精選版 日本国語大辞典「談」の解説
だん‐・ずる【談】
〘他サ変〙 だん・ず 〘他サ変〙
① 話す。語る。説く。説き聞かす。
※申楽談儀(1430)音曲の心根「曲舞よりうたふべしと談ぜられし也」
② 論ずる。論評する。
③ 話しあう。相談する。
※今昔(1120頃か)二四「如此互に談ずる間、夜に臨て皆寝入ぬ」
※人情本・萩の枝折(1818‐30)前「予て御談(ダン)じ申せし通り、お専どのを里開きに遣はされ候様に」
④ かけあう。談判する。
⑤ なじり責める。なじる。詰問する。
だん【談】
〘名〙 あるまとまりをもった内容のことを口に出してしゃべること。また、その話。
※正法眼蔵(1231‐53)画餠「糊餠すでに現成するには、超仏越祖の談を説著する祖師あり」
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉附録「関野工学博士の談(ダン)によると」 〔漢書‐東方朔伝〕
だん・じる【談】
〘他ザ上一〙 (サ変動詞「だんずる(談)」の上一段化したもの)
① =だんずる(談)
② 特に、なじり責める。詰問する。
※洒落本・大門雛形(1789‐1801)三「さっきでへぶやりてにたんしられたな。うわきもてへげへにするがいい」
だん‐・ず【談】
〘他サ変〙 ⇒だんずる(談)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報