デジタル大辞泉 「修羅場」の意味・読み・例文・類語 しゅら‐ば【修羅場】 1 血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所。しゅらじょう。「修羅場をくぐりぬける」2 人形浄瑠璃・歌舞伎・講談などで、激しい戦いや争いの演じられる場面。 しゅら‐じょう〔‐ヂヤウ〕【修羅場】 1 阿修羅あしゅらと帝釈天たいしゃくてんとが戦う場所。2 「しゅらば(修羅場)1」に同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「修羅場」の意味・読み・例文・類語 しゅら‐ば【修羅場】 〘 名詞 〙① =しゅらじょう(修羅場)[初出の実例]「修羅場(シュラバ)の下に死し給ひき」(出典:太平記(14C後)二〇)② 人形浄瑠璃、歌舞伎また講談などで激しい戦いの場面を扱った部分。荒れ場。[初出の実例]「前座が修羅場(シュラバ)の素読(すよみ)をするうちは」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六) しゅら‐じょう‥ヂャウ【修羅場】 〘 名詞 〙 仏語。阿修羅が帝釈天と争う場所。転じて、闘争、戦乱の激しい場所。血なまぐさいことが行なわれる場所。しゅらば。[初出の実例]「此野は人馬の備所せばからず、求るに幸なる修羅場なりとて陣す」(出典:北条五代記(1641)二)「馬券の発売されて居た頃の競馬はまるで修羅場(シュラヂャウ)のやうで」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉十一月暦) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「修羅場」の意味・わかりやすい解説 修羅場しゅらば 演劇や講談のなかで闘争の場面をいう。現世で戦いをした人間が死後に落ちる修羅道にちなむ名称。能では二番目を修羅物と呼び,義経など過去の武人の霊が現れて,戦いのありさまや修羅道の苦しみを物語る。浄瑠璃では二段目に修羅場がおかれることが多く,勇壮で簡潔な語り口が要求される。『義経千本桜』の二段目など。歌舞伎でも激しい闘争場面をいう。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by