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下田条約 しもだじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

下田条約
しもだじょうやく

嘉永7 (1854) 年5月,および安政4 (57) 年5月 26日伊豆下田調印された日米和親条約の付属協定。前者は 13ヵ条から成り,先に締結された日米和親条約の規定に基づく下田,箱館2港の開港にあたってその細則を定めたもの。後者は,安政3年日本に着任したアメリカ総領事 T.ハリス下田奉行井上清直らの間で結ばれ,下田,箱館の開港細則をさらに拡大して,居留地の権限について定め,特に領事裁判制度が樹立された。さらに両港のほか長崎開港に関する同様の細則もこの協定で定められ,全5ヵ条から成っている。 M.ペリーの圧力によって結ばれた和親条約が日米修好通商条約 (→安政五ヵ国条約 ) に結実する過渡を示す。

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デジタル大辞泉の解説

しもだ‐じょうやく〔‐デウヤク〕【下田条約】

安政元年(1854)日米和親条約の付録として、下田箱館両港の開港と使用に関する細則を決めた条約。
安政4年(1857)アメリカ総領事ハリス下田奉行との間で調印された、日米和親条約修補の条約。外国人居住権領事裁判権などを規定。下田協約
日露和親条約

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百科事典マイペディアの解説

下田条約【しもだじょうやく】

幕末に伊豆(いず)下田で調印された以下の条約をそれぞれいう。(1)1857年6月ハリス下田奉行井上清直らとの間に調印された神奈川条約(日米和親条約)の不備を改訂した条約。

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世界大百科事典 第2版の解説

しもだじょうやく【下田条約】

幕末に伊豆の下田で調印された以下の条約が,それぞれ下田条約と呼ばれている。(1)日米和親条約付録協定 1854年6月20日(嘉永7年5月25日)調印。開港場となる下田・箱館両港での細則を定めたもの。アメリカ人の遊歩区域,上陸場,民家出入り,休息場,物品購入のしかたなどについての規定がある。(2)日露和親条約 1855年2月7日(安政1年12月21日)調印。箱館・長崎・下田の3港を開くこと,択捉(えとろふ)島は日本領,ウルップ島以北の千島列島はロシア領とし,樺太は両国民雑居の地とすること,などを定めている。

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大辞林 第三版の解説

しもだじょうやく【下田条約】

日米和親条約に付帯して、下田・箱館の開港と使用細則を決めた条約。1854年、ペリーと幕府全権林大学頭らとの間で調印。
1857年、ハリスと下田奉行の間で調印された条約。長崎開港・領事裁判権などを規定。日米和親条約を補うとともに、日米修好通商条約の先駆となった。下田協約。日米約定。
日露和親条約の別名。1854年、ロシア使節プチャーチンとの間で調印。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

下田条約
しもだじょうやく

幕末期、伊豆下田において締結された対外条約。
(1)1854年(嘉永7)3月に締結された日米和親条約(神奈川条約)の付録協定。同年5月にアメリカ使節ペリーとの間で調印。13か条からなり、和親条約に基づく下田・箱館(はこだて)の開港に伴い、遊歩区域、外人休息所の設定、その他開港場の使用細則などを定めた。
(2)1857年(安政4)5月下田奉行(ぶぎょう)とアメリカ総領事ハリスとの間に締結された協約。日米約定ともいう。両国貨幣の同種同量交換、アメリカ人の下田・箱館居住権、領事裁判権、総領事の商品直接購入権などを定めた。両港への外人居住、領事裁判権など片務的な不平等条項を含むこの協約は、翌年6月締結の日米修好通商条約の先駆をなす。
(3)日米和親条約に続き、1854年(安政1)12月にロシア使節プチャーチンとの間に締結された日露通好条約を下田条約とよぶこともある。箱館・下田・長崎の開港、国境協定、領事裁判権などを定めた。[多田 実]
『外務省条約局編・刊『旧条約彙纂』全3巻4冊(1930~36)』

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世界大百科事典内の下田条約の言及

【下田[市]】より

…水産業は沿岸・沖合漁業でサバなどの水揚げが多く,農業はミカン,花卉などが中心である。《延喜式》の名神大社伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)(白浜)神社,下田条約締結の舞台となった了仙寺(史),長楽寺,アメリカ総領事館が置かれた玉泉寺(史),唐人お吉の墓がある宝福寺など史跡が多い。【塩川 亮】
[歴史]
 江戸~大坂間の海上交通の要地として発展した。…

※「下田条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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