八十里越(読み)はちじゅうりごえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

八十里越
はちじゅうりごえ

福島県と新潟県の浅草岳 (1585m) と中ノ又山 (1070m) のほぼ中間鞍部にある。標高 845m。地名は福島県只見町叶津から新潟県三条市下田地域の吉ヶ平まで,6町 (約 650m) を1里と計算して約 80里の道程であることに由来する。南方六十里越に比べ利用が少ない。国道 289号線が通る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

八十里越
はちじゅうりごえ

福島県南会津郡只見町(ただみまち)と新潟県魚沼市(うおぬまし)の境界にある境沢峠(さかいざわとうげ)(845メートル)を越える峠路。現在は国道289号の一部となっている。近世には叶津(かのうつ)(只見町)から只見川の支流の叶津川沿いに登り、境沢峠、鞍掛(くらかけ)峠(952メートル)を越え吉(よし)ヶ平(現、新潟県三条(さんじょう)市下田(しただ)地区)に出た。叶津と吉ヶ平間が坂東道八十里(6町を1里とする)であったのが地名の由来といわれる。会津と越後(えちご)を結ぶ重要な街道で、叶津には口留番所(くちどめばんしょ)が置かれ、峠には助(たすけ)小屋があったという。

[安田初雄]

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