(読み)ジュウ

デジタル大辞泉 「住」の意味・読み・例文・類語

じゅう【住】[漢字項目]

[音]ジュウ(ヂュウ)(慣) [訓]すむ すまう
学習漢字]3年
すむ。すまい。「住居住所住宅住民安住移住永住居住在住定住衣食住
とどまる。「行住坐臥ぎょうじゅうざが
住職。「住持後住
[名のり]おき・すみ・もち・よし

じゅう〔ヂユウ〕【住】

すむこと。また、そのすみか。すまい。「衣食

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精選版 日本国語大辞典 「住」の意味・読み・例文・類語

じゅうヂュウ【住】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 住むこと。住みつくこと。また、土地の名の下に付けて、その地に住んでいることを表わす語。
    1. [初出の実例]「河内住 新座、〈略〉法成寺」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)四)
  3. すまい。すみか。住居。
    1. [初出の実例]「衣なかるべからず食なかるべからず住なかるべからず」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)
  4. じゅうにん(住人)」の略。
    1. [初出の実例]「願主蛭が小嶋の住、源頼朝と書記」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)三)

すも【住】

  1. 動詞「すむ(住)」の連体形「すむ」の上代東国方言。
    1. [初出の実例]「沖に須毛(スモ)小鴨(をかも)のもころやさかどり息づく妹を置きて来ぬかも」(出典:万葉集(8C後)一四・三五二七)

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普及版 字通 「住」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

(旧字)
7画

[字音] ジュウ(ヂュウ)
[字訓] すむ・とどまる

[字形] 形声
声符は(主)(しゅ)。灯盞(とうさん)の台、柱立するものをいう。柱立して、その一処に止まる意がある。古い字書にみえず、六朝期に至って用いられる。

[訓義]
1. すむ、すまう、すまう人。
2. とどまる、とまる、やむ。
3. 柱と通じ、たつ。

[古辞書の訓]
名義抄 スム・ハジム・タツ 〔字鏡集〕 ハジム・スム・スミカ・タマフ・モト・ツク・モツ・タツ・トドマル・タハフル

[語系]
・廚dioは同声。(とう)は〔説文〕八上に「立つなり」とあり、豆も樹てるもの、安定したものをいう。廚は踟(ちちゆう)のように、立ちどまる意のある字。(駐)tioはと同じく声。人の留止することを留といい、馬の留まることをという。

[熟語]
住屋住坐住址・住持住錫・住処・住所住衰・住節住滞・住著住俸
[下接語]
安住・庵住・移住・永住・寄住・久住去住・居住・在住・暫住・少住・常住・定住・停住・転住・屯住・不住・無住

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

日本文化いろは事典 「住」の解説

日本の住宅は、平安時代寝殿造り〔しんでんづくり〕、室町時代からは書院造り桃山江戸時代数寄屋造り〔数寄屋造り〕というように時代とともに様式 を変えてきました。もちろんその間に、建具・建材も日本で独自に作られたものや、海外から流入し日本で独自に発展したものなど様々なものが作り出されまし た。戦後、住宅の洋風化が進み、これらの建具・建材もその影響を受けましたが、現在でも和風住宅はもちろん洋風住宅に組み込まれ使用されています。それは、先 人の知恵によって作り出されたこれらの道具が日本の気候に非常に適していたり、自然素材ということで健康を害さないなど多くのメリットをもつからです。

出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報

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