京学(読み)キョウガク

デジタル大辞泉 「京学」の意味・読み・例文・類語

きょう‐がく〔キヤウ‐〕【京学】

江戸時代京都に発達した儒学藤原惺窩ふじわらせいからの学派堀川学派など。
江戸時代、地方から京都に出て学問をすること。

けい‐がく【京学】

きょうがく(京学)

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精選版 日本国語大辞典 「京学」の意味・読み・例文・類語

きょう‐がくキャウ‥【京学】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、京都で発達した経学藤原惺窩(ふじわらせいか)らの学派や堀川学派などをいう。
  3. 江戸時代、地方から京都に来て学問をすること。また、その学問。
    1. [初出の実例]「幼少より京学(きゃうガク)にのぼせしが、今年廿五才にて本国なつかしく下りしを」(出典浮世草子世間妾形気(1767)一)

けい‐がく【京学】

  1. 〘 名詞 〙きょうがく(京学)

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百科事典マイペディア 「京学」の意味・わかりやすい解説

京学【きょうがく】

藤原惺窩(せいか)を祖とする朱子学一派。惺窩は京都を中心に活動したので京学と呼ばれた。朱子学ではほか南村梅軒(みなみむらばいけん)を祖とする南学(なんがく)がある。詩文尊重の風があり,門下林羅山(らざん)・松永尺五(せきご)らがいて,幕府諸藩から厚く保護された。この一派から新井白石(あらいはくせき)・室鳩巣(むろきゅうそう)らを輩出

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「京学」の解説

京学
きょうがく

戦国末~江戸初期に京都を中心に活動した朱子学者藤原惺窩(せいか)を学祖とする学派の名称狭義には,惺窩とその門弟子で,京都を中心に活動した松永尺五(せきご)―木下順庵系譜の人々をいう。同じ朱子学派である土佐に興った海南学派や,その系譜に連なる崎門(きもん)学派,幕府の儒官となった林家(りんけ)朱子学などに対比して使われる。

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旺文社日本史事典 三訂版 「京学」の解説

京学
きょうがく

江戸時代,京都を中心に発達した朱子学派の一派
藤原惺窩 (せいか) を祖とし,詩文尊重の風がある。林羅山・松永尺五 (せきご) ・木下順庵らを輩出。また順庵の門下から新井白石・室鳩巣 (むろきゆうそう) ・雨森芳洲らが出て,海南学派とともに朱子学の主流をなした。

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