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福岡県糸島郡付近に比定される弥生(やよい)時代の国。『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に「女王国より以北にはとくに一大率(いちだいそつ)を置き諸国を検察す。諸国之(これ)を畏憚(いたん)す。常に伊都国に治す」とあり、邪馬台(やまたい)諸国のなかで政治、外交上重要な地位を占めていた。戸数は1000余戸あり、長官を爾支(にき)、副官を泄謨觚(せもこ)、柄渠觚(ひここ)といい、帯方(たいほう)郡使が常駐。この地にある三雲(みぐも)王墓は前1世紀中ごろと推定されるほか、井原(いはら)、平原(ひらばる)遺跡などで原始王墓がみられる。また、南朝鮮系支石墓が多く散在し、志登(しと)支石墓群からは縄文晩期の夜臼(ゆうす)式甕棺(かめかん)、朝鮮系磨製石器などが採集され、縄文晩期ころより朝鮮との交渉が確認される。奴(な)国とともに漁業、交易に活躍し、邪馬台国以前から繁栄した古代国家である。
[井上幹夫]
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「魏志倭人伝」に記される邪馬台国(やまたいこく)連合の1国。中心的位置を占め,朝鮮半島の帯方(たいほう)郡からの使いはここにとどまり,先へは赴かなかったらしい。伊都国を境に倭人伝の旅程記事に変化のみられることから,以後の国々への道筋は,直線的に読むのでなく,伊都国を中心に放射状に読むべきであるとする説がある。またここには一大率(いちだいそつ)がおかれ,諸国を検察する任務を負い,畏(おそ)れられた。筑前国怡土(いと)郡(現,福岡県糸島市)に所在したとみられる。
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