に年貢以外に,国や郡から毎月末に上納したものをいうこともある。

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デジタル大辞泉の解説

じょう‐ぶん〔ジヤウ‐〕【上分】

上のほうの部分。〈日葡
古代・中世、神仏に対する貢納物。
中世、年貢所当のこと。「上分米」

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうぶん【上分】

中世の年貢の一種。〈地利(ちり)上分〉〈交易上分〉〈供祭(くさい)上分料〉などといわれ,土地や商業活動の収益の一部を,社寺の供祭物,朝廷の供御(くご)として貢納したものを指す。上分はまた〈ハトヲ〉〈御初穂物〉と呼ばれることもあり,原義は初穂すなわちその年はじめて収穫した穀物を神仏または朝廷に最初に奉ったものの称であったと思われる。平安末期の飛驒国では,同国の一宮の仏神田に八講田,彼岸田などとならんで上分田が設置されていたし,摂津国勝尾寺文書にある多数の中世の売券,譲状には,田畠の負担として本所当(ほんしよとう),加地子(かじし)のほかに〈春日御年貢の炭,上分米〉があったことが記されている。

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大辞林 第三版の解説

じょうぶん【上分】

上の部分。 〔日葡〕
神仏などに献上あるいは奉納する金品。 「諸国の正税の-を奉りて祈り鎮めたてまつり給ひき/水鏡 平城
中世、年貢・所当のこと。
古代・中世、年貢・所当のほかに上納した貢納物。上分物じようぶんもつ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

上分
かみぶん

愛媛県東部、四国中央市の一地区。金生(きんせい)川の流域を占め、阿波(あわ)(徳島県)、土佐(高知県)へ通じる旧道分岐の要地であった。現在は機械漉(す)き製紙業や水引(みずひき)、のし紙など紙加工業が盛ん。[編集部]

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世界大百科事典内の上分の言及

【歌舞伎】より

…大立者の推挙により立者に昇進し得る最短距離にいた。 相中上分(あいちゆうかみぶん)役者の階級の一つ。1878年東京新富座の開場に際し,相中から分離し上位になった。…

【下地】より

…公領や荘園において,所当(年貢)や公事(夫役,雑公事)などの剰余労働(または剰余生産物)を上分(じようぶん)というのに対し,これらを生み出す土地(田畠などの耕地や山野未開地)をいう。13世紀以降では,さらにすすんで土地とそこで生産活動に従事する人間との結びつきそのものをさすに至る。…

※「上分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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