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九品官人法 きゅうひんかんじんほうJiu-pin-guan-ren-fa; Chiu-p`in-kuan-jên-fa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

九品官人法
きゅうひんかんじんほう
Jiu-pin-guan-ren-fa; Chiu-p`in-kuan-jên-fa

中国,三国のから初 (220~583) まで行われた官吏登用法。のち九品中正制度ともいう。後漢末期,魏の陳群の献策により制定したもの。この制度は,州,郡に中正 (官) をおき,任官志望者を一品から九品までの九段階に分けて政府に推挙させ,政府は志望者の品級に従って官に任じた。やがて地方名族の家柄を中心とした官吏登用が固定化するようになった。隋初,九品官人法は科挙に取って代られる。

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百科事典マイペディアの解説

九品官人法【きゅうひんかんじんほう】

中国,魏晋南北朝時代の官吏任用制度で,隋代に科挙が行われるまで続いた。九品中正法とも。220年魏の文帝の時に始まるという。地方に地方官とは別に中正の官を置き,官吏志望者を1〜9等に分けて中央に報告させ,中央ではそれに応じて1〜9品の官職に望ある者を任じたため,家柄によって官の高下が決められる弊害を生じ,貴族連合政権が形成された。
→関連項目魏晋南北朝時代族譜

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうひんかんじんほう【九品官人法 Jiǔ pǐn guān rén fǎ】

中国,三国から隋初まで行われた官吏登用法。一品から九品にいたる品級で人を官につけるので九品官人法といったが,のちには九品中正制度ともいわれた。220年に曹操が没するや,子の曹丕(そうひ)(のちの魏の文帝)が後漢の献帝に迫って禅譲させ魏王朝を建てた際,漢の官僚を才能徳行に応じて新政府に吸収することを当面の目的として,魏王の尚書であった陳群(?‐236)の建議により実施され,その後も引きつづいて一般に官吏を登用するのに用いられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

九品官人法
きゅうひんかんじんほう

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世界大百科事典内の九品官人法の言及

【三国時代】より

…3国はそれぞれ流民を無主の土地に引き入れて屯田経営を行ったが,これも自営農民を基本としてきた漢代的農業政策を捨てて,当時の社会の現実に立った方途であった。漢魏革命の直前に創始された九品官人法も,漢の朝廷に寄食してきた無能な官僚たちを一掃する目的のものであったといわれる。同郷人の評価にたえる人物を官に登用するこの制度の精神は,豪族層を漢の権威から引き離し,自立した社会指導者たらしめる効果があった。…

※「九品官人法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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