デジタル大辞泉
「早場米」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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早場米
はやばまい
秋早く出荷される米。昔からほかよりも早く米がとれ、出荷される地域が決まっており、その地域を早場という。たとえば利根(とね)川下流沿岸地帯は秋の洪水を避けるために、富山・石川・福井地方は秋の長雨のこないうちに米を収穫する早場で、9月には新米が出荷される。東北地方や北陸地方では全般に米の収穫は早く、これらの地方から早く出荷される米も早場米といい、また、その他の地域でも、早く出荷する目的で早稲(わせ)品種を作付けして早期出荷する米を早場米とよぶ。早場米は端境期の需給操作に役だつ。一般に早場米は含有水分が多い軟質米で食味はよいが、貯蔵性はよくない。
[星川清親]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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早場米
はやばまい
その地方の最早期に播種,田植え,収穫をできるだけ早期に行なって栽培される米。食糧難の時代に食いつなぎを早める目的で早場米と称し奨励金が米価に加算されたことによる。一般的には北海道,東北,北陸,山陰地方に産する刈取り時期の早い米をいうが,農林水産省統計情報部では上記地帯から山陰を除く地帯の米をいっている。代表的なのはホウネンワセ,越路早生などである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の早場米の言及
【米】より
…早期栽培米は当初,搗精(とうせい)歩留り(精白歩留りともいう)が低い,食味が悪いなどと評判がよくなかったが,その後,搗精歩留りや食味のよい品種を普及させることによって改善されている。なお,一般に9月中に市場に出回る米は早場米(はやばまい)と呼ばれる。
[性状]
もみ殻をとった玄米の構造は,外側から果皮,種皮,糊粉(こふん)層などのぬか層と呼ばれる部分と,米粒の基部に小部分を占める胚芽と,残りの大部分の胚乳からできている(図1)。…
※「早場米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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