仲間川(読み)ナカマガワ

デジタル大辞泉 「仲間川」の意味・読み・例文・類語

なかま‐がわ〔‐がは〕【仲間川】

沖縄県、西表いりおもて南部を流れる川。浦内川に次ぐ島内第2の川。南部の山地に源を発して東流し、大富おおとみ付近で太平洋に注ぐ。長さ約12.3キロ。河口から2キロメートルの右岸山域に、国の天然記念物ヤエヤマヤシの群生がある。河口部には広大なマングローブ湿地帯、ヒルギの大群落が見られ、流域一帯は仲間川天然保護区域になっている。西表石垣国立公園に属する。

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日本歴史地名大系 「仲間川」の解説

仲間川
なかまがわ

西表いりおもて島南部にある流路延長一三・五キロ、流域面積二八・四一平方キロの二級河川。南海岸近くにある南風岸はいきし(四二五・一メートル)付近を源流とし、しばらく北へ流れたあと右折仲間なかま(三〇七メートル)御座ござ(四二〇・四メートル)などの水を集め、海岸に並行するように東へ流れる。河川が流入する河口周辺の海岸ではサンゴ礁が切れている。全流路延長の河口側半分ほどは勾配が緩やかで、川は蛇行しながら流れる。流域は西表いりおもて国立公園の区域内。下流域にはオヒルギメヒルギヤエヤマヒルギなどからなるマングローブが分布し、仲間川天然保護区域として国の天然記念物に指定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「仲間川」の意味・わかりやすい解説

仲間川
なかまがわ

沖縄県八重山(やえやま)列島の最大面積をもつ西表島(いりおもてじま)をほぼ横断し、東流して石西礁湖(せきせいしょうこ)に注ぐ河川。延長12.3キロメートル、流域面積32.3平方キロメートル。南風岸(はえぎし)岳に源流部をもち、亜熱帯林に囲まれた峡谷部が上・中流部をなし、下流から河口部にはエスチュアリ(三角江)を呈する。河口部には日本で最大のマングローブ、ヒルギ林が群生し、仲間川天然保護区域および西表石垣国立公園となり、観光船の出る観光地となっている。

[目崎茂和]


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改訂新版 世界大百科事典 「仲間川」の意味・わかりやすい解説

仲間川 (なかまがわ)

沖縄県西表(いりおもて)島南東部を流れ,太平洋に注ぐ川。全長12km,流域面積約32km2沿岸部を含めて国の天然保護区域に指定されている。溺れ谷で,満潮時には河口から約10km上流まで海水の影響を受け,下流にオヒルギ,メヒルギ,ヤエヤマヒルギ,マヤプシキなどからなるみごとなマングローブ林がある。河口から約6km上流の北岸山腹にウブンドルのヤエヤマヤシ群落(天)があるが,このヤシは八重山列島だけに分布する1属1種のヤシで学術上貴重である。カンムリワシ(特天)の生息地でもある。河口付近に大原大富の2集落があり,大原港へ石垣島石垣港から定期船が通じる。
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事典・日本の観光資源 「仲間川」の解説

仲間川

(沖縄県八重山郡竹富町)
日本の重要湿地500」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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