コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

仁海 にんかい

7件 の用語解説(仁海の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仁海
にんかい

[生]天暦9(955).和泉
[没]永承1(1046)
平安時代真言宗の僧。小野流の祖師。別名,千心。7歳から高野山で雅真に師事し,のちに元杲 (げんごう) から伝法灌頂を受けた。小野に曼荼羅寺を開いて修法し,弟子も多く盛んであった。治安3 (1023) 年東寺の二の長者。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

にんがい【仁海】

[951~1046]平安中期の真言宗の僧。和泉(いずみ)の人。小野流の始祖。通称、小野僧正・雨僧正。高野山で修行し、京都醍醐寺の元杲(げんごう)に師事、小野に曼荼羅(まんだら)寺(のちの随心院)を開創。東大寺別当・東寺長者に任ぜられる。雨ごいの修法で知られる。著「小野六帖」「伝受集」など。にんかい。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

仁海 にんがい

951-1046 平安時代中期の僧。
天暦(てんりゃく)5年生まれ。真言宗小野流の祖。和泉(いずみ)(大阪府)の人。雅真に師事し,永祚(えいそ)2年元杲(げんこう)に灌頂(かんじょう)をうける。翌年山城に曼荼羅(まんだら)寺をひらく。東大寺別当,東寺長者などを歴任。降雨をいのって験があり,雨僧正とよばれた。永承元年5月16日死去。96歳。俗姓は宮道。通称は小野僧正。

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

仁海

没年:永承1.5.16(1046.6.22)
生年:天暦5(951)
平安中期の真言宗の僧。「にんかい」ともいう。一説には天暦8(954)年生まれ。霊力・行動力抜群,密教界のスーパースター。和泉国(大阪府南部)出身。宮道惟平の子。7歳で高野山に登り,雅真に師事して出家。次いで醍醐寺の元杲のもとに赴き,永祚2(990)年伝法灌頂を授かって密教者として自立。正暦2(991)年山科小野に曼荼羅寺(現在の随心院)を開創。寛仁2(1018)年の畿内大旱魃の折,勅命を受けて神泉苑で請雨法を修し,霊験があった。長元2(1029)年東大寺別当,同4年東寺長者に就任。長暦2(1038)年僧正に任じられ,栄光に包まれつつ九十余歳の長寿を保った。仁海には霊異多く,特に農業の死活に直結する雨の霊的統御に優れ,生涯に10度雨を祈って悉く成就し「雨僧正」の異称を奉られた。政治的手腕も傑出し,疲弊した高野山の復興に際しては,勧進聖 の総帥たる祈親と結び,高野山浄土論を説いて治安3(1023)年ついに藤原道長らを登山に導き,以後その支援を得た。教育者としての資質にも恵まれ,あまた弟子を養成して広沢流と並ぶ真言2大流派のひとつ,小野流の祖となる。時代背景の相違によるスケールの差はあるものの,仁海は才能や行動様式の点で第2の空海とも評しうる。名声は宋にも伝えられた。著書は真偽合わせ150巻以上で『小野六帖』『請雨経次第』『金剛峰寺建立修行縁起』など。弟子に成尊,覚源,真覚などがいる。<参考文献>白井優子『空海伝説の形成と高野山』

(正木晃)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

にんがい【仁海】

951‐1046(天暦5‐永承1)
平安時代中期の真言宗の僧。和泉国の人,宮道惟平の子。初め高野山に登り,雅真の弟子となり,次いで醍醐寺の元杲(げんごう)に両部大法を受け,のち洛東小野の地に曼荼羅寺(現在の随心院)を創建した。以後,高野山の堂塔復興に尽力し,東寺凡僧別当,東大寺別当を経て,1031年(長元4)東寺一長者に任じ,38年(長暦2)僧正となる。小野の地にちなみ小野僧正と呼ばれ,また元杲に伝受した請雨経法を得意とし,祈雨の法験ことに優れたので,世に雨僧正とたたえられた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

にんがい【仁海】

951?~1046) 平安中期の真言宗の僧。小野流の祖。和泉の人。元杲げんこうから伝法灌頂を受け、小野に曼荼羅寺を創建。勅命でたびたび雨乞いを行い、いずれも霊験があったため、雨僧正とも呼ばれた。東大寺別当・僧正を歴任。著「小野六帖」など。小野僧正。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仁海
にんがい
(951―1046)

平安中期の真言(しんごん)宗の僧。小野僧正(おのそうじょう)また雨(あめ)僧正とも称する。東密事相において広沢(ひろさわ)流と並び称される小野流の始祖。和泉(いずみ)(大阪府)の人。7歳で高野山(こうやさん)に登り雅真(がしん)について出家、醍醐寺(だいごじ)の元杲(げんごう)に伝法灌頂(でんぽうかんじょう)を受け、また諸方に遊学して深義を探る。あるとき、その母が牛になって某所にあるを夢にみ、その牛を購入して養い育て、死後その皮に両部曼荼羅(まんだら)を描いて山城(やましろ)国(京都府)小野の一寺に安置したと伝える。以後この寺を曼荼羅寺と称し、この地に法燈(ほうとう)を建立した。1018年(寛仁2)畿内(きない)の大干魃(かんばつ)に際し請雨(しょうう)法を修して法験(ほうげん)を現し、さらにその後9回にわたり降雨を祈ってみな験(しるし)あり、遠く中国宋(そう)にまで雨海(うかい)大師の名を響かせた。東寺長者を務めた。著書に『小野六帖(ろくちょう)』『伝持集』など多数がある。[吉田宏晢]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の仁海の言及

【愛染王法】より

…この法は愛染王念誦法と護摩法とがあり,秘法とされるが,それとは別に最極秘法としての〈如法愛染法〉がある。日本における愛染王法の成立を求めると,小野曼荼羅寺開基の仁海(にんがい)が《愛染王大次第》《愛染王鈔》を編んだと伝えられており,その弟子の成尊(せいそん)は1065年(治暦1)ごろ後三条天皇の即位を祈ってこの法を修し,成尊の弟子範俊(はんじゆん)もしばしば愛染王法を修した。また80年(承暦4)に範俊は如法愛染法を修して《如法愛染次第》をあらわしている。…

【随心院】より

…通称小野門跡。平安中期に真言宗小野流の開祖仁海僧正が開創したと伝える牛皮山曼荼羅(まんだら)寺を起源として,5世増俊のとき随心院と改称。鎌倉時代に最盛期を迎え,門跡寺院・天皇祈願所となり,堂宇も整備されて多くの寺領荘園をもち,真言宗の二大法流の一つ小野流の大道場として栄えた。…

【輪廻】より

…すなわち仏教説話は輪廻をテーマにして,来世の悪報を説いて,今世の善行と仏教信仰を勧める。また輪廻を信じた平安時代の高僧仁海僧正は,1匹の牛を見て母の転生とさとり,これを買い求めてたいせつに飼った。その死後は皮を鞣(なめ)して曼荼羅を図絵し,その牛皮曼荼羅を本尊として京都山科に建てたのが曼荼羅寺であると伝える。…

※「仁海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

仁海の関連キーワード弘法大師蓮體瑜伽乗院亮深覚勝院亮怒三宝院義演円快小野流俊海任覚平忠

今日のキーワード

大統領補佐官

各種政策の立案その他に関し,側近として大統領に助言する役職だが,実質上はブレーン,顧問として多面的な役割を担う。憲法で定められた唯一の行政責任者である合衆国大統領は,強大な権力を持つにもかかわらず,議...

続きを読む

コトバンク for iPhone

仁海の関連情報